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活休して頑張ったテストの結果です
国語94・理科92・美術94
数学97・社会91・技家88→計839点
英語99・保体86・音楽98 学年2位
このための活休だったってわけ◎
『あたしをレイズして』
⚠︎︎ATTENTION⚠︎︎
・青桃、黒白、青赤、水赤
・オメガバパロ
・謎設定
Are you ready to bet ──── ?
青)邪魔すんで⋯⋯あちゃ〜、こりゃ重症やな今回のは⋯。
赤)っるせ⋯はやくしろ、泣⸝⸝
青)へいへい、すみませんねー。
目の前には、ヒートに苦しむ“自称”Cランクのαが横たわっている。αなのにヒートがくるとはどういう絡繰だ?⋯⋯その疑問を俺が解決してやろう。
───りうらは、ΩのBなのだ。
元から仲が悪かった両親と取り返しのつかない大喧嘩をし、進学のタイミングで絶縁したらしく、奨学金を誰の力も借りずに返済しなければならない⋯⋯彼はそんな過酷な状況に身を置かれた。
効率よく稼げる方法といえばホストの類いしかない───そう考えた彼は、夜職という夜職を隅から隅まで調べた。
その結果、彼の目に留まったのが『バー・イレギュラーダイス』だったそうだ。でも彼自身の第2の性はαではない。彼がこの場所で働くことは許されない。
ならばどうするか?簡単なことだ。
───大量の薬でαだと偽ればよい。
当時17歳だった彼は、そのような浅はかな考えにたどり着いた。だが未成年かつΩである彼がどれだけ上手くやろうとしても、バレるものはバレてしまう。
酒への抵抗、やたらと豊富なΩに関する知識、一定の間隔で有給を使う⋯⋯そんな条件が揃っていながら、感覚が鋭いαが気づかないはずもなかったのだ。
俺は問い詰めた。なぜその年齢でこんな職に就いているのか、どうして第2の性を偽ったのかなど、様々だ。
りうらは“誰にも言わないでほしい”と、俺に泣いて縋りつきながら懇願してきた。無論、俺がタダでりうらの願望を叶えるはずもなく“番にはならず、毎週俺に抱かれる”ことを条件に隠蔽してやった。
金に困っている歳下に口止め料を求めるわけにもいかないが、俺が損するようなことになるのは許せない⋯⋯そのため、こうするしかなかったのだ。
赤)⋯⋯毎日毎日、何粒も抑制剤を飲んでるからかな。最近、薬が効かなくなってる気がするの。俺もここまでかなぁ⋯
俺が23歳、りうらが19歳になったばかりの12月24日。クリスマスツリーの前で、俺はいきなり、彼の身体の中で起こっている異変を告げられた。
無理もない。りうらがしていることは、来る日も来る日もオーバードーズをしているのと同じなのだから⋯⋯そう思った。
夢好
520
ひな🎯💤(プロフ確認!)
