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今晩は⭐️ 一気に読みました。 ゆっくり満ちていく感じで神になったのですね。 自然動物に好かれる神だね😄 唯一無二の物を作って貰い 祠 嫉妬してる🖤 ほんの少しだけ願いを叶えてあげる 後はその人 人間の力でなのですね。 一言一言で喜怒哀楽が可愛い🖤😍💕
うわ、22話読み終わった…めっちゃじんわりきた。 阿部が「直接治す」じゃなくて「気付くきっかけを作る」っていう神様のやり方、すごく好きだわ。めめが「褒められた」って喜ぶとこも可愛いし、みんなで協力して花を咲かせて道を作るシーンは読んでて温かくなった。 最後の「ありがとう」が祠に届いて、阿部が嬉しそうにしてるところでこっちまでほっこりした。「何でも叶えるんじゃなくて、生きるのを少し手伝う」って深澤の言葉、神様の在り方として沁みた。続きも楽しみにしてる🔥
阿部は目を閉じたまま。
祠に触れていた。
――どうか。
――この子が。
――元気になりますように。
小さな願い。
でも。
強い。
阿部はその声の向こうへ意識を向ける。
人間。
山道。
子ども。
苦しそうな呼吸。
それから。
「……家」
目黒が隣で聞く。
「見える?」
「少し」
山の麓。
小さな家。
布団に横たわる子ども。
そばには。
祠で祈っていた人。
「苦しそう」
「治す?」
目黒が聞く。
阿部はすぐ答えなかった。
治したい。
でも。
全部を直接変えればいいわけではない。
阿部は意識を広げる。
家。
村。
山。
水。
草。
その中。
何かが引っかかった。
「……あ」
緑の神力が少し揺れる。
「何?」
「近くにある」
「何が?」
山の斜面。
木の陰。
小さな草。
その一つに。
阿部の神力が強く反応する。
「これ」
目黒が肩へ手を置く。
「分かる?」
「うん」
「この子に必要なものかも」
目黒も目を閉じ。
縁を通して辿る。
「草?」
「多分」
薬になる。
そんな感覚。
でも。
阿部は薬に詳しくない。
「めめ」
「何?」
「館さん呼ぼう」
少しして。
涼太。
翔太。
深澤。
照まで集まった。
「全員来たの?」
深澤が笑う。
「初めての願いでしょ」
翔太も隣へ座る。
「気になるじゃん」
阿部は少し笑った。
祠に触れたまま。
涼太へ場所を伝える。
山の麓。
木の陰。
小さな草。
涼太が目を閉じる。
柔らかい赤の神力。
しばらくして頷いた。
「薬草だね」
「やっぱり?」
「うん」
「昔から熱が出た時に使う草」
「これで治る?」
涼太は少し考える。
「治るかは分からない」
kaede🍁
25,553

908
#mmab
七瀬⛄️
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阿部が黙る。
「でも」
「この辺りの人なら」
「使い方を知ってるかもしれない」
「じゃあ」
阿部は祠を見る。
「そこまで連れていけたら?」
照が頷く。
「それならいいと思う」
「直接身体を変えるより」
「ずっと小さな干渉だから」
阿部はもう一度目を閉じる。
草と家。
遠くはない。
でも。
人間には見つけにくい場所。
「どうやって気付かせよう」
目黒がすぐ言う。
「俺が道作る」
「道?」
「ここから薬草まで」
紺色の神力が広がる。
でも。
阿部がすぐ袖を掴んだ。
「めめ」
「何?」
「やりすぎないでね」
目黒が少し考える。
「少し?」
「少し」
「真っ直ぐにする?」
「それもやりすぎ」
深澤が吹き出す。
「めめ」
「お前まだ危ないな」
「ふっかさん」
「何?」
「分かってる」
「今分かってなかったじゃん」
阿部が笑った。
少し緊張が解ける。
「俺が印つける」
「印?」
「うん」
阿部は薬草の場所を思い浮かべる。
命令じゃない。
こっちに。
何かある。
そう気付くくらい。
