ライアン様の往診から数日が経ち、未だ夕食は一人でとっている。ゾルダークの使用人達は新婚夫婦のしつこい喧嘩だと思っているだろう。私はそろそろカイランの顔を見ても何も感じはしないだろうと思っている。アンダル様とリリアン様が王都にいないのだ。怒りはすでに消えていた。ただ話すことがないだけ。このままではいけないことも理解しているが、前に進まなくてはいけない。
社交シーズンの最後は王家主宰の夜会、それには辺境からも貴族がやって来る。それに公爵家が参加しないわけにはいかない。ハンクでさえ参加する。最後は仲良く見せないと。明日から夕食を共にすることを料理番に伝えてもらい寝台に横になる。
うつらうつらしていると、月明かりだけの寝室で誰かが私の体を触っている。頭を撫で掛け布の上から胸を揉み頂を摘む。夢を見ているようでまだ意識は浮上しない。私を起こすように布の上から頂に歯を立てた。私は驚き声を上げそうになるが大きな手が口を覆い音を吸収する。目を開き黒い瞳と目が合う、嗅ぎ慣れた匂いに安心してその手のひらの下で微笑む。月明かりに私に覆い被さるハンクが見えた。私を上から見つめ、指で唇を撫で口の中に指を二本入れてくる。私は指を舐め間も舐め吸う。ハンクはただ見ていた。十分指を舐めてから掛け布を剥がされる。下着を取り払い秘所へ指を添わせて擦る。刺激の強い場所を触られると体が跳ねる。声を上げそうで口を手で押さえる。カイランが邸にいるのだ、声が届いては困る。ハンクは私の夜着を脱がせ、口を合わせてきた。こうしていると声はハンクの中へ消えていく。既に湿っている秘所へ長い指を根元まで突き入れた。その衝撃は強くハンクの頭を抱き込み耐える。中の指は動かない、舌を舐め合い絡ませ快感に浸る。中がひくつく感じがして焦れていると頂を摘まれた。先程噛まれた頂は敏感に反応し私から声が漏れる。また口に手をあて押さえる。
「あいつは寝てる」
それでも聞こえて起きたらと頭を横に振る。ハンクは私の腰を持ち上げ足を左右に開き見えるように秘所を舐め始めた。肉厚な舌が出たり入ったり中で動いている。気持ちがよくて声も涙も出てしまう。秘所から鳴る音が恥ずかしく、声を手で押さえるが強い快感に漏れ出てしまっている。ハンクは秘所に指を入れて中を激しく擦りながら刺激の強い場所を舌で舐め口の中へ吸いこみしゃぶった。その瞬間何かが弾け、中と体が痙攣する。手で押さえられず嬌声を上げた。まだ震える私の中へハンクの陰茎が最奥まで突き当たる。その衝撃にも震え体が強ばる。ハンクが私の脹ら脛に噛みついた。口を離すとそのまま叩きつけるように動き出す。何度も最奥を抉られる度に我慢していた嬌声が出てしまう。ハンクの手は私の胸を鷲掴み揉む。柔らかさを楽しむように笑っている。頂を強く摘まれて、また中が陰茎を締め付ける。私は喉を反らして強ばる。ハンクは止まらず腰を叩きつけ最奥へ子種を幾度と注ぐ。注がれる度、声を上げ震えた。ハンクは陰茎を抜き私を抱き締めてくる。まだ私の体は快感に震えている。落ち着くまでハンクの腕の中にいた。
「声が聞こえてしまいます」
私は落ち着いたところでハンクに抗議した。ハンクは起き上がり私を背中から抱き込んだ。その時ようやくハンクがまだ夜着を着ていることに気がついた。私だけが裸なのは恥ずかしくて腹が立ち、口を閉ざす。何かを察したのかハンクが問う。
「どうした?」
私が答えないでいると背中に吸いつきてきた。何度も何度も吸っている。機嫌をとっているのかしらと思い答える。
「閣下は夜着を着たままです」