1,722
373
421
けれど、あえて口には出さなかった。無駄に賢いこの頭が、彼の言葉の裏に隠された意図に気づいてしまったからだ。
青)⋯⋯薬にも身内にも頼れない、可哀想な僕を助けてください⋯⋯素直にそう言えばええやろ、このクソガキ
赤)いてっ⋯ごめん、
青)⋯んで、結論は?結局お前は何が言いたいん?自分の口で言うてみ。
赤)⋯⋯俺と、番になってください⸝⸝
青)⋯ん。よくできました、笑
赤)何だよその顔!馬鹿にし───
*ちゅっ、*
赤)⋯っ~~~、!?⸝⸝
青)え、今更そんなに照れることなん?キスなんて毎週しとるやんか⋯笑
赤)ち、ちがっ、ぅ⋯だって⋯⋯⸝⸝⸝
赤)──────────、─────⋯⸝⸝
青)ん?悪い、人の声で聞こえんくて
青)もういっか────
赤)あ゙ーもう!まろが人目も気にせずにキスするからだっつってんの!!⸝⸝
青)⋯⋯そ。
この時りうらがボソッと呟いた本来の言葉を、俺は未だに知らない。
因みにこの時結んだ番関係は、つい先日“以前よりも強力な薬”が開発されたことを理由に解消したばかりだ。
・・・・・・
青)っ、ぃく⋯⋯っ♡⸝⸝
赤)んぇ、や、ぁ⋯っく⋯!?♡泣⸝⸝
青)⋯⋯っ⋯悪い、⸝⸝
赤)ぁふ、はー゙っ⋯ふぅ⋯⋯っ、♡⸝⸝
赤)⋯⋯もし⋯もし、これで赤ちゃんできたら、せきにん⋯とれんの、?⸝⸝
青)⋯さあな?笑
赤)⋯あは、さいてー、笑
⋯⋯もうわかっている。彼が運命の番を見つけてしまった今、俺とこんな行為をする必要はないということを。
それでもまろの傍にいたいと願ってしまう俺が、心底憎らしい。いっそのこと、あんな店やめてしまおうか。そしてまろのことは忘れて、新しい番相手と幸せに生きる道を探せばいいじゃないか。
金を稼ぐ方法なんて他にも山ほど⋯⋯
─────嫌だ。
そんなの嫌だ。俺にはまろしかいない。昨日出会ったばかりの輩に、まろを簡単に譲ってやるなんて、俺にはできない。
限界まで膨れ上がったこの愛は、きっと並大抵のゴミ箱には収まらず、捨てられない。ならば、永遠に抱えていよう。
赤)⋯⋯⋯すき、すきだよ
青)⋯はは、モテ期再来かぁ。
青)悪くはねぇな、笑
この顔も、この声も、このカラダも、このココロも───全て俺だけのもの。
絶対に手放すものか。だって俺は、
─────GAMBLERだ。
水)ほら、新規さんのご指名だよ〜。“じゃあ、今回はりうらで”⋯⋯だってさ
赤)⋯⋯⋯は、?
何となく、今ないくんと目を合わせたらボロが出てしまいそうだ⋯⋯と思った。仮病を理由にパスしようとまで考えた。
でもやめた。寧ろこれは“チャンス”だ⋯⋯そう捉えたからである。
赤)⋯⋯やっほ。昨日ぶり
桃)昨日ぶり⋯?まぁそうだね、笑
桃)⋯あ、ほとけさんから聞いたよ。休憩中だったんでしょ?ごめんね
赤)いーの。接客業の基本は、お客さんが最優先の精神なんだから。
赤)⋯それで?わざわざまろがオフの日を狙って来た理由、俺に聞かせてよ
桃)⋯⋯何でもお見通しなんだね。
赤)⋯ふふ、まあね。
黒)次のデート、どこにするん?
白)んーと⋯あ!ここなんてどうやろ。国営ほわほわアクアリウム!
黒)ほわほわって⋯ろくでもなさそうな名前やけど、ほんまに国営なん?
白)ちっさい頃に家族3人で行ったことある立場として、ろくでもないって言葉は否定させてもらうで。
白)デートにもってこいの場所なんよ!一緒に行こーや!僕を信じて、な?
黒)んー⋯⋯わかった。
向こうのテーブルでは、給料の関係で今月いっぱいは辞職できないことが判明したあにきと初兎ちゃんが、真剣にデートプランを練っている。
幸せそうで何よりではあるが、ほんの少し羨ましく、同時に妬ましい。
桃)⋯⋯りうらに聞きたいことがいくつかあってさ。もしかしたら、不快にさせちゃうかもしれないけど⋯⋯。
赤)⋯俺が不快になったって言ったら、シャンパン入れてくれる?笑
桃)はは、どんなジョークだよ、笑
桃)⋯⋯いいよ、そのくらいの感覚で答えてくれて構わない。だから聞かせて
桃)りうら、君は────Ωだよね。
赤)⋯⋯⋯ん〜⋯そうかもね。
桃)⋯どうしてここで働いてるの?
赤)奨学金の返済のためだよ。
桃)⋯じゃあ、聞き方を変えようか。どうしてここで“働けているの”?
