テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
朝。
…wki、起きてこないなあ。
そう思っていると、
がちゃっ とドアの開く音がした。
「ん〜…mtkぃ」
「ああ、 もう、wkiさぁん。 はやく目覚まして。 お出かけするんでしょ」
「眠いぃ…」
そう言ってwkiが後ろから抱きついてくる。 コイツは寝起きの機嫌がすごく悪い。
「ちょ、やめてよ。
…wki?あついってば」
「ぅん……mtkすきぃ」
寝言なのか、普通にそう言っているのか。
わからないが、全然応えになってないのは明らかだ。寝言なら 照れるからやめてほしい。
「ねぇ、はやく起きて着替えてよ、
ご飯作ったのに冷めちゃうし。」
「…ごはん?」
「わ、喋った。ただのトーストだけどね 」
「珍しい〜。」
普通に喋ったから、起きるのかと思った。しかし、彼はそのまま僕の肩に顔を埋めた。
「え?今の完全に起きる流れだったよね…
また寝ようとしてる!?」
しかも僕に抱きついたまま?
暑いし恥ずかしいからやめてほしい。
「ねぇ、wki…」
「mtkぃ、ここに痕つけてもいい?」
「え起きてるじゃん。いや無理よ。
今日デートじゃん、起きて!ねぇ、水族館行こ…いっっったぁ”!!」
首に痛みが走る。噛まれた。
ぢゅ、とキスとは違う痛々しい音がする。
「わ、わか…やめて 」
「ん〜?きもちいんでしょ 照れててかわい」
たぶん、そうなんだろう。近くの鏡に映る自分の耳が赤い。でもそれを言わないでほしい。
「いや、あの……見えちゃうじゃん、
今日暑いし 首見えるの着ようとしたんだけど!?」
「いいじゃん、俺のものってすぐわかるよ」
「……目覚めたよね?」
「うん」
「それでもなお 今の自分の行動に後悔とか恥じらいを感じないわけ?」
「んなの感じるわけないじゃん。それに…感じてるのはmtkの方でしょ笑」
「うるせえ!変なこと言うなって、」
「ん〜…もう言わないであげるから、今日お家デートがいいなあ」
「同棲してんのに?家いるだけだったらデートじゃないじゃん」
「いいの〜、今から抱かせてよ」
「えそういうこと?
無理だよ、朝からとかまじで無理だから!」
「無理じゃなぁい……」
そう言ってwkiが服に手を添えたから、
その手を掴んでずらした。
「今日のデート楽しみだったのに…遊び行こうよ 久々じゃん」
「…まぁいいよ
その代わり、夜わかってるよね 」
耳元で囁かれ、びくっとしてしまう。
その様子を見て、彼は静かに笑った。
そして、準備をしに俺から離れた。
気づけば、体がすごく熱くなっていた。
なんだろうねこれ