テラーノベル
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「共鳴」
街頭の下
震える肩を見つけた
差し出した缶コーヒー
指先が触れる
苦いだけの夜を
白く濁らせて
マイルドに溶かす
俺なりの祈り
甘すぎるくらいがちょうどいいだろう?
おまえの絶望を
少しだけ薄めてやりたい
混ざり合えば
もう戻れない
白と黒が描く
いびつな境界線
優しさは
時にエゴだとしても
俺の熱(おんど)を
お前に移したかった
喉を通るたびに
心(ここ)に居ると教えて
ぬるくなったカフェオレ
飲み干す横顔に
俺は
理由を求めていた
朝の光が
痣の跡暴き出す
淹れたてのコーヒー
湯気が目に染みた
ブラックのままじゃ
とても飲めなくて
誰かの体温を
ただ探していた
目が覚めるたび怖くなるんだ
昨日までの自分が
どこにも居ない気がして
澄んだ黒に
一滴の光
それはあの夜に貰った
あなたの言葉
痛いぐらい
熱いその掌
僕の孤独を
ゆっくりと壊していく
冷めないうちに
飲み込んでしまいたい
モーニングコーヒー
揺れる水面に映る
僕は
まだ震えていた
おまけ解説
テーマは「同性愛」
フレーズの俺に対して
僕で大体分かるとは思いますが
男性同士の恋愛を描いています
モノクロナツキ
987
#能力
めんだこ
722
285
コメント
3件
うわ、すごく詩的で美しい……でも重い。缶コーヒーからカフェオレ、モーニングコーヒーへと変わる飲み物が、温度とともに距離や気持ちの変化を映してるみたいで。特に「優しさは時にエゴだとしても/俺の熱をお前に移したかった」が刺さりました。誰かの孤独に触れたい、でもそれがただの自己満足かもしれないって切なさ。二人の「俺」と「僕」が混ざり合う境界線、いびつでも確かにそこにあるんだなって感じました。夜の街頭と朝の光、対比も好きです。