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さっきまで高校のときの同級生と飲んでたの〜。家まで送るって行ってくれたけど、ちょっと手前で降ろしてもらって、謙杜と歩いて帰宅中〜
「遅くなっちゃったねぇ〜」
謙「な〜。」
📞𓂃 𓈒𓏸
📞『○○今どこ?』
📞「ん〜?今ぁ〜?もうお家の前〜」
その時、腕をグイッと引かれた。
「きゃっ」
📞『○○!?』
スマホが落ちる。
謙「っ、○○!!」
青い顔をした謙杜。
謙杜の目線の先には、首にカッターナイフを当てられた私。
「…らいとさん?」
ら「当たりです。」
「…何するんですか」
私は酔いも冷めていた。
『○○!!っ、!!?』
『お前、っ、!!』
謙「恭平知っとる人!?」
そっか、謙杜、知らないんだ
『この前の手紙寄越してきたやつ』
謙「…コイツが、」
『謙杜、警察。』
謙「あっ、うん、!」
『おい。○○を離せ』
あの時と同じくらい殺気立っている恭平。
この状況で、って感じだけど、それくらい怒ってくれる恭平が、嬉しかった。
ら「○○さん。」
耳元で囁かれる。ぞわりと背筋が冷える。
「何ですか」
ら「あなたを傷付けなくないんです。大人しく着いてきてください」
「…嫌です」
連れて行かれようとする。
『○○、っ!!』
大「○○!!?」
和「おま、、っ!!」
丈「おい。○○を離せ」
流「○○っ!!」
皆んなが騒ぎを聞きつけたのか、出てくる。
そのうち近所の人も出てきて、騒ぎになっちゃう。
「…ふぅ、、」
「離してください」
ら「いいの?」
グイッ
『っ、○○!!!』
急に腕を掴まれて、手首を切られる。
「痛っ、、」
カッターの刃の先から赤い血液が滴る。
謙「っ、!」
駿「マネージャーさんにも電話した、で、、」
電話片手に道長が合流。
駿「…俺らの○○傷つけてただじゃおかねぇからな?その覚悟、できてんの」
みっちーがそんな怒れるとは思わなかった。
「みっちー、ありがとう。」
ら「○○さん、行きますよ」
再び首元に刃が当てられる。
もうこれを逃したら。。一か八かだけど、、
「恭平。」
『なに、?』
「ごめんね。大好き。」
『はっ、?』
私は、カッターを持っている、らいとさんの手を握って、自ら切った。
恭平Side
「「はっ!!?」」
ら「えっ、?」
犯人も驚いて○○を掴んでいた手が緩む。
○○が首元を抑えて倒れる。
丈「○○!!!」
○○の元へ駆け寄る俺ら。
ら「っ、」
謙「あっ!逃げた、!」
流「謙杜!警察に任せよう!」
大「それよりも○○や!!」
丈「なぁ!○○!!」
「えへへ、w」
ムクっと起き上がる○○。
駿「はっ、?」
謙「起き上がって大丈夫なん!!?」
「うん。」
『何で、自分から、、』
「そうしたら隙をつけるかなと。」
「とどめに、倒れたら、恐怖で逃げ出すかなって。」
「ね?作戦通りでしょ?」
流「ばかぁっ、!」
「えへへ、、ごめん、ね、?w」
「はぁ、、痛かったぁ、」
涙を流しながら呟く○○。当たり前やろ、
和「車用意できた!!!」
和「病院行くで!!」
「えぇ、、」
🚗
「みんな来るの?」
大「当たり前」
流「マネージャーさんに電話するわ」
🏥
藤「あれ、○○ちゃん!?」
「あ、藤川先生〜」
藤「ちょ、!首!!どうしたの!!?」
藤「ちょっと見せて!」
藤「これ、、自分でやったの?」
「えーっと、、まぁ、いや、」
藤「どっち!w」
藤「とりあえず治療するから!」
「すみません〜、」
藤「えーっと、皆さんは、、一番端が空いてるので、そこの診療室でお待ちください。」
丈「ありがとうございます」
藤「これ、どうしたの」
「襲われたから、自分で切った」
藤「はぁ!!?危険すぎでしょ!!」
「ごめんなさい、、でも、」
藤「ほんとに、、動脈スレスレだよ、これ、」
「だよね」
藤「外したの?」
「うん。動脈ここら辺だったよなーって思って。」
藤「…覚えてたんだ。」
〜 数年前 ~
