テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
お久しぶりです!
絶賛テスト期間中☆勉強をしましょう!
てことで息抜きにマッシュルを!
そんじゃ行ってらっしゃい!
⚠注意⚠
下手くそちゅうい
苦手な方はUターンを!
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
最近よく寝れない。理由は自分でも分かっている
《仕事のやりすぎ》だと。神覚者の仕事と学業が重なって上手く休みが取れなくて体調が崩れている。今のところ頭が痛い、吐き気がするといった症状は無くただ上手く寝付けないだけ。
朝は学業、夜は仕事の俺にとって寝れないのはかなり苦痛。いつも早く寮に帰るようにしているが締切の課題に追われ最近は日が昇るまで勉強をしていることが多くなっている。
せっかく貰った休みも楽しむ暇もなくずっと課題に追われている。休みの日はいつもより早く寝れるが寝付けない。何度か体制を変えるがやはり寝付けない。自分でホットミルクを飲んでベッドへ入る。入って数分後、やっと寝付ける。
と、寝付けないことが多くなっている。正直俺の直近の悩みでもある。
そのせいで元から目つきの悪い目も、隈のせいでより目つきの悪い顔へと変わってしまった。廊下を歩くと「不機嫌だ!」と、言われ俺から離れていってしまう。こればかりはしょうがない。俺のせいでもある。
「レイン最近目の隈凄いけど…大丈夫?」
マックスに心配された。正直眠い。でも今ここで寝たら仕事の期限に間に合わないし、課題の提出日も近づいている。
だから俺は嘘をつく。
「大丈夫だ。」と。
本当は全然大丈夫じゃない。”普通に大丈夫じゃないって言えばいいだろ。”それはそう。だけど素直に「大丈夫じゃない」と言えると思うか?この俺が。自分で言うのもアレだが、俺はこの先ずっと「大丈夫じゃない」なんて言える日が来るとは思えない。
いつも通り最後の授業が終わると魔法局へ行く。昨日やり残した仕事をしに行く。
魔法局へ行くとまた心配された。
「レインお前、目の隈凄いぞ…折角男前な顔だったのに… 」
男前?何言ってんだこの人…って、いつもか。
ライオさんが何か言っているが頭に何一つ入っていない。ただ一つだけ頭の中に入ってきた。
「まぁレインが大丈夫じゃないなんて言うわけないか。キツくなったら休めよ〜」
そう言って俺の頭の上に手を優しく置いた。
久しぶりに頭を触られたな。と思い崩れた髪を治す。
ライオさんはそのまま居なくなってしまったが頭を撫でられた時だけ少し安心した。
「今日は早く帰って寝よう。」
そうして明日はいい気分で起きる。授業も集中して、皆と話す。そしてマックスと購買で昼飯買って教室で食べるんだ。
明日やりたい事を思い浮かべながら仕事を進める。
隈の酷い顔も目つきの悪い目も、妄想をしている時だけは少しだけ柔らかく見えた。
普段笑わないし、表情も変わらないからレインの考えていることが分からないとよく言われる。
だけどこの時だけはいつも硬い表情をしているレインが少し柔らかくなった気がした。多分この時は誰が見ても”楽しそうな顔をしている”と思うだろう。
俺はよく嘘をつく。
と言っても悪い嘘ではなく自分を守る嘘でもない。ただ癖のようなものだ。
「レイン。目の隈凄いし最近寝てないんじゃない?」
「寝ている。大丈夫だ。」
本当は全然大丈夫じゃない。寝ていいものなら寝たい。でも寝たらダメなんだ。仕事が出来ない。寝る時間があるなら手を動かせ。
でもこの隈も、全て自己責任。俺がしっかり休まないから、俺が寝ないから心配される。俺はもう心配をかけたくないからいつもこう言う。
「心配しなくて大丈夫だ。」
って。
レインの表情はいつも2パターン。真顔か険しい顔をしているか。だけどどっちも微細な変化。眉の位置が少しだけ下がったようなそんな変化。だから誰も気づかない。
本当は助けて欲しい彼のSOSに、彼も自分からSOSを出しているなんて分からないだろう。これは全て彼の無意識のSOS。
「助けてくれ」
なんてレインは絶対に言わない。その代わりに無意識のSOSを出す。それに気づくのはかなり難しい。だけどレインをよく見ていればSOSに気がつく。
「大丈夫か?」
と声をかければ帰ってくるのは毎回決まっている。
「大丈夫だ。」
