テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
15
Kai
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
寝てた。気づいたら外は真っ暗。
日付はまだギリ変わってない。
雨は少し止んできている。
ちょっと残念…ジンさん可愛かったのに…。
リビングにジンさんの姿は無く、多分お風呂。
「んぉ、起きてたん」
「ジッッッッ…な…ッッッ!!」
冬!!上裸!!寒くないの?!?!
「え”っと…服どしたんすか…」
「持ってくん忘れちゃって」
そう言ってソファにかけてあった長袖を着だした。
なんか…言葉選ぶけど…セクシー…。
「…何?」
「いえ…別に」
落ち着けよ、ほら、ピカソのフルネームは?
パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・フアン・ネポムセーノ・マリア・デ・ロス…
「シンくん何考えとるん?」
「ピカソのフルネームをちょっと…」
「へぇ?」
何だよその顔…。
「顔赤いで」
「つ”っ…気のせいです」
「ずっ、てw」
自覚は少しある。
顔が熱い。
お風呂上がりで同じく少し頬の赤いジンさんは、悪戯に笑った。
「んふ……えっち」
俺のHPは0になった。
「えっちはそっちマジで…あ”ーマジ…あ”あー」
両手で顔を覆い天井を向く。
横からはクツクツと笑い声が聞こえる。
「見やんでえーの~?首出しとるん珍しいで?」
「見ます…」
うっっわしっろ…ほっそしっろエッrrr…あこれダメね。
口元は覆って目だけ出した状態。
さすがにこんなゆるゆるな口角見せれない。
「シンくんお風呂入ってきたらぁ?わいてるで」
「あざす…あでも服ないんで帰ります」
「貸す!あと終電またないで」
「…起こしてよっっ!!!」
「あははwすっごい気持ち良さそうに寝てたからさぁww」
今日もお泊まりは申し訳なさすぎる…。
電車アプリを開いてみるも、やはりもう無い。
「泊まっちゃう?」
ジンさんは嬉しそう。
すっごい嬉しそう。
「ほんとすみませんっ…!!」
「全然ええよ~、明日お昼からやねんやったら電車も間に合うやろし」
「マジ申し訳ないっす…」
「僕は嬉しいからいいの!」
「…ありがとうございます」
感謝しかない…。
またまた泊まることになってしまった。なぜだろう。
ありがたくお風呂に入らせてもらう。
「うわ広」
あったかい。シャンプー良いやつだぁ…。
湯船おっきい。大人2人、3人くらい足伸ばせそう。
浸かっていいとのことなのでありがたく…あ”ーあったか。
銭湯や温泉に行った時くらいしかこうやって足が伸ばせないので新鮮だ。
肩まで浸かれるし。
一旦引いたはずの眠気がまた襲ってくる。
さすがに人ん家のお風呂では寝れませんよ。
落ちてくる瞼に抗って体を起こす。
寝る前にあがる。
貸してもらえる服を着て、むリビングに戻った。
「あれぇ早かったなぁ」
「眠すぎて…w」
「分かるwドライヤー分かる?」
「ん、分かんなかったです」
「えっとね~、こっち…これ~」
「ありがとうございます」
「やったげる」
「え」
抵抗出来ずそのまま座らされる。
暖かい風が頭に当たる。
なぜこうなった?
悪い気はしないので、抵抗は諦めて身を委ねる。
やっぱいいドライヤーを使うと乾くの早い。
「終わったで」
「ありがとうございました…あ、ジンさんのやりますよ」
「いや僕は髪長いしめんどいからええよ」
「いやいや俺やってもらったんで」
「えぇ…」
意外と押しに弱いジンさんを、俺が座っていた椅子に半強制的に座らせる。
「ほんま自分で」
「やだ。やりたい」
「…」
諦めたらしいジンさんは、目を固く瞑って待機した。
「なんで目瞑るんすか」
「気にしやんで。いいの」
「そうですか?」
熱くないよう距離を少し遠めにしながら風を当てる。
ジンさんは少し癖毛なのでふわふわしてる。
なびく髪を耳にかけた。
「んっ…」
「…」
本人はドライヤーで聞こえてないと思ったのか、それともマジで気にしていないのか、普通の顔をしている。
一応聞き間違いかもしれないのでもう一度されげなく触れてみる。
「…っ」
息漏れてますやん。耳弱い?マ??
「シンくん熱い」
「あすみません」
固まっているとクレームが入ってしまった。仕方ないけど。
一旦何も聞かなかったことにして、時折触りながらドライヤーを終えた。
「終わりました!サラサラですね」
「ありがとう。…耳触りすぎちゃう?僕の」
バレてた。
「面白くてつい…テヘペロ」
「テヘペロじゃなくない…?苦手やけんやめて」
「声聞こえてましたよ」
「…は」
「マジですよ」
「…うわ…最悪…」
顔を覆ってしまった。
そっと耳元に近づく。
「フゥ」
「っやッッ…!…は?アホか?!?!バカ!ひど!最低!!」
声たっか。
「ボロカス言いますね」
怒られてしまった。
ジンさんは耳まで真っ赤にしている。
「最低…!バカ!」
ずっと罵られるんだが。
でも楽しかった。
「なんやねんその顔…」
「可愛いなあって」
「ッ”ッ”…君だけやぞ俺…僕相手にそんなん言うん…」
「俺相手」
「うるさい」
ジンさん結構偉い人そうだし、確かに言う人は少なそう。
少し優越感に浸る。
「何嬉しそうにしとんねん…」
「自分だけって、なんか良くないですか?」
「知らんわ」
知らんらしい。残念。
「耳弱いんですね」
「弱くない」
「雷も」
「…別に」
「可愛い」
「…なんやねんさっきから…ご飯食べてさっさ寝ろ!」
「一緒が良いです」
「はぁ?」
「…一緒…」
「ん”ん…先歯磨き…」
「やった!」
やっぱりジンさんは押しに弱い。
歯磨きなど寝る準備をしたあと、奥の部屋へ向かった。
やっぱりベッド大きい。
二人が寝てもまだ余裕が少し。ジンさんが細いからだろうか。
「…近い」
「二人ですからね」
「そっちまだ余白あるやろ」
「ないですよ」
「嘘つけ」
「見てくださいよ」
「…」
確認しようとジンさんかこちらを向く。
体を起こす前に、チュッと小さい音が部屋に響く。
「…は?」
「ふふ…」
「何嬉そうに…っあーもうそんなことするやへーー??意地悪」
顔を真っ赤にしてまた布団に潜る。
かわいい。
“恋人”の横でニマニマしたまま、幸せな眠りについた。