赤)⋯⋯さあねぇ。
桃)あの後まろから、りうらのことを色々聞いたんだよ。2年前からここで働いていること、その理由は奨学金返済のためだってこと、そして両親と縁切りしたから頼れる人がいないってこと。
赤)あいつ⋯なんてことを⋯⋯。
桃)⋯それらを踏まえて考えるとさ、色々おかしいんだよ。時系列が合わない。
桃)両親と絶縁した時点で、君の所持金がたくさんあったとは思い難い。でも奨学金返済は7ヶ月目から始まる。大学1年から20歳になるまでの期間、バイトなしで返済できるわけがないんだ。でも君はここ以外で働いたことがない⋯そう聞いたよ
桃)⋯本当にりうらは22歳なの?本当にりうらの第2の性はαなの?教えてよ、俺ならきっと君を支えられるから。
どの口がほざいてやがるんだ、と思った。仮に金銭面で俺を支えられたとしても、俺は既にお前のせいでズタボロなのに。腹の底にある怒りが喉から飛び出してしまわないよう、俺はひとつ深呼吸をした。
赤)⋯⋯⋯俺、本当はΩのBだし、今は20歳だよ。18歳からここで働いてる
桃)⋯⋯!そっか、
ないくんにこれ以上隠すことは不可能だと判断したその瞬間⋯⋯とんでもない悪知恵が、脳裏をよぎった。
赤)それに一番最初に気づいたのがまろだったの。まろはね、俺がヒート抑制できなくなった時に寄り添ってくれた。俺にとってはまろ以外、誰も頼れない⋯
赤)2人が運命だってことは、もうわかってるんだよ。でも、まろがいなくちゃ俺は生きていけないんだ⋯⋯、
悲劇のヒロインを演じれば、ないくんはきっとまろと番になることを渋るだろう。だから今夜は、芝居をしてやるのだ。
桃)⋯うん、わかったよ。りうらのこと
桃)辛かったね⋯今までずっと。
赤)っ⋯⋯⋯うん、
桃)俺はさ、まろと番になりたいってわけじゃないから⋯りうらとまた番になってもらえるように、まろを促すよ。
赤)うん⋯ありが─────
*バンッ!!*
青)りうら!!!
赤)っえ⋯?ま、まろ⋯、!?
赤)今日、オフなんじゃ⋯⋯
青)⋯起きて隣にお前がおらんかったら、普通は心配するやろ⋯⋯、?泣
赤)っ⋯⋯⋯!
青)目ぇ覚めた時には既におらんくて、家の中も近所のコンビニも公園も全部探して、それでも見つからんくて⋯
青)やっと、見つけた⋯⋯っ、泣
⋯⋯嗚呼、無理だ。やっぱり俺は、この人の幸せを願わずにはいられない。
こんなに優しい人を、俺の私情に付き合わせてはいけない。この人は、俺なんかの隣にいるべきではない。
そんなことはずっとずっと前から、痛いほど理解していたはずなのに⋯⋯。
それなのに俺は、この人を傷つけた。人目も気にせず大粒の涙を流すほど、彼の心を追いやったのだ。こんな俺にはもう、君の傍にいる資格はない。
赤)⋯ごめん、俺はオフじゃなかったから普通に出勤しようと思って⋯⋯連日出勤で疲れてるはずのまろを起こすのも悪いかなって、無言で家出ちゃって⋯⋯
青)⋯⋯ん、許す
桃)⋯⋯っあ、あの⋯りう────
赤)⋯あれ、なんか酔ってきたかも、笑
赤)ちょっと飲みすぎちゃったかなぁ⋯裏で休みたいからさ、ないくんの担当を俺と変わってくれない?まろ
青)え⋯?わ、わかった⋯。
赤)ごめんね、じゃあ⋯⋯楽しんで、
水)⋯⋯⋯⋯⋯。
*バタンッ⋯⋯*
赤)⋯⋯⋯あーあ、もう後戻りできなくなっちゃったじゃん⋯⋯笑
赤)りうらの負けだよ⋯ないくん、
赤)っ⋯⋯、ぅ⋯~~っ泣
水)⋯もーしーも〜この指が〜、あなたに触れられるのならそれは〜⋯♪
*びくっ*
赤)ぇ、ほ⋯ほとけっち⋯っ!?