と。無意識って本当に怖いよね。自分のSOSに気付かずに無理をする。
だけどこれがレイン。彼の気づかないとこでそっと手を差し伸べてあげる。そうすれば彼は無意識に差し伸べられた手の方へ来るから。無意識のSOSを彼は気づく時が来るのだろうか。いや、来なくても誰かが助けてくれる。レインには優しい人達が周りにいるから。
今日は早く帰る。
そんな希望を抱かながら仕事を進める。
この時だけはすごく集中できた。
いつもよりも仕事が早く終わり早めに切り上げる。いつも持って帰っている仕事も今日は魔法局へ置いていく。いつも魔法局の自分の机に置いているサインペンも、全て置いていく。俺は今日だけは仕事を絶対にやらない。何があっても。
明日は絶対にいい気分でいるんだ。仕事に囚われないで明日だけは自由でいたい。
外が少し暗くなり、街の電気が付き始めた時、荷物をまとめ、自分の書斎のドアを開ける。そして軽い足取りで魔法局を出る。
その姿を見ていた神覚者達が全員目を合わせる。
そしてふっ、っと微笑む。中には笑わないやつもいたが多分心の中では安心しているだろう。
いつも嘘をつくレインは無理をする。
だけどそれがレインのいい所。無理をするのがいい。という訳では無いが、レインは真面目でたった一人の家族のためにまた今日も頑張る。無理をしてでもたった一人の弟を幸せにするために今日も無理をする。それがレインなりの優しさだった。レインが直接やってやるとこはできないけど、不器用でもいいからたった一人の家族を、世界で1人だけの弟を幸せにするために今日も魔法局でペンを走らせる。
ライオがレインへ電話をする。
「明日の仕事は休みにしておく。」
と。
「え?」
と抜けた返事が来る。
「たまには仕事を休め、そして次来るときその隈を治してまた男前の顔できてくれよ」
と。
相変わらず何を言っているのか分からないがライオの優しさが聞いて取れた。
(ありがとうございます。)
と。もう電話は切られてしまったが俺は心の中でお礼を言う。明日は早く授業が終わる。余った時間でマックスと出かけよう。マックスはこう言うの好きだからすぐにOKを出してくれるだろう。
そんな期待を胸に部屋のドアを開ける。
そこにはいつも通りうさぎの世話をしているマックスがいる。
俺は荷物を片付けすぐ着替える。そうしてマックスにこう言った。
「明日の授業終わったら、どこかへ遊びに行かないか?」
と。予想通り、マックスは即答OKと。
明日が楽しみだな。とレインはベッドへ入る。
今日はなんだかよく眠れそうだ。と、レインはすぐに眠りについた。
レインは気づいているのだろうか、いや、絶対に気づいていない。自分が無理をしすぎたとき、無意識にSOSを出していることに。
レインと関わりがある人は気づいているだろう。そのSOSに、そうして俺達が手を差し伸べる、そうしてレインはその手に気づくことなく差し伸べられた手へ無意識に来てくれる。
多分あれも、これも全て無意識なのだろう。
よく嘘をつくし、無意識のSOSを出す。気づくことは難しいけど、そのSOSに気づいてやれた時はまた手を差し伸べる。そしてまた自分から来てくれるんだろ?
頭では分かっていないが体が助けを求めている。そんなになるまで無理をして、全く。レインらしいな。
無理をしないでとは言わない。ただ、SOSを出すまで無理をして欲しくは無い。程よく無理をして欲しい。無理をするなと言っても素直に聞くヤツではないからな。
俺が差し伸べた手を。レインはまた無意識に手を取るだろう、その時は気づかれないようにそっと支えてやる。そうしてレインが無理をしない程度に見守ってやるんだ。いつもレインが皆を守ってくれるように、俺もまた、レインを守る。
だから、出し続けていてくれ。そのSOSをそうしたら俺達は手を差し伸べられる。その手を、振りほどいたりなんで絶対しない。だから、いつもみたいに手を取ってくれ。
また絶対気づいてやる。その無意識で自分でも気づけない微細で、無意識なSOSを。
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
お疲れ様ぁぁあ!!!
無意識っていいね。てことで書かせて貰いました!
途中何を言っているが分からないところがあると思いますがご了承ください!
てことでまた次回!お会いしましょう!
てことで!バイバーイ!!