私は振り向きハンクの夜着を脱がせる。下も脱がせると陰茎がこの前と形が多少違うことに気づいた。なぜかしらと、以前したように握り動かす。ハンクの体が揺れたが痛くはないと知っているので続ける。少し柔らかい、前見た時と違う。けれど先からは子種が少し出ていたので口に含み舌で舐めとる。そうしていると握りしめていた陰茎が硬くなって大きくなってきた。ハンクを見上げると私をじっと見つめていた。手を伸ばし頬に触れながら口角を上げ笑っている。
「こっちにこい」
私は陰茎から手を離し上へ移動する。また背中から抱き込んで陰茎を秘所にゆっくりと入れてくる。先程出された子種が音を立てて溢れるのが恥ずかしい。奥まで届きゆっくり腰を動かすハンクの陰茎を中で感じ、形までわかるような気がしてくる。甘い快感が私の中に走る。手は後ろから胸を揉み、頂を潰す。体が強ばり中の陰茎を締め付ける、ハンクは私の肩に軽く歯を立てる。この時間が長く続いて欲しい。
「気持ちいいです。閣下も?」
ハンクはゆっくりした腰の動きを止めず、私を揺らしながら答える。
「ああ」
その答えに嬉しくて後ろを振り返り口を合わせる。お互いの舌を絡め合い唾液を啜る。その間も手は私の頂をくにくにと摘んでいる。心地よさが堪らず嬌声が出る。私を強く抱き締め、腰を激しく動かし始める。ハンクはまた私の肩を噛みながら陰茎で中を突き、指を私の口に突き入れた。私はそれを噛みながら快感の頂点に行きつく。締め付けられた陰茎は奥で子種を吐き出す。吐き出し終えてもハンクは陰茎を抜かなかった。余韻に何度も締め付けてしまう。口にはハンクの指を咥えたまま震える。私達は体を密着させそのままでいた。心が満たされる。下腹には子種とハンクが入り私を温めている。私は下腹を撫でハンクの存在を感じていた。ハンクはまだ私の中にいてくれる。
「幸せです」
つい言葉にしてしまったが、別に返事が欲しかったわけではない。これが今私の思う幸せだった。
「おれを見ろ」
顔だけ振り向きハンクを見つめ口を合わせる。そのまま真夜中は過ぎ、抱き締められたまま私は眠りに落ちていった。
夜明け近く目が覚めた。陰茎は未だ中に入っている。ハンクはゆっくりと抜きキャスリンを起こさないように秘所に触れる。子種が溢れ出てくるがそのままにして、手についた子種はキャスリンで拭く。左右の肩に噛み痕が赤くついている。血は出ていない。ハンクはキャスリンを抱き込んだまま動かない。そろそろソーマが焦れて扉を鳴らすだろう。あいつには薬を飲ませたから朝まで起きない。時々服用しているらしいから強めに飲ませた。外はまだ暗い。白み始めたら部屋に戻るか。ハンクはキャスリンの髪に顔を埋め目を閉じる。
扉が鳴る音に体を起こしキャスリンに布を掛ける。夜着を着てキャスリンの頭を撫で扉に向かう。開けるとソーマとメイドが侍っていた。ソーマが居室の扉を中から鳴らす、少し待ち外から扉が開けられる。赤毛の騎士が待機していた。ハンクは使用人用の階段で降り自室へ向かった。ソファに座り酒を受けとり呷る。もう空が明るくなってきた。
「眠られましたか?」
「少しな」
ソーマが注いだ酒をまた呷る。眠られますか?とソーマが聞くがハンクはもう眠れなかった。
「夫婦の寝室にあれを置いておけ」
「アンナリアに言い含めます」
ソーマは、話題に乗せるか尋ねる。
「まだいい。時期を見る」
閨が行われた事実だけアンナリアに渡しておく。
「奴の幼少期を探れ」
幼い頃のカイラン様を調べるのか。
「知らないことがありそうだ」
カイラン様の言動、ライアン様の考察を聞き、自分の知らない何かがあると思い至ったようだ。ソーマは、かしこまりましたと答え動き出した。
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