テラーノベル
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最終話です。どうぞあと、投稿サボっててすいません、笑
楽屋。
午後の柔らかな光が差し込む。
空気はいつも通り。
でも、昨日までとは違った空気が流れている。
仁人は座ったまま、ギターの弦を弾く。
音は小さく、優しく、空間に溶けていく。
「……音、ちょっと下手じゃない?」
勇斗の声。
目は見えないはずなのに、距離を感じる。
その声に、仁人は思わず笑う。
「そ、そんなことないし」
小さく照れ隠す。
勇斗は手を伸ばし、仁人の肩に触れる。
目は見えなくても、存在を確かめるように。
「もう、俺が怒ることはない」
それだけ言って、そっと隣に座る。
座った瞬間、二人の距離は自然に縮まる。
仁人は少し間を置いて、笑いながら言う。
「……隣におってもいいん?」
勇斗は目を細めて、軽く肩を叩く。
「もちろんや」
仁人は安心したように小さく息を吐く。
そして、思わず膝の上に頭を乗せる。
「……ありがとう」
勇斗は何も言わず、ただ手を仁人の髪に添える。
その静かな優しさが、すべてを物語っていた。
目は見えない。
でも、もう言葉にしなくても伝わる。
「……もう、逃げへんで」
小さな声。
仁人の本音。
「俺も」
勇斗の返事は柔らかく、力強く。
そして、二人は静かに時を重ねる。
三文字は、もう必要ない。
でもその価値は、今この瞬間に確かにある。
ED
三文字の距離。ありがとうございました
リクエストお待ちしております(*^^*)
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