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教室リーグ~底辺モブ生徒が分析スカウターで超名門校の序列をぶっつぶす~
第81話 - 第81話 【醜悪なる密約】ついに暴かれた奏の過去!壊れる女王の心と、決戦前夜の静かなる火花
39
1,114文字
2026年06月06日
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#青春
十色
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バガラジー
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京太郎@ドラマ部門1位獲得
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美崎沙羅の映像を前にした『Club Lotus』のVIPルームは、重い沈黙に支配されていた。
しばらくすると斎藤律が静かに、立ち上がった。
「悪いが、俺はそろそろ失礼する。東京の商社とのZOOM会議があるんでね」
彼は久条を励ますように、軽く肩を叩く。
「まあ俺らも、できることは何でもサポートするからよ」
斎藤はそう言うと、部屋を出ていった。
残されたのは、久条と鳳麗奈。
麗奈は静かにスマホを取り出すと、ある人物に電話をかけた。
「もしもし瑠璃さん?ええ。亜里沙様がお待ちです」
電話を切ると、彼女は久条に向き直る。
「亜里沙ちゃん。今から音無奏の件で大事な報告があるわ。瑠璃さんに説明してもらうから、少し待っててね」
しばらくすると一条院瑠璃が、VIPルームに姿を現した。
その手には一通の厳重に封をされた封筒。
「亜里沙様。お待たせいたしました。例の件の最終報告です」
久条は静かに頷く。
瑠璃は語り始めた。
音無奏の奨学金。その裏にあった学園と彼の父親との密約。
そして、その密約には何らかの「事件」があったはず。
そのあまりにも醜く、そして隠蔽された真実の全てを。
久条はただ黙って、その報告を聞いていた。
その完璧な笑顔は崩れない。
だがその瞳の奥で、何かが静かに壊れていくのを、鳳麗奈だけは感じ取っていた。
なぜ学園は音無智明に、便宜を図る必要があったのか???
全ての報告が終わった時、久条は、ただ一言だけ呟いた。
「そう。それが彼の裏側なのね」
その声は、氷のように冷たかった。
全国大会、前日の12月12日金曜日。
決戦の舞台となる天宮記念ホール。
久条は最終確認のため、その場所を訪れていた。
がらんとした客席。
静まり返った、灯の消えたステージ。
その神聖なまでの空気の中で、彼女は一人で精神を集中させていた。
その時だった。
舞台の反対側の袖に立つ、一人の少女に気づいた。
美崎沙羅だった。
彼女もまた、この戦場の下見に来ていたのだ。
二人の視線が初めて、交差する。
先に口を開いたのは、美崎沙羅だった。
彼女は太陽のような笑顔で、久条へと歩み寄る。
「あなたが洛北祥雲の久条亜里沙さん?噂はかねがね。お会いできて光栄です」
その言葉に久条は、女王の笑みを返す。
「ええ。あなたが東京の美崎さんね。わざわざ京都までご苦労様」
「素晴らしいホールですね。さすが天宮財団。明日、この舞台であなたと戦えるのが楽しみです」
二人の間に静かな火花が散る。
言葉は丁寧。
しかし、その奥にあるのは、互いのプライドを懸けた戦士の覚悟。
久条は感じとる。
この女を倒してこそ、自分は本当の女王になれるのだと。
二人は静かに、一礼すると、それぞれの出口へと向かった。
明日から始まる2日間の決戦での再会を誓いながら。
コメント
1件
えっと…第81話、読み終えました……。 音無奏の過去、まさか奨学金の裏にそんな醜い密約があったなんて。久条さまの冷たい「そう」の一言に、心がぎゅっとなりました。壊れる直前の静けさって、一番怖い。 そして最後の美崎沙羅との対面、あの火花の描き方がゾクゾクしました…💥 決戦前夜って感じがすごく出てて、明日が待ち遠しいです。女王の覚悟、ちゃんと見届けますね。