テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

放課後の微光

一覧ページ

「放課後の微光」のメインビジュアル

放課後の微光

46 - 震えた温度

♥

104

2025年09月17日

シェアするシェアする
報告する

夕方。

涙と告白のあと、

俺たちは少しぎこちないまま帰り道を歩いてた。


「……なぁ、今日……俺ん家、来る?」


勇気を振り絞って言ったら、

若井は一瞬驚いた顔をしたけど、

すぐに口角を上げた。


「……行く」


親は出張でいなくて、家は静かだった。

玄関を上がった瞬間から、胸がどきどきして仕方ない。


俺の部屋に入った若井は、ギターを見つけて手に取る。


「……お前らしいな」


「や、やめろよ……」


恥ずかしさで頬が熱くなる。


気づけばベッドの端に並んで座ってて、

互いの肩が触れ合う距離。沈黙が苦しい。


「……元貴」


名前を呼ばれただけで胸が震えた。

顔を向けた瞬間、若井の唇が近づいてきて、重なる。


一度じゃなくて、何度も。

深く、長く。息が苦しいのに、離れたくない。


「……もう、我慢できねぇ」若井の声が低く掠れて、

背中に回された手が強く抱き寄せてくる。


ベッドに押し倒されて、見上げる視線の先には真剣な瞳。


「……いい?」


耳元で囁かれて、全身が熱に包まれる。

返事をしようとした声は震えて、けどはっきりと出た。


「……若井なら、いい……」


唇が再び重なって、今度は逃げ場がなかった。

震える身体を若井の温度が包んでいく。


静まり返った俺の部屋。

外からは虫の声だけが聞こえていた。


「……元貴」


若井の声は低くて、どこか切羽詰まったようで。

見上げる俺の胸がぎゅっと締めつけられる。


「さっきからずっと……お前に触れてたい」


囁きと同時に、俺の唇はまた塞がれて、

熱くて甘い息が混ざる。


背中を撫でる手が迷いなく腰に回ってきて、

布越しに体温が伝わる。ぞくりと震えた。


「……や、若井……」


声にならない声を零すと、

若井は苦しげに笑って、

「もう我慢できない」って告げる。


ベッドに深く沈んで、身体を覆いかぶされる。

俺の手を握ったまま、何度も何度もキスを重ねられて、

抵抗なんてとっくになくなってた。


「……ほんとに、いいんだな?」


問いかけられて、震えながらも首を縦に振った。


「若井が……いい。若井がいいんだ」


涙が浮かんでるのに、笑えてた。


その言葉を聞いた瞬間、若井の目が熱を帯びて、

もうためらわずに俺を抱きしめてくる。


指先が頬から首筋、胸元へと滑って、

全身が若井の温度で支配されていく。


キスは深く、長く、途切れるたびに

「好きだ」「元貴」って声が落ちてきて、

その度に心臓が爆発しそうだった。


夜は果てしなく長く、そして甘かった。


何度も抱きしめられて、

何度も「好きだ」って言われて、

その度に俺も「好き」って返して。


痛みよりも圧倒的な幸福感に包まれて、

気づけば若井の腕の中で泣きながら眠りについてた。



_______

分かってるんですよ。

もっとえっちいシーン書きたいんですよ。

でも無理なんですよ。ごめんなさい。

loading

この作品はいかがでしたか?

104

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