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リリリリリッ
目覚ましの音が鳴り響く
「んー」
私はおもむろに目覚ましをとめる
ああ、もう朝か
起きたくない。
ガチャリ
「未影、起きてる?」
お母さんが部屋に入ってくる
「、、うん」
「今日は?」
「、、休みたい」
「そう」
もう興味を無くしたような目で見てくる
いつからだっけ
私は葉野未影『ハノミカゲ』
不登校の中学一年生
パジャマのまま下へ降りる
「あ、お姉ちゃんじゃん」
妹の未来
「今日もサボり?」
サボりじゃない
言う勇気は無い
「何にも答えないって、、、ねぇ?w」
なんだか悲しくなってきて、トイレにこもる
そんなんじゃ無い
サボりじゃない
でも言ったところできっと分からない
扉の向こうから玄関のドアを閉める音が聞こえる
そろりと出てみる
二人の靴は無い
安心して自分の部屋にもどる
「はあ、なんかもういいや」
そう呟くと同時に私はベットに倒れ込んだ
「ねえねえ、あの子で良く無い?」
箒に乗り月明かりに照らされた二人の少女がいた
「夜鬽奈《よみな》もっと真剣に」
「いいじゃん、佐月は頭が硬いなー」
夜鬽奈と呼ばれた女の子が答える
その時、夜鬽奈の目には強く輝く緑色の光が映った。
「ねぇ、私あの子がいい」
「え?どの子、、」
夜鬽奈は佐月の言葉も聞かず箒を飛ばしていた。
「夜鬽奈ー!待ってー!」
「はぁ、はぁ、着いた」
「光?なんのことよ」
「早くかえらなきゃって、何をしてるの⁈」
夜魅奈は窓を開けて中に入ろうとしていた
中には暗い茶髪の女の子が寝ていた
「あったりー!」
「何が?確かに悪魔はついてるけど、、」
「よく見てよ佐月、これ精霊だよ」
「精霊って、悪魔より強いやつ?」
「ーーだよ」
話し声が聞こえる
面倒くさい、寝たふりしとこ
「そろそろ起きてくれないと」
「いやいや、先生悪魔連れてこいって言ってたじゃん」
「起きないんだったら強制的に連れて帰るか」
「えいっ」と声の主が呟くと同時に、私の体は宙に浮く
「え?」
「あ、起きてたんだ」
「ちゃんと掴まっててね、飛ばすから」
私は箒に乗せられていた
ビュン
「ぎゃあああーー!」
箒の柄に必死に掴まっていると、前で飛ばしている女の子が「あはは」と笑う
「着いたよ」
「、、、んん?」
恐る恐る目を開けると、
「うわぁぁ!」
夜空をバックに城がそびえたっていた
箒はそのまま開け放たれた大きな窓をくぐった
そこは教会のような風貌をした部屋だった
部屋には既に男女何人かが座っていた。
全員瞬きをせずに私のことを見つめている
私はもう驚きで何も考えられずにその場に立ち尽くしていた。
「せんせー!精霊持ち捕まえた!」
え、私のこと?てか精霊ってなに?
「あら夜鬽奈さんほんとですか?」
「とりま解析お願いしまーす」
「おいで」
先生と呼ばれた人が私を見て手招きしている
「あ、はい」
「この水晶に手をおいて」
言われるがままにてを載せる
水晶は緑に光り、すぐに消えた
「腐葉の精がついてるわね」
フハ?なにそれ
「これは厄介よ、結構危ない」
「どう言うことですか」
なにがあぶないの?どう言うこと?
「あなた、死んじゃうわよ」