水)全てーを〜賭けても手に入れる♪
水)あたしを〜レイズして♪
水)⋯ね。りうちゃん
赤)な⋯っそれ、どういう⋯⋯てかなんでここにいるのさ!まだ店閉めの時間でもないっていうのに⋯⋯!
水)簡単なことだよ。僕を信じて、僕に賭けてみない?って話。わかった?笑
赤)⋯⋯は、?
水)⋯じゃ、ドライブ行こうよ。僕と
赤)⋯⋯だから、さっきから本当に何言ってんの?オーナーにバレたら⋯、
水)オーナーは今週いっぱい新婚旅行でいないから、いくらでも偽れるよ。僕らはプロの“ライアー”なんだからね!
赤)⋯俺たちのこと⋯知ってたの
水)さあ?なんのことかなぁ。
赤)⋯⋯⋯わかったよ、
どいつもこいつも、本当にずるい。
皆それぞれが泣きたくなるような優しさを持っていて。どうしてもそれに甘えたくなってしまう俺がいて。
すぐにオチてしまう馬鹿なΩとして生まれてきた自分が、ただただ憎らしい。
水)じゃああっち行こ!りうちゃん♪
赤)⋯うん、
水)⋯よし!これでお店抜け出せるよ!
赤)⋯⋯ん。ありがと
ドアを開けて外に出ようとした──かなり最悪な──タイミングで、テーブルを囲んでいる4人に声をかけられた。
黒)おい、りうら⋯どういうことや、
黒)まろの発言から考えるに⋯お前は今までずっとまろの番やったとしか、俺には考えられへんのやけど⋯⋯?
赤)⋯その通りだよ。何か問題でも?
黒)問題って⋯契約違反やで?オーナーにバレたら一発アウトやんか、
白)それにまろちゃんからはずっと、番がおる時期も含めてフェロモンが分泌されていた⋯⋯つまり番になってもここをやめる必要がないってことや。
白)なんでりうちゃんと番っとった時もまろちゃんからはフェロモン出とったん?なあ、教えてや。僕のせいで悠くんの大事な職を手放させてまうことは、僕にとってはできれば避けたい道なんよ⋯⋯
赤)⋯まろに聞いてよ。そんなの俺にはわかんないよ、自分の気持ちの整理だってまだまともにできてないのに⋯!
桃)またまろと番になるって話は⋯?
赤)そんなの、何の意味もない夢物語に決まってるじゃん⋯馬鹿なの、?笑
赤)まろが最も幸せになれる道が、俺にとっての最適解だよ。だからじゃあね、まろ。今までありがとう
青)ぇ⋯待ってや、そんな⋯もう二度と会えないって捉えられるような言葉を残すだけ残して行かんといて、?
赤)っ⋯触んないで、!!
青)⋯⋯⋯っ!?
赤)もう痛いほど理解してんだよ⋯!まろの運命の人は俺じゃなかったって、!まろは俺の隣にいたら駄目だって⋯!!
赤)⋯⋯ないくんのこと、精一杯幸せにしてあげてよ。すっごく優しいんだ。まろと似た優しい瞳をしてるの⋯。
青)⋯⋯⋯⋯。
俺の言葉で、まろが俺の手を握る力はだんだんと弱まっていき、遂に完全に離されたその刹那、俺はほとけっちと共に、逃げるように店を去った。
水)⋯⋯あれでよかったの、?
赤)⋯うん、もう⋯いいの⋯⋯、
赤)全部全部、今日で忘れるから。まろとの日々も、あの店のことも⋯
水)⋯⋯⋯お台場に行こっか。あそこの夜景ね、とっても綺麗なんだよ。僕のお気に入りスポット第21位!
赤)⋯微妙な数字出してくんなよ、笑
水)あ、バレた?笑
赤)⋯⋯ありがとね、元気づけようとしてくれてるの伝わってるよ。まあ、あんまり面白くはないけど⋯
水)ちょ、それは禁句でしょ!?