藤「あれ、○○ちゃん今日検査だっけ?」
「うん!」
「藤川先生、暇〜」
藤「ん〜、まだ時間かかりそうだなぁ」
「藤川先生、時間あったら何か教えて〜」
藤「じゃあ今日は、ここ!」
「ここで脈測るんだよね」
藤「お、よく知ってるね〜。」
藤「これ切れちゃったら、、手の施しようがなくなる、」
「どこ通ってるの?」
藤「んーと、ここかな。」
「ふふっくすぐったいw」
は「何してるの?」
藤「さ、冴島、!いや!違うよ!?」
は「警察に通報しますよ」
藤「違う!痴漢じゃないよな!?なっ!?」
「え〜、そうかも〜」
藤「ちょ、○○ちゃーん!!?」
は「ふふっ」
~ ~ ~
藤「ほんとに、、これ、、ほんっとにぎりぎりだよ??」
は「あれ、○○ちゃん、?」
藤「あ、はるか。」
は「え、その首、」
は「…自分でしたの、?」
「や、えっと、、」
は「自分で!?そんな危ないこと、!!!」
「ごめんなさい、」
藤「まぁまぁ。助かったんだし。」
は「そういう問題じゃないでしょ!?」
藤「○○ちゃん。これ、縫わないといけないかも。」
「…うん、」
藤「うん。その方が治りも速いし、綺麗に治る。」
藤「準備お願い」
は「…はい」
「説教始まるかと思った、」
藤「まぁこれは○○ちゃんが悪い。」
「私!?」
藤「悪いっていうか、うーん、、」
藤「あれ、初めて来た時くらいに護身術教えなかったっけ」
「…あ」
藤「…内緒にしといてあげる。」
「ありがと」
は「何を内緒って?」
「さ、冴島さん、、」
藤「い、いやぁ??」
藤「じゃ消毒するよ」
「いっ、!」
藤「我慢してねー、、」
藤「あれ、その手は?」
「あー、、見せしめ?で。」
は「はぁ、、」
藤「ちょっと見せて」
藤「これ感覚ある?」
「うーん、、」
藤「神経やられちゃってんな、」
藤「これも縫合した方がいいかも。」
「…痛い、?」
藤「大丈夫!この藤川先生に任せなさいっ!」
は「準備します」
藤「よろしく」
藤「大丈夫w 麻酔するからw」
藤「頭の方は?」
「頭?全然何ともないよ」
藤「そっか。良かった。」
藤「思い出したりとかは、、」
「ううん、」
藤「そっか、」
ガラガラ
『○○、!!』
藤「いやぁ、不幸中の幸いかな」
マネ「首、、」
藤「あぁ、縫合してガーゼ貼ってます。」
藤「動脈に当たってたら、、危ない状況でした」
「まぁまぁ。こんなピンピンしてるんだ、か、、」
は「ん??」
「いえ。」
藤「も〜、肝が冷えたよなぁ?」
は「ほんとよ。」
「ごめんなさい」
藤「あっ、それで、、手首なんですが。。」
言われて見えるように手を出す。
謙「その手どしたん!!?」
藤「そう、問題は手首の方です。」
藤「神経にまで達していて、縫合した方が綺麗に治ると判断したので縫合しました」
藤「しばらくは絶対安静!動かすの禁止!」
藤「本当はこんなに包帯グルグルにする必要はないんですけど、○○ちゃんですから、、w」
「どういう意味ですか」
藤「いやぁ、怪我してるの忘れて色々しそうじゃん?」
は「同感ですね」
「「確かに。」」
「信用ないなぁ、、w」
藤「まぁ、なので、3日くらい、お風呂禁止です。」
「えぇ〜!?」
「マネ、汗かく仕事あったっけ!?」
マネ「あー、、○○さんがかかなければ。」
藤「あ、でも患部に水がかからなければ入ってもいいよ〜」
藤「まぁ、誰かに濡れたタオルで体を拭いてもらってもいいけどぉ??」
「やっ、大丈夫、です、/」
『、//』
は「からかわない」
藤「まぁでも今日は流石にお風呂禁止だな。濡れたタオルかな。」
藤「まぁ、また1週間後くらいに来て?」
「はーい」
「…仕事中、、このガーゼ、取れたり、、」
藤「しないなぁ、w 傷丸見えになっちゃう。」
「ですよね、、」
藤「あ、でも手首の包帯は取っていいよ。ガーゼはダメだけど。」
マネ「わかりました」
🚗
マネ「ほんとに、、心臓飛び出るかと思いましたよ、、」
「ごめんごめんw」
大「手首も重症やったんや、」
