テラーノベル
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「天国は遠いね。」
「!?」
(急に何?)
「メンヘラちゃん。」
「なに?」
「死にたくても死ねないんでしょ?」
(どういうこと?)
「そうだけど…。それがなにか?」
「じゃあ俺が殺してあげるよ。」
チャライがナイフを持った。
(え?)
「じゃあね。」
そう言ってナイフを振り落とした。
「っ!」
(あれ?痛くない。)
「本当は死にたくないんでしょ?」
「いや。死にたいよ。」
(死ななきゃいけないの。)
「でも今目をつむったでしょ?」
「…。」
「ねえ。なんで助けてくれるの?」
「だって好きな人を助けるのは当然でしょ!」
「ありがとう。」
「じゃあ俺はそろそろでるね。」
そう言ってチャライがメンヘラの部屋から出ようとした。
(待って!まだいかないで!)
メンヘラが声を出した。
「チャライくんのこと愛していいかな?」
(振られたらどうしよう…。)
「俺は大歓迎だよ♡」
メンヘラは笑った。
(もう薬はやめよう。)
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