赤)あはは、笑
ほとけっちといると、なぜだか先程まで心の中に暗い闇を張り巡らせていた原因の数々なんて、これっぽっちも気にならなくなって、とにかく居心地がよかった。自然と笑みが溢れ、涙は零れなくなった。
車窓の外で流れる景色に目を移す。そこら中にあるビル群は、東京の夜の暗さを誤魔化そうと、華やかに輝いている。
あの日、まろと眺めていた大きなクリスマスツリーを想起させるそれらの光は、あたたかいようで冷たくて、無駄に眩しくて、煩わしく感じてしまって。
赤)⋯⋯べー。
水)どしたの?いきなり舌出して、笑
赤)⋯あの光よりも眩しくなる第一歩。
水)⋯⋯そんなことしなくたって、りうちゃんは最初から輝いてるよ。
赤)⋯⋯⋯慰めなくたっていいよ、
水)慰めじゃないよ!僕は本気で⋯!
赤)おい、運転中にこっち向くな馬鹿!よそ見運転で事故ったらどうすんだ⋯ってここ高速道路じゃんか!殺す気か!?
水)わあああごめんなさーい!!汗
水)色々あったけど⋯着いたよ!
赤)流石に色々ありすぎだろ⋯⋯でも、
赤)ほとけっちが言ってた通りの場所。
ビルから発せられる色とりどりの輝きが、俺たちを照らした。それはまるで肌を突き刺すような、鋭くて眩しい光だ。
水)でしょ?気分を落ち着かせたい時、僕はいつもここ来るんだ〜。
赤)⋯なんでここに?
水)⋯⋯あるところに、いわゆる水商売で生計を立てている絶世の美女がいた。そんな女はある日、裕福な家の跡取り息子の担当になった。彼はすっかり女の虜になり、今の僕らみたいに店を抜け出して、偶然この場所に辿り着き、女に愛を伝えた
水)2人は幾夜を重ねて、子を成した。妊娠が発覚したことを彼に伝えると、彼には既に正妻がいることが判明。女は⋯⋯当然の如く捨てられた。
水)女は唯一手元に残ったありったけの財産で赤子を産み、養った。その後、子供が17歳になったタイミングで女は自死を選択。残された現役大学生の子供は、今も奨学金返済に追われている⋯⋯
水)どう?素敵なお話でしょ、?笑
全てを話し終えたほとけっちは、乾いた笑みを浮かべている。物語の中に特定の人物の名は一切登場しなかったが、それが誰のことかは嫌でもわかった。
赤)⋯じゃあ、ほとけっちにも⋯お父さんとお母さんがいないってこと⋯⋯?
水)うん。僕は僕の父親を見つけ出して復讐するためにこの職に就いた。もちろん奨学金返済が一番の理由だけどね
水)⋯母さんは優しい人だった。自決したのもきっと理由がある。僕は会ったこともない父親を、絶対に許さない。
水)⋯⋯⋯でもここはね、お互いが唯一幸せを感じられた場所だったと思うの。夜景を見て、両想いだって気付いて⋯⋯だからそれを感じたくてここに来るんだ
赤)⋯そう、なんだ⋯⋯
両親との大喧嘩で絶縁した⋯⋯そんな理由がばかばかしく思えるほど、ほとけっちの過去は辛くて苦しいものだった。
⋯⋯不意に、まろとはまた違った優しさを持つこの人は、復讐という重くて暗い道を歩むべきではないと思った。
赤)復讐⋯したくなる気持ち、本当にわかるよ。でも⋯⋯ほとけっち自身がわざわざそんなことする必要なくない、?
水)⋯⋯どうして?
赤)⋯ほとけっちが、その男性よりも幸せになってやればいい。それで見返してやるんだよ。“俺はあんたより幸せになってやったぞ、ざまぁみろ!”って
水)⋯⋯⋯幸せに⋯⋯そっ、か
水)⋯⋯りうちゃんは、僕が幸せになるお手伝い⋯してくれるの?
