テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
695
貴方のせいで
貴方がすごいせいで
貴方が綺麗なせいで
貴方が何もかも持ってるせいで
僕は小さくて
愚かで、醜くて、劣っている。
「君は間違っている」
「君は醜くなんかない」
「君は美しい」
「君を認めてくれる人はこの世界に何百ともいるよ」
「だって世界は広いから」
世界が広いことなんて分かっている。
僕が間違っているなんてことも分かっている
僕を心の底から認めてくれる人がいるかもしれない…、なんてこと、とっくの昔に知っている。
でも、あの子だけが認めてくれる、依存してくれるこの関係が、狂おしいほどに愛おしいから
僕の前では、
どうしようもないほど惨めな貴方、
「嫌われてたんだ」とか噂で泣いて
歩いて、泣いて、寄ってきて。
優しく慰めて心配しては、
「自分がいなきゃダメなんだから」
と取り出せないほど深く刷り込ませる。
何もかも鵜呑みにする貴方が好きで
真実に背を向けさせて。
誰も貴方に合わせないように、誰にも貴方を見えないように。
ずーっと、ずっと僕だけを見て
現実なんて見ないでさ、
生涯ずっと一緒にいようね。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!