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〈さぁーもん視点〉
「はっ!?」
その声に振り向くと、凸さんが起き上がっていた。
「あ、凸さんおはよ!」
「あ、う、うん…おはよう」
?何か凸さんの様子…変?
疲れた顔をしていて、服が汗で濡れていた。
悪夢でも見たのかな…
「ご、ごめん…ちょっとシャワー借りていい?」
「うん。もちろん!」
〈凸もり視点〉
持ってきていた服に腕を通す。
シャワーを浴びている間の記憶が正直ない。
夢のことで頭がいっぱいだったからだ。
…ひとまず、さもさんが昨日死ぬ未来は変えられた。
けど…
…またさもさんが死ぬ未来を見てしまった。
「…」
…俺の能力のこと、見たことを話しても、またさもさんを怖がらせるだけだ。
…しゃあどうしたら…
~♪
スマホの通知音に俺はびっくりする。
LI○Eにおどろくちゃんからの連絡が来ていた。
『さもさん!無事なのだー!?』
『さもさんは無事だけど…おどろくちゃん、相手間違えてない?』
『え?あ!ほんとなのだ!失礼したのだ!』
慌ててたせいか、間違えて俺に連絡してしまったらしい。
…まあそれだけ、心配だったってことだよな…
『それじゃおどろくはさもさんに連絡してくるのだ!』
『おどろくちゃん待って』
俺は反射的に送っていた。
『どうしたのだ?』
『…話したいことがあるんだ。』
「…あ、凸さん、遅かったね?」
「あ、うん…おどろくちゃんから連絡があって。」
「そっか。学校で改めてお礼言いたいな。」
あ、そうだ。とさもさんが俺に向き直る。
「凸さん…ほんとにありがとう。」
「え…いや俺なんもしてないよ。」
結局寝ちゃってたし…
「ううん…凸さんが居てくれたお陰で、安心できたから…ほんとにありがとう!」
…マジでその笑顔ズルい…
無自覚なの?危うく尊死しかけたんだけど
「?凸さんどうしたの?」
「い、いやなんでもございません!」
何故か敬語になってしまった。
慌てる俺が面白かったのか、さもさんがくすっと笑う。
…ほんと、好きだなあ