━━━━━━━{霊術- 参}━━━━━━━━━
━━━━━━{龜ノ池 『異景』}━━━━━━━
─水面に映っていたのは家で見た異様な光景と
一致していた。
「っ!、」周りが黒く染まり、明るくなった頃にはあの世に移動していた。でも、あの世とは完全に開通していないようだった。そして、前のように霊力が収縮し、来訪者が生まれる。だけど今回は来訪者だけではなかった。「──」掠れた声でその違うものが呻く。
あいつは妖動と呼ばれる存在で、来訪者とは全く違う、その中でも焔狐と呼ばれる奴だ。だが強さは大してない。が、だからといって油断していいという訳でもない。焔狐は火を吹くから、当たったら燃える。でもどうせなら、今回は、「この子の実験台となってもらおうかな、」
そう言って私は妖刀『霊斬』を抜く。それに合わせるように、焔狐が火を吹く。火は、私でも捉えられる程遅く近付いてくる。そこで私は前に踏み出し、霊斬を振る。そうすると、あっさり火は二つに斬れた。寧ろ、刀が強くなった気がしたのだ。私は、その疑問を本当か確かめるため刀を一振した。そうすると直ぐに疑問は晴れた。刀から斬撃が出たのだ。そしてその斬撃は焔狐と笑師に当たる。そうすると、驚くことにどちらも胴体が切断された。あまりの強さに私は「強…、」と呟かずにはいられなかった。
そこで私は思い出す。
「あ、この異門を形作る核を壊さないと…、」核を壊さないとここから出ることは出来なくて、あの世とこの世を紡ぐ異門は閉じない。私は核を探した
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
探してみたら、案外近くにあった。「これかな、よいしょっと…、」そして、核を刀で斬り捨てた。そうすると、入った時と同じように視界は暗くなり、いつの間にか戻って異門は閉じていた。「ふぅ、良かったぁ…、」私は溜息をついた。「あ、刀を隠さないと!、」(確か、霊力を込めるんだっけ。)力を込めると、刀は元から内容に綺麗に消えた。
「よし、帰ろっと、!」─
コメント
18件
やばぁ~、すごぉ