元貴side
滉斗『どっか分からない所ある?』
元貴『へぁ…////』
若井にそう言われて僕は思わず背筋が伸びる。
若井に声をかけられて目が合っただけなのに、
恥ずかしくて緊張してしまう。
不思議な感情になり、自分でも分からなくなる。
滉斗『大丈夫?笑』
元貴『大丈夫っ…です…///』
若井が僕と目を合わせようとしてきて、
僕は思わずそっぽを向いてしまった。
こういう時は目を合わせてにこって笑えば
良いだけなのに…!///
滉斗『見せて』
若井はそう言って僕の解答用紙を手に取り、
驚いた表情を浮かべた。
そりゃそうだ。
だって一問も解けてないんですもの。
滉斗『…分かんない?』
元貴『…コクッ(頷)///』
若井に優しく笑われて、
問題を一問も解けなかった恥ずかしさと
若井の笑顔が見れた嬉しさで顔が熱くなる。
やっぱり、好きなんだろうな、
若井が説明してくれてるのにも関わらず、
僕は若井の美貌にしか目が行かなかった。
滉斗『…聞いてる?//笑』
元貴『ぁっ…ごめっ…///』
僕は慌てて問題用紙に目線を落とした。
あまり見過ぎてしまうと若井にも迷惑だし、
周りに冷やかされたら若井を傷つけてしまう。
そう考えてあまり見ないようにしていたのに、
いざとなると見わざるを得なかった。
滉斗『…あんま見られると恥ずいんだけど、///』
元貴『っ?!////』
若井の声がして慌てて若井の様子を伺うと、
若井は頬を赤く染めて、
少し頭を掻きながら笑っていた。
その笑顔が可愛くて、
愛おしくて仕方がなかった。
滉斗『ここをこうするとこうなるじゃん?』
元貴『ほぇ…』
僕は(一応)真剣に若井の解説を聞いた。
若井の教え方は優しくて、丁寧で、
何より分かりやすかった。
滉斗『大森、』
元貴『ぅん?』
僕は若井に名前を呼ばれたので若井の顔を見た。
すると若井は少し頬を赤く染めながら言った。
滉斗『元貴って呼んでもいーい、?///』
元貴『いいよ…?』
なぜ若井の顔が赤いのかは分からないけれど、
なんだか心の底が温かくなった。
滉斗『元貴…ってさ、//』
元貴『うん』
若井が問題に目線を落としたまま、
僕に話し出した。
目が合わないのは少し悲しいけど、
若井と目が合うと調子が狂うので
こっちにとっても良い状況だ。
滉斗『可愛い…よね、///』
元貴『んぇ…?///』
若井にいきなり“可愛い”と言われて、
嬉しい気持ちと困惑したような気持ちが
混ざって心が複雑になっている。
男なのに“可愛い”と言われて喜んでしまうのは
変なのだろうか。
“可愛い”というのは女子に使うものだと
思い込んでいたから、戸惑いが隠しきれない。
僕が戸惑っていると若井が笑いながら
僕の頭に手を何回か乗せながら言った。
滉斗『かわいっ笑』
元貴『っ〜////』
そう言って若井は解説を再開した。
頭ポンポンからの褒め言葉は反則だよ…!///
若井に頭ポンポンされて嬉しい気持ちもあるが、
少しだけ意識してしまうのが引っかかる。
なぜ同性のクラスメイト(友達?)を
恋愛対象として捉えてしまうのだろうか…
コメント
8件
乙女なもっくん可愛くて心やられました…実話混じりなのもめっちゃ良きです😭✨
やばぁ…尊ぉ〜なにこれすげぇ尊やん……(ಡ∀ಡ)ニチャァ(←キモ!!)
なんかこのお話勝手な想像だけど前の話のもっくんとひろぱが付き合う前の話みたい改めて見ると尊い