神風が全力で放った四国の残骸が空中を舞い、カイ・ザーに迫る。
「これで終わりだ、カイ・ザー!」
カイ・ザーは、冷静さを失い、焦りの表情を見せる。
「ま、まさか…!」
四国の残骸がカイ・ザーに直撃する瞬間、彼は全力で魔法を発動させる。
「無駄だ、俺の力は—!」
だが、残骸の圧力は彼の術式を打ち消し、次第に近づく。
「うわあああああああ!」
カイ・ザーは、全身を圧迫されながらも叫ぶ。
「俺が、こんなことで…!」
その声は次第に掻き消され、彼の身体は残骸によって押しつぶされる。
「これが、終わりか…?」
残骸が静かに地面に落ち、周囲は静まり返る。
神風は、息を切らしながらカイ・ザーの姿を確認する。
「やった…やったぞ!」
透が隣で微笑む。
「これで、平和が戻るかもしれない。」
だが、神風の勝利の余韻に浸る暇もなく、空が暗くなり始める。
「何だ…この感覚は?」
透が不安そうに空を見上げる。
「また、何かが起こるのか?」
突然、空に異様な影が現れる。
「新たな呪詛の王が現れたのか?」
マルセルが警戒しながら呟く。
「これで本当に終わりとはいかないみたいだ。」
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