この作品はいかがでしたか?
203
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──────いえもんさん視点──────
俺は1枚目から視線を外し、2枚目に目を向ける。
事件名⋯襲撃事件
⋯至ってシンプルな事件名だ。
事件内容⋯最近、村や町、国などが攻め滅ぼされている。この数となると複数犯の可能性あり。しかし、死体や証拠がひとつも無く、犯人の予想がつかない。
しかも、人(外)だけが消え、家などが壊れた形跡がないのが不気味である。
「…なかなか不気味ですね。」
奇妙な話だ。人だけが消える魔法なんてそんな都合がいい魔法なんてないということはレイラーさんが言っていた。
「…可能性としては死神が有り得るんですかね?」
レイラーさんが少し顔をしかめる。
「いや、死神は基本的こういうのには関わっちゃいけないはず…」
めめさんは遠くを見るような目を浮かべる。
「師匠!なら、死神に聞けばいいんじゃないですか?師匠は死神を操れる訳ですし…。」
「いいですけど…目を瞑って置いてください。なかなか恐ろしい見た目をしているので。」
めめさんの目が鋭くなり、青白い魂のようなものが灯る。俺はすぐさま目を閉じる。
あんな脅し文句を言われて目を閉じないやつはいないだろう。
目を閉じてても感じる。死が間近に迫るという感覚。言葉では言い現せないほどの恐怖。息を吸うのも遠慮してしまう。
「~~~~~~~~?」
めめさんがよく分からない言語を喋り出す。冷たい空気が辺りを満たす。死を間近にした人間は喋る事も躊躇ってしまうのか。なんて自分の死が決定したような感覚。逃れられない死。
なんて考えてたら、冷たい空気は消え、さっきまでの圧迫感が消える。
恐る恐る目を開けると、いつものように座るめめさんと、まだ目をつむっている
「レイラーさん、もう大丈夫ですよ。ちなみに死神のせいじゃないそうです。」
レイラーさんが片目だけ少し目を開けて、恐ろしいものがいないかを確認し、いないのを見て安堵している。
「はぁ…師匠、私怖いもの苦手なんですけど…」
レイラーさんの言葉には恐怖が滲み出ている。しかし、表情は大分ほっとしている。
「まあ、ここまでの虐殺でなおかつ死体を消すことが出来る技能…。もしかしたらあるかもしれませんね。」
「あの…そもそも残りの2人…って?俺、知らないんですけど、どんな人なんですか?」
あ、と盲点だったと言いたげな表情を2人は浮かべる。なんだかんだ抜けているんだよな、この2人。
「私が説明しましょう!残りは吸血鬼2人とあと2人なんですけど、1人は八幡さんっていう人で、ドラゴンなのか龍なのかよく分かんない人です。そしてこの村で1番何を考えているかわからない人です。」
「ドラゴン?龍?それって…」
「はい、希少種ですね。自然にいるドラゴンや龍は多分数十匹くらいしかいないんじゃないでしょうか…?」
ドラゴンや龍は強く、かっこいい種族だ。しかし、その少なさから鱗などが高く売れるため、無謀にも挑もうとする人がいる。そのためそのせいで死ぬ人が後を絶たないという…。
「2人目はぜんさんですね!獣人ですね!熊のです!温厚枠でやさしいひとですよ。ただ…人肉や人外肉が好みっていう野生感もある人ですね。禁断症状みたいな感じで本能で食べたくなる人だそうです。」
熊かぁ…獣人は優しいイメージはない。なんか…筋肉盛り盛りでたくましいイメージしかない。
「まあ、でもしばらくあってなかったので性格変わってたら分かりませんけどね
まあ、人格までは変わってないと思うので魂を見れば分かりますよ。」
あ、それはわかるんだ。なんて口に出そうとしたが、あと少しのところで阻止する。今めめさんの気分を悪くしたら困るのは俺の方だ。
迂闊に喋るのはやめておこう。
「じゃあ、あと三つあるんで見てください!私頑張って探してきたんで…見て…くれます…よ…ね…?」
レイラーさんの顔が少し曇る。え、もう見ないの?とでも言いたげな顔だ。
「あ〜!もちろん見ますので!!大丈夫ですよ?!」
めめさんは俺に思いっきりアイコンタクトをしてくる。俺も思いっきり頷く。
「次見ましょ!次!」
「はい!次はこれです!」
事件名⋯十字架事件
⋯名前の由来は死んだ人達を十字架に刺すという狂気的な方法で死体を弄ぶ
事件内容⋯なにかの宗教団体のせいなのだろうか…。墓荒らしがおきている。既に死んだものを十字架に刺し、それを火炙りにする。最近は行方不明者などがその被害にあっているのではと思われている。
「…ちなみにこれはどんな可能性が?」
「最近めめ村の記憶を忘れたり洗脳されたりした人がいたじゃないですか。もしかしたらと思いまして…」
「確かに有り得ますね…。洗脳出来ればなかなかの戦力になりますからね」
めめさんが納得したような表情で言葉を言う。
「…宗教団体…?どんな宗教なんでしょうね?」
「そこ気になります!?」
さて、次は──────
ここで切ります!はい!間に合いました!ε=( ̄。 ̄;)フゥ危なかったです
てことで!おつはる!
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種族がよく分からない人はなんかすごい決めきれなくて使われた感が...