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??? 「おーい、向こうの僕。」
??? 「ほら、下みないででこっちむいて」
??? 「…相変わらずマヌケな顔だね。」
??? 「そんないつものことは置いといて」
???「君は大きな約束をした」
??? 「は?…思い出せない?すごく大事なことだよ?なんで覚えてないんだよ…」
??? 「…あ█つと██し█じゃ█か…」
??? 「███…██ただろ……」
???「訳…わかんねぇよ……」
???「おい…!!███を…██れ█…!!!!!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ふぁ〜」
「なんか変な夢見たな…」
大きなあくびをしながらいつも人気のない階段で寝転んでいた体を起こし、さっき見たよくわからない夢の内容を思い出す……が、もうなにを言われたのすらわからない。後からバグりだして聞えなかった。
「やばい、もう外が…」
すぐそばの窓の向こうを見たら、もう外は藍色。帰らないと……
バックを持った時に、階段を登る音が聞こえた。多分鍵閉め当番のあの先生かもな。
「今出ていきまーす。」
「あ!!」
聞いたことある声が鳴り響く。
「春樹!!…ここに…いたんだ…ね……!!」
この人は、幼なじみであり、親友である花坂和(ハナサカ ナゴミ)。和は息を荒らげながらこちらへ来る。
「部活終わってから…ずっと…探して…たんだから…!!」
「ごめんごめんw」
僕が笑いながら謝ると和はバックから水を出し、水を勢いよく飲む。
「…今日はいつもと違うとこで、寝てたのね。いつも教室だからさ」
確かに、なんでここで寝たんだっけな、
「まぁ、気分かな…?」
「あ、それより早く帰らないと!また先生に怒られちゃうし!」
「そうだね」
僕らは階段の手すりに乗って滑り台のように滑って降りる。
「ギリギリだった……」
鍵閉め当番の先生はまだ出てきていない。叱られずにすんだ…
「ねぇ聞いて!わたし、今日新しい後輩ができてさ!」
「後輩?今来るとか珍しいな。」
今は初夏の6月。こんな微妙な頃に転入生が来たのはすごく珍しい。
「ちなみに、名前はなんて言うの?」
「えーっと、」
「”████ ███”」
ん…?何故だろうか、急に耳鳴りがした。
そして、聞いたことあるような名前の響き……
「え?春樹?…大丈夫?」
和は顔を覗きながら様子を伺う。
「ん、あ、大丈夫大丈夫!」
「ならよかった!」
和は前を向いて歩き出す。
「でさ、その後輩に自分から「先輩、ジャンプサーブ、教えてほしいです。」ってさー!!」
「へぇ〜それ、部長が和から教わってって言ったんじゃないの?」
和は「な…!?ちがうし!!」っと肩を優しく押してきた。
「で、終わったあとに体育館裏に呼ばれてさ、「先輩願いありますか?」って言われてさ、「猫のぬいぐるみ」って言ったら猫のぬいぐるみくれてさ〜!」
和はバックから猫の小さなふわふわのぬいぐるみを出して自慢してきた。
「でさ、猫のぬいぐるみあげたらなんちゃらかんちゃらって言ってたんだけど、なに言ってたかな…でもでも、この猫可愛いでしょ〜♪」
この猫のぬいぐるみ、たしか前に近所の店舗限定のぬいぐるみで、売り切れたって和が泣き崩れてたな…
「██に█を██て!!!!!!!!!!!!」
知らない声が前から聞こえてくる。けれど前にはだれもいないし、この道を通っているのは僕と和しかいない。
周りを見ながら1歩和と踏み出した途端足が滑り、さっきまでなかった穴に落っこちてしまった。
「和!!」
「春樹!!」
なんか、気持ち悪い…頭が…動かなく…
ベチンッ!!!!!!!!!!
「…いさん!!お兄さん!!」
「いったぁっ!!!」
誰かに頬を叩かれてすぐ目が覚めた。目が覚めた…?穴に落っこちてから無意識に寝てたのか??
