ネジ その???
レベル 5 人体実験施設 ???
体中が痛い。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
市営住宅の下に挟まった時は、奇跡的に助かったけど……。
けれども、それが一体どうだというのだろう。
私はこの街に復讐すればいいのだろうか?
ギプスだらけの体は植物人間一歩手前だった。
天は私にそうさせるのか?
そうだ。確かにそうだろう。
level 4は旧日本軍の施設だ。そこでお父さんと武島さんと一緒に暮らした。そして、町への復讐のために巨大死体遊戯空間を作った。
フィアンセの武島さん。そして、お父さんと体の激痛に耐える日々が何年も続いた。
そして、やっとできた。
殺人施設。
level 4を殺人施設に改造する最中でも、お父さんも激痛で血を吐いていた。
武島さんも仕事をしながら作ってくれた。
私なんかのために……。
私も目から血が出た日があった。
目を凝らしてネジを弄っている時に……。
丁度、殺人兵器の高感度センサーをドライバーで取り付けていて、ネジが目に向かって飛んだ時だ。
お父さんは「よく、頑張ったね! ほら、冴子の努力の賜物だ。取っておくといいよ」と汗だらけの顔で笑ってくれた。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
もうすぐ、近道だけがここへと来るはずだ。
私も加川工務店の近道が市営住宅の指導をしたはずだと武島さんから聞いただけだ。
でも、もうどうでもいい。
大好きだった。お父さんと一緒に飲んだ熱いお茶を飲むのもこれで最後だ……。
私はいつまでも武島さんと……ここにいたい。
父さんとの思い出がたくさん詰まった地下の地下に……。
熱いお茶と飲んだ古い痛め止めが効いて来た。
私はいつまでもここにいるんだ……。
私はここにいる……。
いつまでも……。
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