「ええっ!?」
会議室いっぱいに響き渡った叫び声に、俺と瑞希は、どこか悟り顔でゆっくりと顎を引いた。
「……驚かせたようで、失礼しました」
一応の礼儀として告げると、我らが森田部長は立ったまま、わたわたと謎の身振り手振りをしてくる。
前任者から変わって早数ヶ月。
今までより十歳は若い部長に最初こそ心配したものだが、むしろ前任者よりも的確で穏当な指示を出してくるところが実に好感的だ。
無茶振りも少ないし、年齢も近いだけあって距離も近く、話しやすい。
適切な関係が築けていると思っている。
なので、儀礼的なものだけでなく、ぜひとも披露宴でのスピーチは部長にお願いしたい、と、話はまとまった。
しかしながら、そもそも大前提として、報告しなければならないことがある。
それはすなわち。
「け、結婚? 二人が?」
はっきりとした動揺の色が*****************
*********
*********
****************
**********************
*****
***************
********************
コメント
1件