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夢を見ていた。
悪夢、としか言いようのないものだ。
(ああ、まただわ……)
夢の中、ミリエットは宙に漂いながら、凶刃に倒れゆくヴォルフラムの姿を目に焼き付けていた。
何度となく見た光景だからこそわかる。遠からず、ヴォルフラムは死ぬ、と。
深く切り裂かれた胴から流れる鮮血。命尽きる前に一人でも多くの敵兵を道連れにしようと、力強く振るった大剣が数多の兵士をなぎ倒していく。
だが、どれだけ奮戦しようとも――。
彼が亡くなれば、アルタール王国は滅びる。
かつて、ミリエットが死に戻る前、ルドロス帝国に併合されてしまった時のように。
(ここが、ヴォルフラム様の……そして、私の運命の分岐点。でも、どうすれば……)
ミリエットの焦りも空しく、夢は途切れ――また、朝が訪れる**********************
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