和「首にばっか注意向けてた、」
「大丈夫だよ!こんなに元気だし!」
「それにあの藤川先生に縫合してもらった、」
ギュッ
傷のところをずらした優しいハグ。
『ほんまに、怖かったっ、』
「ごめんね。」
「ほんとに一か八かだった。」
丈「最後の挨拶してたもんな」
「だって、、あれで動脈切ってたら病院着く前に。。」
流「○○のばかっ!!!」
謙「どんだけ心配さしたら気が済むん!!」
「ごめんね」
ほんとだよね。最近色々ありすぎて。
駿「全身の血の気が引いたわ、」
「みっちー、あんなに素で怒れるんだね」
駿「自分でもビックリしたもんw」
「あっ!!!」
丈「なに!?」
「賢人くんに言った!!?」
マネ「あぁ、言ったというか、隣に居たんで」
「電話、!」
「大丈夫かなぁ、」
大「??」
「あの人、賢人くんの後輩?なんだよね」
和「後輩。」
「とはいっても結構あいてるけどね。」
「あっ、出た」
📞賢「もしもし?」
📞「今どこ?」
📞賢「今?んー、内緒?w」
📞「やっちゃってないよね、?」
📞賢「んぁ?あぁ、まぁ。あいつ、ほんとにトップだったの?って感じ」
📞「そりゃ賢人くんを前にしたら、、」
📞賢「とりあえず警察に引き渡したから」
📞「分かった」
和「何やって?」
「とりあえず大丈夫、っぽい、」
『賢人を前にしたらってどういう意味?』
「あ、賢人くん、元ヤンって言ったでしょ?そのとき、初代総長だったのね。」
流「総長!?」
「そう。で、さっきのらいとさんが10代目?くらいの総長らしい。」
「賢人くん、伝説の初代総長って今でも騒がれるほど強かったの。」
丈「なるほど。賢人がその伝説の人って分かったら手も出せんやんってことか」
「そういうこと」
🏠
「ん〜、、お風呂入りたい、、」
謙「ダメって言われてたやん」
「でも、、入りたいんだもん」
駿「体拭いてもらえば?」
大「そうやな!」
「じゃあお兄ちゃんお願い」
丈「はっ!?いやいやいや、、」
丈「恭平そんな睨まんといて。睨むなら○○にして」
流「はい、○○も恥ずかしがらずに恭平にしとき!」
和「はーい、準備出来たで〜」
『ん。行こ』
「へっ、やっ、自分でも、!」
『ほんま○○、色白いよな』
「そう?」
『ん。背中おっけ。腕出して』
「ん。」
『…守れんくてごめんな』
「ん?」
『俺、いつも守れとらんよな。。』
「そんなことないよ」
『いっつも後から駆けつけて、、』
「来てくれるだけで嬉しい」
『今日、目の前で○○が人質取られて、、怖かった。』
「うん」
『…傷、残るかな、』
「大丈夫だよ。きっと。」
「藤川先生、意外と腕良いの。」
『意外とって。w』
『ん、次、前。』
「あの、、自分でするよ、?」
『ううん。俺にさして。』
真剣な目。恥ずかしがってたのが逆に恥ずかしくなる。
「じゃあお願い、」
真剣な表情で拭いてくれる恭平はカッコよくて。
『ん?何か髪に付いとった?』
「んーん。カッコイイな〜と思って。」
『…ありがと』
『ん。ズボン脱いで』
「えっ、下も?」
『当たり前やん』
「分かった、」
『ん。おっけ。』
「ありがと」
『○○こっちおいで』
「んー?」
『ここ。』
そう言って手を引かれて座ったのはあぐらをかいた恭平の上。
「どーしたの」
『怖かったよな。』
「…まぁ。」
『もう我慢せんでええんよ』
『俺しか居らんし、我慢する必要はないから』
優しい声と目線で、気を張っていたのが解ける。
「怖、かっ、た、、」
だんだんと視界がぼやけて、恭平の顔がよく見えなくなった。
「もう、、会えないのかな、って、、」
『うん。』
「あれしか方法が思いつかなくて、、怖かった、っ、!でも、、やらないよりは、って、、」
『うん。そうやな。結果的には、何もせんくて連れ去られるよりは良かったかもしらん。』
『戻ってきてくれてありがとう。』
ぼやける視界でも分かる。優しい表情。
「ごめんなさっ、」
『うん。ありがとうな。』
優しいけど力強いハグが、心地よかった。