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恋人の家に居た人

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恋人の家に居た人

1 - 恋人の家に居た人

♥

791

2024年03月21日

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青桃 主要モブ?有り

ネタ回だし並外れたゴミ語彙力回です😿

言い訳させて9教科12点なんですガチで

生暖かい目でご覧下さい😿

誤字脱字多め

長いけどボツです










「よく嫉妬する恋人って、どう思う?」

コタツに包まり、顔を赤くしながら問いてきた彼、ないちゃん。

「なに急に、てか暑いなら出なよ。」

「わかってないなぁ、この暖かさが丁度いいでしょ?」

なんて偉そうに振る舞うないちゃんに呆れ、ため息を零す。

「酷くね?折角遊びに来たんだから構ってよ〜っ。」

「構うってったって…、なに、嫉妬?」

「またいふくんの話ぃ〜?」

そう、ないちゃんはいふくんと恋仲にあり、最近長らく付き合っていた反動の倦怠期らしい。

でも、それはいふくんだけで、実際ないちゃんは嫉妬しまくりのクソデカ感情を持ち続けているらしい。

そんな事を、軽く10回は聞いた。

「10回も聞かせて悪かったな…。」

「あれ、声出てた?」

「出てるわバカ!!」

まぁまぁ、と言わんばかりに話を戻すようにすり替える。

「で、今回は何があったの?」

ないちゃんが愚痴や嫉妬を零しに来る時は、決まっていふくんの同僚やメンバーへの怒り。

激怒している訳でも無いが、切なそうに話すないちゃんにどうも母性が湧いてしまって、毎度話し相手になってしまっている。

「……まろ、浮気してるかも…。」

「…はぁ!?!?」

ないちゃんの口から垂れた言葉に大きく声が溢れた。

(あのいふくんが浮気…!?)

「だ、誰と!?」

「会社の人と…。」

「まろがお風呂行ってる間に『また飲みにいこうね♡』ってLINE来ててぇ…っ。」

「飲みとか浮気じゃん!!ヤバすぎ!」

「ハートなんて付けて絶対狙ってるかデキてんじゃん!?」

今回は流石にいふくんへの怒りが溢れて止まらない。

メンバーとはいえ人として有り得ないし!!

「よし!ないちゃん!!とっ捕まえに行くよ!!」

驚くないちゃんの手を引き、2人の家へと足を運んだ。




「クソいふくん!!頼もー!!」

豪快にドアを開け、堂々と侵入すると、ドタドタと駆け寄ってくる音がリビングのドアの先から聞こえた。

浮気かどうか突き止めてやろうと意気込んでいると、




「っあ!!君がないこくんとほとけくん!?」

にこやかなポニーテールの清楚系黒髪美女が出てきた。

言葉を失った、と言うよりかは叫ぶには叫んだが声にならなかった。

そして、追うように、いふくんが駆け足でこちらに向かってくる。

「ちょ、何して…!」

焦ったような形相で女性を退かそうとするいふくん。

何が何だかわからず呆然としていると、後ろに立っていたないちゃんが、いふくん目掛けて一直線で駆けて行き、

いふくんの右頬を平手打ちした。



「最っ低…、信じてたのに。」



震えた声でそう吐き捨てたないちゃんは、右頬を抑え呆然とするいふくんを他所に、僕の手を引いてその場を後にした。






「もうやだよいむぅぅっうっ!!」

「ないちゃん泣き止んでぇぇっ…!!」

公園のベンチで泣きじゃくり抱きついてくるないちゃんを宥める。

「確かにいふくんもゴミクズみたいなことしてたけど!!ここでこんな泣いてたら不審者だよ!!!!!」

「人の彼氏のことゴミクズって言わないで!!」

「もうアンタわかんない!!!泣」

急に静まり肩にのしかかって啜り泣くないちゃんを他所に、先程の出来事について考える。

いふくんは浮気なんてするタチだろうか。

ウザイほどに惚気け、酷い時には前日の行為の体位まで教えてくるほど。

話している時は見たことないほど幸せそうな声色で、先程のことは本当に信じ難い。

(人は見かけに寄らないって言うけどさぁ…。)