赤)もちろん何だってするつもりだよ。今日は特にお世話になったし───
水)っ、じゃあ!じゃあさ⋯⋯
食い気味に口を開いたほとけっちから発せられた言葉は、あまりにも衝撃的で、俺の瞳をまん丸にさせた。
水)⋯⋯僕と、番になってよ
赤)⋯⋯⋯⋯ぇ、っえ⋯?
水)僕ね⋯ずっと前からりうちゃんが好きだったの。運命かもって感じたことはないけど、それでも大好き。
水)運命なんかに逆らってでも、僕はりうちゃんと2人で幸せになりたい。
水)⋯駄目、かな⋯⋯?
赤)⋯⋯⋯⋯⋯⋯。
まろと別れたばかりのこのタイミングでほとけっちと付き合うなんて、色々な意味で許されないような気がして、俺はしばらく考え込んだ。そして気づいた。
まろのことなんか忘れてやる、そう言ったのは俺の方だ。男に二言はない。そうだ、これはあの光よりも、そしてまろよりも輝くための第一歩なのだ。
ほとけっちと番になる理由が“まろを忘れるため”になるのが嫌だった。そんなくだらない理由でほとけっちの人生を振り回したくなかった。でも⋯⋯。
まろから離れて初めて、ほとけっちの魅力を山ほど見つけられた。上手な歌も、下手な気遣いも、優しい眼差しも、よくスベるところも全て、独り占めしたい。
赤)((独り、占め⋯⋯?))
それが俺の剥き出しの欲望だったということに気づくまでかなりの時間がかかったが、ようやくわかった。
まろと番だった時からずっと、俺は人一倍の独占欲に塗れていたのだ。
赤)⋯⋯俺だけを、見ててくれるの?
水)当然、りうちゃん以外に愛を注がないと誓うよ。“あいつ”と同じ道は、絶対に歩まない。君だけだよ。
赤)⋯⋯⋯うん、ありがとう
赤)こんな俺でよかったら、ほとけっちの傍にいさせてください。
水)っ!ありがとう、大好きっ!!
いいんだよね、まろ。きっとこれが、俺たちの最適解なのだろう。
運命に抗えないなら、その反対⋯⋯“運命と思い込むこと”も不可能ではない。
お金のため、愛のために、今まで数え切れないほどの嘘を重ねてきた。この口から、この心から出る言葉の全てが、本当かどうかわからなくなるほど⋯⋯。
でも、1つだけ言えることがある。
もちろんギャンブラーとしてではなく、1人の人間として。
赤)⋯俺も、大好きだよ。
いつかこの恋が、“───”と言えるようになることを願って⋯⋯⋯。
【DESTINY】𝐄𝐍𝐃.
青桃メイン小説のはずなんだけどな🙄
次回は必ず青桃尽くしにします‼️
コメント
4件
この連載に目を通していただいた方へ 皆様の貴重なお時間を私の作品に使っていただきありがとうございました!とても嬉しいです! そこでひとつお願いなのですが、現在 同時連載中の『CONNECTING MAGIC』という作品がありまして⋯⋯そちらも読んでいただけますと幸いです‼️ 私が定めた更新の条件がきつすぎて更新できなくなってしまって👉👈 ぜひお願いします✨️
水赤 最近ハマってたので 発狂しました 👈 え 、点数 高くない ? 学年 2位 スゴすぎ ⁉️ 私は 学年 8位 だった ‼️( 誰得 ) 水さん の 過去辛すぎる … 😭 青桃 も めちゃ 好きなんです 🥹 楽しみにしてるね ~‼️
やばばばばっ!?!?😭💦💦💦 いちごさんお疲れさま!!!テスト学年2位おめでとう!!その上でこのエピソードは…もう感情が追いつかんよ…!! りうらの「まろしかいない」って気持ちが痛いほど伝わってきて、最後のまろとの別れシーンで涙腺崩壊したよ😭💔 でも水色さんの過去や告白でまた新たな展開…!「運命に抗えないなら、運命と思い込む」って台詞、めちゃ刺さった…。 青桃尽くしも楽しみにしてるけど、この水赤の空気感もすごく好きだよ…!次回も待ってるね🌸✨