テラーノベル
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うちの学校は、地下一階に食堂があるのだ。僕の教室は4階にあるのでSHRが終わってすぐに行かないと、とてもではないが買いに行けない。
食堂に行くと、3人ほどが券売機の前で並んでいた。
ライオン シマウマ サル。ライオンは後ろにシマウマがいるのも気にせずに、シマウマの焼肉定食を選んだ。
つえぇぇぇ―。流石に強すぎ。シマウマの前でシマウマの焼肉定食のボタン押せねぇよ。
シマウマはキャベツサラダ1㎏4300円。
高い。あまりに高すぎる。無理だって。手が出せない。1食でこの値段はきつい。
目の前のサルは、1本500円のバナナを24本。1万2000円。
セレブー。バブリー。スーパーで買ってきてやるよ。
僕の番。僕の好物である豚骨ラーメンがあるが、僕の後ろに並んでいるのがブタ。そして、先ほどから圧力が強い。豚骨ラーメンのところに指を向けると殺意が増す。
さーてと、味噌ラーメンにしよう。
味噌ラーメンのボタンを押して、列から離れた。
ピッと音がして振り返ると、豚がとんこつラーメンのボタンを押していた。
共食いじゃん。共食いやんけ。問題じゃけん。
SDGsとか以前の問題だよ。食物連鎖が学食のメニューで完結してどうするんだ。生徒への配慮はねぇのかよ!
「ふぅー目の前のホモがこれを選ばなくてよかったでごんすー。」
今なんつった?ホモつった?言ったよね。言ったよね。後で〆るわ。血抜きするわ。
しかし、そんな度胸も、権利も、技術もない。まぁ、仕方ないからやらないでおいてあげた。
教室に帰ると、ドアが破壊されていた。僕の前の学校でも、放課後に暴れた馬鹿が、ドアにタックルしてぶっ壊したことがあった。
さーてと、トイレに行こう。面倒ごとは嫌だ嫌だ。僕は無関係でーす。
「こっちのブツでいいかい?やっさん」
「へっへーわかってますねぇ兄貴ぃ。お題はこちらでどうでげす?」
「はっはーここに、1000円ねぇとやっていけやしねぇだす。」
「さっすがっすよ兄貴。コレで。どうもー。」
なに?賄賂でも貰ってるの?こういう時でトイレじゃなくてもっと隠れる場所があるだろうが。
トイレの個室から出てきたのは、猫2匹だった。僕を見ると即座に学ランのボケっとに、またたびを隠した。
隠すの下手だなぁ。でも、僕は何も見ていない。
「おいコラァ。フェリス。またお前かぁ。」
トイレに驚くほどでかい猫がやってきた。
「こっ‥‥これは先生。いかがいたしましたか?」
「またたびを持ってきただろ!あれは危険薬物だ。だせ!」
「先生これをどうかお納めください。」
わざわざジップロックに入れた粉末状のまたたびを先生の手に握らせる。
「うっ‥‥うむ。何もしていないな。」
教師が買収されてるんじゃねぇよ!今度、僕も使ってみよ。満点になるかな。
大猫の教師からにらまれて、そそくさとトイレから出る。
「サピエン。一緒に体育に行こうぜ。」
おぉ、ウサギ!こいつは配慮してくれる。良いやつだな。
「君の名前は?」
「レスプっていうんだ。気軽にレプって呼んでくれ。」
「レプ君。次の授業ってなんだっけ?」
「体力テストだよ。」
「君が得意なのは?」
「反復横跳びさ」
ほぼドーピングじゃん。ずっる。その脚力をください。
そういう風に考えれば僕、結構不利じゃね?さすがに、種族別に何かあるよね?ボールの大きさが違うとか。
僕はロッカーで着替えて、体育館に入った。
入った瞬間に失望した。この学校に失望した。
大玉転がし用としか考えたくもないボールが1個 2個‥‥12個。それ以外にボールは見当たらない。
「ねぇ、レプ君。ここって、大きい動物用だよ‥‥ね?」
「なわけねぇだろ」
レプ君に飛び蹴りをくらった。意外と衝撃があるな。おじいちゃんのギックリ腰がポッキリ腰になっちまうぜ。
「じゃぁ、君のハンドボール投げの結果は?」
また、レプ君に飛び蹴りをくらった。さっきよりも衝撃が強かった気がする。
なるほどね、『俺これだけのキック力あるんだぜぇ!ハンドボール投げなんて評価2重マルに決まってるだろうが!』ってことね。
動物の翻訳家にでもなろうかな。
「俺に手ねぇんだよ!」
またまた、レプ君に飛び蹴りをくらった。
いちいちツッコミが重い(物理)。
#異世界
こはる
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百はな🍑
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上野文
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コメント
1件
第2話、めっちゃ面白かったわ!食堂のシーンでシマウマの前でシマウマ焼肉定食押すライオンとか、豚の後ろで豚骨ラーメン選べない心理戦とか、もう設定だけで笑える。しかも結局豚が共食いしてるしなw 体育の大玉転がし用ボールしかない絶望感も好き。学園モノなのに動物の生態がしっかりギャグになってて、ゆのさんのセンス光ってるわ。続き楽しみにしてる🔥