テラーノベル
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桃紫
あまあま
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夜、寮の消灯時間を少しだけ過ぎた頃。
部屋の灯りはもう落ちていて、窓の外からはいる月明かりだけが頼りになる。
「……うぅ、っ…、」
「これ、起こさないといけんのかな。」
思い切り、決断をしているまの方をとんとん、と肩を2回だけ叩く。
「っ、らん、?……」
「また、寝言と言うか…うなされてたよ、」
上の段から少しだけ俺が囁くと、いるまは下の段からびくっと、肩を跳ねさせた。
「…うるさ、うなされてないし、」
「聞こえてたよ、怖い夢でも見たん?」
いるまは顔を顰めたまま、掛け布団にぐっと顔をうずめ、まるで俺と会話をしたくないようなふうに、顔を背けた。
「……な、お前上がってくんな、……/」
「ちょっとだけだって、トントンしてから寝るし、」
「…俺は子供かよ、 /」
呆れたように言いながらも、いるまは抵抗しない。俺の手が、いるまの背中を触れて、ぽんぽんと、優しく肩甲骨のあたりを叩く。
「ゃめ、それ落ち着くやつ、 /」
付き合ってもないから、こんなこと普通しないけどいるまが落ち着く場所なんか分かるし、「ここが弱い」ってのも知ってるし。
「……なんでそんな慣れてん、 /」
小さく零す言葉に俺は笑いながら少し真面目に、話す。
「いや、昨日いるまが言ってたもん、ここが落ち着くから。って、笑」
「言ってねえ。忘れろ、」
「やだ。」
いるまはぎゅっとシーツを握ったまま、俺が肩に置いたその手が暖かくなっていくのを感じている気がした。
「……らん、まじで離れて 、/」
「………えー、?……笑」
しばらくの沈黙が続いた後、俺が背中を叩くリズムを止めた。
「いるま、ぶっちゃけひとりで寝るの怖いっしょ?笑」
「……んん、そーだけど、」
その瞬間いるまは少しだけ頬を赤らめた。月の灯りが優しくいるまを照らしてて、暗い夜でも綺麗な顔がしっかり写ってた。
「べつに、いやじゃねえよ、」
それが、いるまなりの一緒に寝て、の意味だったらしい。
「……ん、笑」
俺は瞳を閉じかけていたいるまの頬に、優しく口付けをした_。
𝑭𝒊𝒏.
へたくそです(т-т) 伸びなかったら消します👌🏻
コメント
4件
いつも作品見させてもらってます😸 書き方上手くて最高です‼️ これからも頑張ってください<3
わぁぁ! 雰囲気がすき、、もぅ、、 これで他のペアとかも見てみたい、、、 やっぱせいらちゃん書くのうますぎて、、、天才だぁ、、、