そう頭を抱えていると、ないちゃんが突然飛び起きる。

「今日!!泊めて!」

「良いけど…、え゛、いふくんが浮気してるから自分もしようってこと…!!!?!?」

「嫌だよ!?ぼくメンバーのこと抱きたくない!!」

「違うから!!!だってこのまま帰ったらまろが来るでしょ!?今会いたくないもん!!」

「はぁ……、しょーがないなぁ…。」

半泣きで懇願された圧に負け、呆れながら了承すると、ライブ時からは想像できない程に情けなくも愛らしく喜んだないちゃん。

僕も案外満更でもなくないちゃんの手を引いた。






「いふ、ヤバいっしょ。」

「お前のせいでな!!!!」

ソファーに寝転びながら無邪気に笑う友人に声を上げる。

面白がりやがって。

「お前のその女装癖のせいで破局寸前なんやで!?!?」

「別れたら責任取れんのか!?」

「おー怖い怖い、それはごめんって笑」

「あぁぁもお……っ!!」

呑気に飲み物を啜る友人を他所に頭を抱える。

「でもいふぅ〜、あそこで追いかけなかったのマズイんじゃねーの。」

「ワンチャンあのほとけくんに寝盗られるかもな笑」

ポニーテールを靡かせ笑う友人にハッとし、脳天にチョップを入れてから立ち上がる。

「っでぇ…!!?」

「…礼は言わんからな、じゃ、行くわ。」

「はいはい、行ってらっしゃい〜っ。」

「帰れ!!!」




薄着では少し肌寒い夜道を駆ける。

劈く様な寒さは久しぶりな気きするが、そんなことはどうでもいいとほとけの家へ向かう。

ないこは色々考えて、極力俺との接触を避けるべくほとけやアニキの家にでも行っていることだろう。


流れ的にはほとけだろうから、一か八かでほとけの家の前にたどり着く。

ひとつ深呼吸して、ドアノブを握ると、不用心にも空いていることに気がついた。

「お、お邪魔します…。」

ドアを開け、一直線にリビングへと駆ける。

リビングのドアを引いた先には、

「いふくん遅い。」

呆れた様子のほとけの膝の上で寝るないこの姿が。

「ないちゃん泣き疲れて寝ちゃったよ?マジで最低!!」

「ほら、突っ立ってないで早く連れて帰ってあげて?」

「…ほとけ。」

「なに。」

「ありがとな。」

「別に。」


「あと、次泣かせたら僕ら許さないからね。」

一向に目線を合わせてくれないほとけは、優しくないこの身体を揺らし、お迎えだよ、そう零す。

「ん…、おむかえ…?」

「いふくんだよ、仲直りしたいんでしょ?」

「え゛、まろ……!?」

一気に目が覚めたのか、飛び起き次第こちらを驚いた様子で見てくるないこ。

帰ろう。そう言って、ないこの手を取った。




一段と肌寒くなった夜道を歩く。

一言も発さぬまま、帰路は残り少しの所まで来てしまった。

声を出そうにも、声が喉につっかえる。

「ねぇ……、まろ…。」

「ほっぺ…ぶってごめん。」

「違う、それは俺が」

「重い彼女嫌だよな、ごめん、直すから…俺が感情的になったのが悪くて…、」

「ないこ、」

「浮気の1つ2つくらい別に怒るもんじゃ」

「…ないこ!!!」

大声を上げると、ハッとした様に顔を上げたないこの肩を掴んだ。

「勘違いさせて、知らん奴家にあげて、心配させた俺が悪い。」

「だから…、謝んな…っ。」

思いっきり胸に抱きしめて、ないこの冷ややかな体温が感じ取れる。

抱きしめてみると、一回り小さな身体で、本当に年下の恋人なんだと改めて身に染みて実感した。

こんなに愛おしい恋人を悲しませ、あんなことを言わせてしまったのかと罪悪感に狩られていると、ないこが肩を上げてすすり泣く声が聞こえた。

「ばか…っ、ばかまろぉ…っ、!!」

「浮気すんなよ……ッこのあほ…っ。」

ごめん、ごめんなと目尻に雫を溜める。

少し身体を離し、涙でぐちゃぐちゃになったないこと視線を合わせる。

顎を引いて、唇を盗んだ。

深い口付けはしなくとも、浅く、長く口付けを交わした。









「……は?」

「だから、さっきの女の人は高校の同級生の男。」

手を繋ぎ帰宅している最中、彼がぽっと零した言葉に開いた口が塞がらない。

「そんな、信じられるわけ…っ、」

「ほら……。」

見せられたスマホの画面には、野球部のThe・漢の映る集合写真の様なものが。

「た、確かに面影は無きにしも非ずって感じだけど…流石に無理あるって…。」

「すごい華奢で可愛い人だったやん…。」

「マッサージとか頑張ってたんよ、ちな隣にいんのまろやで。」

軽く画面をスライドさせると、確かに若い頃の彼がいた。

「じ、じゃあマジで……っ、」

「大マジやな。」

「最悪っ…!!恥ずかしすぎ!!」

「ええやんか〜、恥ずかしがってるないこたん可愛ええよ。」

「うっさい浮気者…。」

「な゛っ」

この作品はいかがでしたか?

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コメント

5

ユーザー

うわーーん😭心配性の桃さんピッタリすぎて😭😭勘違いさせちゃう青さんと、慰め役の水さん好きすぎる😭♡

ユーザー

ふへ……((…好きです🤤💓‪

ユーザー

え…ご褒美…?ありがとうございます✨神じゃん…

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