緑の神力が細く山へ流れる。
祠から。
人間の家へ。
そこから山道へ。
ぽつ。
小さな白い花。
一輪。
また少し先に。
一輪。
目立ちすぎない。
でも。
少し気になる。
目黒も道へほんの少し力を流す。
迷いやすい分かれ道。
危ない方へは行きにくく。
安全な道を。
自然に選びやすくする。
それだけ。
「あべちゃん」
「何?」
「これくらい?」
阿部が目を閉じたまま笑う。
「うん」
「上手?」
「上手」
紺色が嬉しそうに揺れる。
深澤が小さく言う。
「褒められてる」
照も少し笑った。
しばらく待つ。
やがて。
「……動いた」
みんなが見る。
あの人間が。
家を出た。
何かを探している。
そして。
道端の白い花に気付く。
一輪。
また一輪。
花を辿って歩く。
分かれ道では少し迷う。
でも。
危ない方へは行かない。
そして。
木の陰。
薬草。
人間が止まり。
しゃがんだ。
阿部が息を呑む。
「見つけた」
涼太が静かに笑う。
「知ってるみたいだね」
人間はすぐに。
必要な分だけ薬草を摘み始めた。
阿部は力を抜く。
白い花も。
それ以上は咲かせない。
目黒も境界を戻す。
「終わり?」
「うん」
「治さない?」
阿部は祠を見る。
願いは。
まだ残っている。
でも。
「治すのは」
「俺じゃなくていい」
目黒が見る。
「俺は」
「見つけるのを手伝っただけ」
「それでいい?」
阿部は少し迷って。
頷いた。
「うん」
「多分」
「これがいい」
深澤が静かに笑う。
「あべちゃんらしいね」
「そう?」
「うん」
祠に並ぶ小さな供え物を見る。
「何でも叶える神様じゃなくて」
「生きるの」
「少し手伝う神様」
阿部はその言葉を胸の中で繰り返す。
生きるのを少し手伝う。
それならできる気がした。
夕方。
阿部はまた祠の前にいた。
隣には目黒。
祈りの声は。
もう聞こえない。
「どうなったかな」
「見る?」
阿部は少し考えて首を振った。
「やめとく」
「なんで?」
「俺たちが」
「できることはやったから」
「後は」
「その人たちの時間でしょ」
目黒が少し考える。
「気にならない?」
「気になるよ」
阿部は笑う。
「すごく」
「じゃあ見る?」
「見ない」
「なんで?」
阿部が目黒を見る。
「めめも」
「待つ練習」
目黒が明らかに嫌そうな顔。
「また?」
阿部が吹き出す。
「また」
「桜も待ってる」
「うん」
「願いも?」
「うん」
少し不満そう。
それでも。
「分かった」
「偉い」
紺色がすぐ柔らかくなる。
「褒められた」
「そこは毎回喜ぶんだね」
「うん」
次の朝。
阿部と目黒は祠へ向かった。
新しい供え物。
小さな布の袋。
中には乾かした花。
そして。
小さな紙。
阿部がそっと触れる。
声。
昨日より。
ずっと柔らかい。
――ありがとうございました。
――熱が。
――少し下がりました。
それだけ。
願いではない声。
阿部はしばらく動かなかった。
「あべちゃん?」
ゆっくり笑う。
「よかった」
目黒も表情を緩める。
「叶った?」
阿部は首を横に振った。
「違う」
「俺が叶えたんじゃない」
祠を見る。
白い花。
薬草。
人間。
全部が。
少しずつ繋がっただけ。
「俺」
「手伝えた」
目黒が阿部を見る。
「あべちゃん」
「何?」
「嬉しい?」
阿部は笑った。
「うん」
その瞬間。
祠の周り。
小さな白い花が。
一輪。
また一輪。
静かに開く。
暴走ではない。
必要以上に広がらない。
ただ。
嬉しいという気持ちの分だけ。
阿部の神力が。
小さく応えた。
目黒が花を見る。
それから阿部を見る。
「上手」
阿部が笑う。
「そこ?」
「神様も」
「仕事も」
「上手」
「褒めすぎ」
「本当だから」
阿部は少し照れながら。
目黒の手を取る。
赤い輪。
淡く光る。
祠の前。
小さな。
ありがとう。
それが。
新しい神様が初めて受け取った。
願いの答えだった。