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一弥先輩は、高身長でも威圧感がない。

隣にいてもすごく自然で……

黒縁メガネの奥に見えるパッチリ二重の可愛い瞳で見つめられたら、本当にドキっとする。


そうだった……

梨花ちゃんも一弥先輩のことが好きなんだ。

確かに最近はよく先輩に話しかけている。いつも楽しそうに話している姿を見ると本当に先輩のことが好きなんだろうなと思う。

一弥先輩だって、こんなに可愛い女の子に話しかけられて嬉しくないわけはないだろう。


笑顔がとても可愛くて、一つ一つの仕草が「女の子」で……何をやってもキラキラまぶしくて。

やはり世の中の男性は、こういう女の子に心を奪われ、キュンとするのだろう。

私には到底できないことだ。

男性をキュンキュンさせる方法など、私には何一つわからないし、もしわかったとしても、それを行動に移すことはできない。だって、もし私がそんなことをしたら、気持ち悪がられるに決まっているから。

昔からそういうことが苦手な人間だから仕方がないけれど……


男性からすれば、私みたいな可愛げのない女は、恋愛対象から外される。

服装は地味めだし、顔もたぶん平均点。

きっと一弥先輩は誰にでも優しいから、私なんかにも声をかけてくれるだけ。

もちろんわかってはいるけれど、一弥先輩と話したり、優しくされることは、やっぱりすごく嬉しかったから。

でも、私には1ミリも可能性はないんだ。

彼女として見てもらえる可能性は、ゼロ。

だって、一弥先輩は……

美人で聡明な菜々子先輩を愛しているのだから――


梨花ちゃんは、一弥先輩が菜々子先輩と付き合っていることをまだ知らないのだろう。

私と同じく、知ればショックを受けるだろうけれど、菜々子先輩は美人過ぎるから、いくら可愛い梨花ちゃんでも敵わないと思う。


一弥先輩と菜々子先輩。

何度見ても本当にお似合いだ。

こんなにお似合いの2人……そこに入る隙なんてあるはずがない。


「恭香先輩~! どうかしました? 大丈夫ですか? 夢でも見てたんですか?」


「え? あ、ううん、ごめんね。大丈夫、ちょっと考え事しちゃってて」


気がつけば、すぐに一弥先輩のことを考えてしまう。仕事のことだけを考えていたいのに。

私は本当に……バカな女だ。

こんな自分が心底嫌になる。


「恭香先輩、いつもボーッとした顔が更にボーッとなってましたよ。しっかりしてくださいね。そんなんじゃ、CMのコピーまでぼやけちゃいますよ」


梨花ちゃんは、結構言葉を選ばずにハッキリ言う。

この笑顔で言われると怒ることはできないけれど。


「そうだよね。もっとしっかりしなきゃね」


「もしかして何か悩んでます?」


「えっ?」


「まさか恋愛関係ですか? 恭香先輩が恋愛で悩むなんてちょっとびっくりです。彼氏いないって言ってましたけど、まさか好きな人いるんですか?」


どうしてまさかと思うのだろう?

私が恋愛するなんてありえないと思われているのだろうか?

だとしたら、先輩として情けない話だ。


「彼氏はいないけど……。まあ、好きな人とか……それよりも今は仕事を頑張りたいと思ってる」


その気持ちに嘘はない。


「ですよね~。恭香先輩に恋愛は似合いませんからね~」


「……そ、そうだね」


「森咲。頼む、ちょっとこっち手伝って」


突然聞こえたこの声……

苗字を呼び捨てで呼ぶ人って……


やはり、振り向くと本宮さんがいた。


「あ、本宮さん、すみません。今、私、梨花ちゃんと打ち合わせ中で……」


「天野さん、打ち合わせ中申し訳ないけど、少しの間だけ森咲借りていい?」


本宮さんは、梨花ちゃんに向かって言った。


「えっ、あっ、はい。どうぞ……」


なぜ私だけ呼び捨て!?

梨花ちゃんのことは天野さんと「さん」を付けているのに……

梨花ちゃんも、少し戸惑っている。

私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!

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