mbzm→tnzm
嗅がされた変な匂いで、躰が火照ってもどかしい。
朦朧とする意識のなか、何処かへ運ばれるような、浮遊感を感じていた。
服の大半は乱れ、手足にはジャラりと鎖の感覚がする。
ドサリ
乱暴に転がされ見えた景色は、真っ赤な絨毯の敷かれた、あからさまに偉そうな人物が居るであろう部屋。
「ボス。お申し付けの通りにこいつを連れてきました」
先程までゾムを犯していた男は、欲に塗れた目でゾムを眺めつつ報告をした。
「ご苦労。もう行ってよいぞ」
「えっ?!報酬の件は、、、!?」
男が酷く憤りボスと言われたその人に掴みかかる。
刹那、発砲音が響いた。
男はゆっくりとくずおれて赤い絨毯をさらに赤く染めた。
ボスと言われた人はそれを不愉快そうに見ると側近に片付けをさせた。
その間もゾムは鎖でどうすることも出来ず、ただ絨毯に寝転がされていただけだった。
「お前は哀れだなぁ」
「…ぅっ」
ゾムの顎を掴みあげながら、頬から首、胸元へと手を這わせていく。
「…んぅっ」
まだ視界が不明瞭で、躰が疼くゾムは頬を赤らめてボスを見上げた。
その姿はなんとも言いようのない、酷く庇護欲を唆られる表情だった。
「あぁ、お前のココが愛液で濡れている、、」
「…やめっ!んぁっ……/////」
突然の強い刺激に声が漏れる。
布越しに触られたソレがピクリと反応する。
「…な、なにが、んぅっ…//あっ、」
ゾムが問いかける前にボスと呼ばれている人がゾムの首に首輪をつけた。
「…自国にも裏切られ、ここでも同じようなことが繰り返されるなんて、なんと言う哀れ!!私が幸せにしてあげましょう」
そう言って首輪を引っ張った彼は、注射器を片手にゾムの眼前に近づいた。
「…や、やめ、、!いややっ」
「これは貴方にとって必要なことですよ」
プツリ
ゾムの首元に刺された針は、ゾムに甘い液を流し込む。
「はぅっ!やっ、あぁぁぁぁっ!!、、うっんぅ…///」
おぞましい程の快感と熱がせりあがってきて、最早恐怖に感じたゾムは、目の前の知らない男にしがみつく。
「かわいいなぁ」
その手を優しく包み、首に息を吹きかけただけで、ゾムよ躰は大きく跳ねる。
「んっ!やらぁっ!もっイッ、ちゃう、、んぁぁ♡」
短く、連続的に絶頂したゾムは白い腰を揺らして疼きを押さえ込もうとする。
ゾムに投与された薬は、媚薬効果だけでは無かった。
大きな効果には、副作用がついてくる。
愛撫され尽くしたゾムのその後は、酷い高熱と呼吸困難に襲われる。
そんな、嫌な予感がしたゾムは、だからそこ逃げようと必死だった。
「あっん!、、う、やぁ、、!んぁぁ…///♡ひゃぁぁぁ……/////」
裏切り?哀れ?
疑問符が消えない脳は、とにかく休養を要していた。
そんな中、チラリと赤い布先が見えた、気がした。
✲
トントンはβ国に来ていた。
報告書の通り、α国の脅威は本日このβ国にいた。
それも、自国に裏切られて。
ショッピとシャオロンを率いて、脅威の居るであろう部屋に向かう。
「…ここ、やな」
扉を開く前から、助けを求める嬌声が聞こえる。
グッと歯を食いしばり、扉を開けると、そこにはぐったりとした脅威と、β国のトップである男がいた。
鎖と首輪で繋がれた脅威と呼ばれる彼は、涙を流しながら躰を震わす。
「なにしてるんだ」
自分でも驚くくらい低い声が出た__
____気がつけば、全てがおわっていた。
自分がどんな問答をしたのかすら覚えていない。
ショッピとシャオロンはβ国のトップを捉え、拷問を別の部屋で行っている。
抱き抱えた黄緑色の彼は、薬のせいか、赤くなっていた。
「……脅威。いや、ゾム、俺たちと一緒に行こう」
意識の朦朧とした彼に問いかけた言葉は、きちんと届いているだろうか。
✲
gr side
トン氏が連れ帰ってきたゾムという暗殺者は、想像以上に酷かった。
ほぼ毎日犯されていたのか、細くくびれた腰に、色白で滑らかな肌。
ふわさらの栗色の髪に、煌めくペリドットの瞳。
いい意味で、酷かった。
彼は艶めかしすぎるのだ。
色気のありすぎる身体に、幼い頃から強制されたのだろう。
トン氏は恐ろしく怒っていた。
この世の不条理に。
どちらにせよ、ゾムは軍に入れるつもりだから、なにも問題ないのだが、あそこまでの仕打ちだと、日常生活に支障を来たしそうだ。
まあ、あの様子じゃトン氏がなんとかするだろう。
そう思い、グルッペンは優雅に紅茶を飲んだ。
✲
zm side
痛い、苦しい、悲しい
そんな気持ちは段々と、気持ちいいにかわり、何も感じなくなった。
普通に愛されるってなに?
そう頭の中で問うが、激動の日々の中でかき消されていく。
犯されるときは、日々の虐めから離れられる。
少しずつ、自分が快楽に堕ちているような感覚になる。そんな自分が大嫌いで、気持ち悪くて、それでも享受している姿があって、何が何だか分からない。
そんな中、一筋の赤い光が見えた気がした。
コメント
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お!今出てる分全部読み終わった! マジで神です。 まず最初に語彙力がありすぎる‼︎ 私の1万倍,いや,多分もっとあるでしょう,,,,。 どっかのコメで言いましたけど, ストーリー性もあるのに,あーるも完璧に入ってんの 天才すぎませんか⁉︎ mb×zm苦手って人いっぱい居るけど, (そもそも,mb×⚪︎⚪︎が嫌いな人多いですよね,。) 私はマジでめっちゃ好きです!!。 まぁ,zmが可愛かったらなんでも良いみたいな感じですけど,,w こう言うどろどろ?系好きなので,続き楽しみに待ってます‼︎‼︎‼︎ あ,フォロー失礼します!!! え,フォロワー1000ぐらい居て良いだろ。 早くこの神小説が皆に認知されます様に! 長文失礼しました!