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蒼月
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ロウ君がホストをやる日
午前中からロウ君は準備のためにお店の方へ出向いている
私たちも今日は大きな犯罪はせずに近くでできる事をしていた
「ねぇねぇミラン君も今日ホストに行くの?」
「あ、らんさん。らんさんは行くんですか?」
「うん行くよ。みんなで固まって3組くらいで行こうと思ってるんだけど、ミラン君も一緒に行くかなぁって思って」
「私は1人で予約しちゃったんですよ」
「そうなんだ。行けるんなら良かった。ボス人気らしくて予約いっぱいなんだって。私達は8時から9時くらいの予約だけどミラン君は?」
「私は最後らへんに入れてもらったので、先に楽しんで来て下さい」
「そうなんだ。分かった、じゃあ行ってくるね」
「行ってらっしゃい」
みんなも着替えるために早めにアジトを出て行った
私はまだまだ時間が空いている
駐車場で車のトランクを開け、買って来た花束をその中に積んだ
その時背後から急に声をかけられた
「あの‥‥すいません」
「はい」
「今日ホストのイベントを開催するんですけど」
「はい、存じ上げてますけど」
「先日こちらにも広告貼らせて頂いたんですけれども」
「はい」
「今日開催の当日用の広告も貼って良いでしょうか?」
「あ‥‥みんないなくなっちゃったから‥‥でもボスが出るんだから貼っても良いと思いますよ?」
「大丈夫ですか?じゃあ前の広告の隣に貼らせて頂いてもよろしいですか?」
「はい、お願いします」
前の広告も大きかったけど、今回も同じくらい大きいようだ
広告はあっという間に張り出されて、終わった事をまた伝えに来てくれた
「あちらに貼らせていただきました。ありがとうございます。是非いらして下さいね」
「はい、後から行きますね」
貼り終わった広告を覗きに行く
前回の広告は今日出る5人が横並びにスーツを着ている写真が掲載されていた
今回は遠目で見てもわかる
ロウ君が明らかに大きく写って‥‥
え‥‥?
ロウ君の写真の胸元に書かれた文言
「赤ギャングのボスの素顔が見れるかも⁈‥‥‥‥う、嘘だよね‥‥ロウ君」
あんなに頑なに仮面を外さなかったのに?
でもロウ君が決める事なんだから私が口を挟む事じゃないんだろうけど‥‥
自分だけが特別だなんて烏滸がましい考えだったのかも
それでも出すなら一言くらい欲しかったなんて‥‥
私は好きな人を前にすると独占欲が強く、心が狭くなるんだって気づいた
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コメント
3件
第9話、読みました🌷 ホストイベントの広告にロウ君が「素顔が見れるかも」って書いてあって、主人公が固まっちゃうところ、すごく胸にきました。今まで仮面を頑なに外さなかった人が、自分には一言もなく公に出すって決めた——その“特別じゃなかった”ショックと、独占欲の強さに自分で気づくところがリアルで…好きな人の前で心が狭くなるの、すごくわかります。 蒼月さんの描く距離感の変化、次の展開が気になります🤍