僕のことお兄さんと呼んでいた、頭にアイスがのっている小さい女の子はぱあっと顔を明るくする。
「花凜お姉ちゃん!!おきた!おきたよ!!すごいね!あの”びんた”ってやつ!」
花凜お姉ちゃん…とは……?僕は恐る恐る起き上がる
「ふふ、わたしこう見えて柔道やってたのよ♪」
保育園や幼稚園でよくみる先生のエプロンをした女性がにっこりと僕を見た。ちょっと震えが…
「大丈夫アルか?花凜サン力強すぎアル!!ワタシも柔道やった事あるYo!」
チャイナ服を着た頭に肉まんがついている糸目の中国人の女星がキラキラと目を輝かせる。
「あっ!ワタシの名前、佐々木 小雨(ササキ コサメ)いいマス!!!日本学校最近卒業しましたアル!!年齢は内緒アルよ♪」
小雨さんはそう言って僕のそばに来た。
「私は浜地 華美(ハマチ ハナビ)!!小学四年生!!ダンス好き!!よろしく、お兄さん!」
さっきの女の子は小雨さんの隣にきた。
「私、榎本 花凜(エノモト カリン)。ベビーシッターやってるわ〜よろしくね♪」
なぜかはよくわからないが、体が少し震える。
女性たちが挨拶をした後、その後ろからセーラー服の上に学ランを着た女の子がそろそろと来た。
「わたし、赤羽 笑恋(アカバ ニコ)です…!中学一年生です。中学三年生のお兄ちゃんがいます。よろしくお願いします…」
笑恋はそう言ってまた後ろへ戻って行った。
「おや、お嬢さん。背中になにかありますよ。」
「え?」
後ろから僕を呼ぶ声がして振り返ると、漫画にいそうな執事のような服を着た若い男性がいた。
「おっと、失礼しました。私、梅木 快斗(ウメギ カイト)です。ある場所の執事をやらせてもらっています。どうぞよろしくお願いします。」
地べたに座っている僕へ手を伸ばしたので、僕はその手に手をのせすぐ立ち、僕は「ありがとうございます」と微笑む。そろそろ僕も自己紹介しよう。
「えっと…僕は君波 春樹(キミナミ ハルキ)です。高校2年生です。よろしくお願いします。」
僕は自己紹介をしてからお辞儀をした。
「アイヤー!春樹、高2だったノ!?勝手に高3かと〜!!」
「小雨ちゃん、高2も高3もほぼ同じだよ??」
花凜さんにそう言われ、「アヤ〜!!」と小雨は優しく自分の頭をコツンと叩く
そう話している時、快斗さんではない感じの感触が背中から感じた。
「わぁっ!?」
「…この紙、頭をちょっとだけ使いそうな事が書いてあるね。」
スラッとしていて身長が高く、なにもかもが中性的で、白衣を着た人が僕の視界を覗いてきた。
「君、この問題解けるかい?」
手にもっている小さな紙を僕に差し出す。その紙を恐る恐る取ってみると、なにか暗号のようなものが書いてあった
「🩷🏐→🗝
🗝→🟫🏹」
ピンクのハートとバレーボール……はっ…!!
蘇る記憶。なぜさっきから頭になかったのだろうか。和が…どこにも見当たらないことに……
鍵…弓に茶色?…鍵当番の先生か……?でも周りにはいないし、髪は…ないし……
周りを見渡し、サーカスのような雰囲気の景色をじーっと見ても特に……と思ったとき、光っている箱があった。
あの箱になにかヒントがあるかもしれない。そして、和のことがわかるかもしれない…!!
僕はすぐに走り出す、光る箱へと。
「はぁ…はぁ……これか…」
箱を見てみると、鍵穴とタイマーがある。
「「地獄行きまであと10分」…絶対成功してみせる……」
じゃあ鍵は、茶色の弓を持っている人か、茶色の服を着た人だろうか……
つづく。