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こんにちは!圖阿です!
前回の続きからです!
どうぞ!
・・・
🤪side
ほとけと別れた後、アニキたちとの待ち合わせのために、俺はいつものとこに向かった。
そこは、俺ら兄弟3人だけの秘密の場所。
両親や家族と喧嘩した時、嫌なことがあった時、気持ちを落ち着かせたい時。
そんな時に、俺たちは決まってその場所に行く。
🤪「………やっぱりこの場所は落ち着くなぁ……♪」
🦁「まろー!」
🤪「アニキ!なんや、もう来てたんか?」
🦁「おう♪ちょっとあってな」
黒に黄色の長髪の俺のアニキこと悠佑は、個人的な理由で街に降りるときばかりは、ウィッグをかぶり、彼の趣味と離れた服を来ている。
俺自身も、メガネをかけ、帽子を深くかぶり、貧相な格好をしている。
こんな格好をしなければいけないのは、王子として生まれてしまった以上、仕方がないことだ。
幼い頃は、「なぜ、好きな格好で街を歩けないのか?」と何度も使用人に聞いて困らせたのを覚えている。
今となっては、もう慣れたが…
🍣「あ…!まろ!アニキ!」
そんなことを考えていると、少し離れた場所から雨も降っていないのに、傘をさし、俺たち同様、貧相な格好をしたないこが現れた。
🦁「雨なんか降っとらんのに、なんで傘なんて差しとるん?」
🤪「……それに、その傘見たことがないデザインやな…」
🍣「ふふん♪いいでしょー♪?」
🦁「その傘、どないしたん?」
🍣「これはね〜♪」
ないこは、傘について教えてくれた。
その傘は、偶然いた傘売りの女性。名前はりうらというらしい。
りうらに雨が丁度降っていたから、貰ったとのことだ。
そして、ないこはりうらに惚れてしまい、告白までしたという。
🦁「ないこ…お前………」
🤪「ほんまに驚いたわ」
🦁「あぁ。あの、ないこが初めて会った女性に一目惚れするなんて」
🤪「俺も同じことしたってのに………やっぱり兄弟やな」
🦁「え?」
🦁「まろも誰かに告ったん??」
🍣「えーーーあのまろが!?」
🤪「おう。俺も今日偶然会った船釣り娘のほとけに告白したで♪」
🦁🍣「………ん???」
🦁「ちょ、ちょっと待て」
🦁「まろ…今なんて言った?」
🤪「船釣り娘や」
俺がそう答えると、アニキとないこは眉間にしわを寄せ、頭にはてなマークを浮かべていた。
🤪「まぁ……驚くよなw」
🤪「俺やって、ほとけに言われた時意味わからんかったもん」
🍣「船釣り娘なんて聞いたことも見たこともないんだけど、どんな感じなの?」
🍣「やっぱり、名前の通り船を売ってるの?」
🤪「あぁ、売っとたで…………頭に担いで」
🦁🍣「………はあ???」
🦁「頭に担ぐ??船を?」
🤪「そ♪」
アニキとないこはまたしても頭を抱えて悩んでしまった。
その光景が面白くて、俺はずっと笑っていた。
しばらくすると、ないこは考えることを辞めたのか、アニキに問いかけた。
🍣「ねぇ、ねぇアニキ……俺たち2人が何かしらの売り娘にあってるんだから、もしかしてアニキも会ってたり……?」
🦁「ん?………あー………確かに会ったなぁ。」
どうやら、俺たち兄弟はそれぞれ何かしらの売り娘にあったようだ。
🤪「アニキは何売り娘にあったん?」
🦁「花売り娘」
🍣「まろに比べたら普通だったね」
🤪「船釣り娘なんて普通おらんよ」
🦁「…と、喋るうさぎ」
🍣「前言撤回。なにそれ?」
🦁「いや、俺もよくわからんのやけど、本人?曰く、変異体なんやって」
🤪「本人曰くってことは、その喋るうさぎは意思疎通ができたん?」
🦁「あぁ。名前はらびまるで俺が会った花売り娘の初兎と分け合って一緒にいるんやって」
🤪「へぇ………」
アニキの話を聞き、俺は先ほどのないこと同様考えるのを辞めた。
そこで、ふと思った質問をアニキに問いかけた。
🤪「なぁ………アニキはその初兎ってやつに告白はしなかったん?」
🦁「いや、しいひんよ。俺はちょっと、出会ってすぐのやつに告白したお前らを引いとるで…?」
🍣「アニキにもわかるよ………恋したら、すぐに自分のものにしたくなっちゃう気持ちがさ✨」
🤪「言い方はムカつくけど、ほんまにそのとおりやで」
🍣「ちょッ……言い方ムカつくって、一言余計じゃない?💢」
🤪「そうか笑」
🦁「まぁ…確かにちょっとイラッとはしたな」
🍣「アニキまでッッ!?」
🍣「もー……2人してムカつく💢」
🤪「そうカッカしなさんなって♪w」
🍣「…………よし…!」
🤪🦁「?」
ないこが突然何かを決めたような発言をした瞬間ないこが走り出した。
どんどん走っていくないこを、俺とアニキが呆然と眺めている、ないこが叫んだ。
🍣「家に一番最後についたやつが、黒歴史を継ぎあった売り娘に暴露!」
🤪🦁「…………はあッッッ!!??」
🦁「あいつ、足の速さだと負けるのわかってたから突然走り出したんか…!」
🤪「卑怯やぞ!ないこッッ!!」
🍣「へーんだッ!悔しかったら、頑張って俺を追い越してみな!」
🤪「くっそッ((タッタ」
俺はないこに悪態をつきながら走り出した。
勿論、こんな平等性もない勝負受ける義務はない。
しかし、受けなかった場合のことを考えるとムカついて仕方がない。
その理由は、幼少期。
同じように平等性もない勝負をないこに持ちかけられ、断ったことがあった。
するとあいつは「へー……そっかそっか♪まろはこ〜んな勝負を受けたら負けるから怖いんだ〜…♪」「いいよ、いいよ♪俺が悪かったよ。それじゃあ、負けるのが怖くて仕方ない”イ・フ”・く・ん♡」「お兄ちゃんが君が安心して勝負できるやり方を聞いてあげるから言ってご覧♪」
あんな言葉聞くのはもうごめんや。
アニキには、走ったところで負けるのが目に見えている。
だったら、とにかくないこを追い越すことだけを考えんと。
俺はそう思いながら、2人の兄の背中を追いかけ た。
好きだと伝えたほとけに自身の黒歴史を知られないように。
続く
・・・
今回はここまでです!
ちなみに、3人の兄弟設定は🦁🍣🤪の順で🦁くんから長男の順です
あの、セリフを言わせたいために、🤪くんは末っ子にしました♪
ここまで見てくださりありがとうございました!