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#からぴちBL
璃寧_
1,318
夢来(ゆら)
『限界ホストは癒されたい』
たつじゃぱ中心です!
第4話「好きって言うだけじゃ、足りない?」
※この作品は創作です。
※ご本人様とは一切関係ありません。
※苦手な方は閲覧をお控えください。
〜たっつんside〜
午後6時。
tt「……はぁぁぁ」
会社のデスクに突っ伏す。
……疲れた。
今日も朝から会議。
終わらへん資料作成。
上司からの追加の仕事。
……もう無理や。
hr「たっつん、お疲れ笑」
tt「ヒロくぅぅん……」
hr「……どうしたの?笑」
tt「俺、今日めっちゃ頑張ったと思わん?」
hr「……うん、頑張ったね笑」
tt「せやろ!?」
mf「……うるさい」
tt「もふくん冷たっ!!」
no「おや?たっつんさん、 今日はいつもより元気がないです!」
tt「……いやぁ」
mf「……じゃぱぱさん?」
tt「…………」
hr「……あー笑」
no「なるほどぉ!」
tt「……会いたいねん」
mf「……行けば?」
tt「……それがなぁ」
俺は、机に置いたスマートフォンを見つめた。
画面には、店の公式アカウント。
今日の営業予定。
そして。
……じゃぱぱの写真。
tt「……なんか最近、考えてまうねん」
hr「……何を?」
tt「……俺、あいつに好きって言いすぎなんかなって」
mf「…………」
no「おや?」
tt「毎回毎回、好きや可愛いやって言うてるけど」
俺は、小さく笑った。
tt「……ちゃんと伝わってるんかな」
hr「…………」
mf「……たっつん」
tt「……ん?」
mf「……言葉だけじゃなくて、行動で伝えれば?」
tt「……行動?」
mf「……相手のこと、ちゃんと見てあげるとか」
no「それは大切ですね」
hr「……じゃぱぱさん、店長さんだもんね。忙しいだろうし」
tt「…………」
……そっか。
俺。
じゃぱぱに会えたら嬉しくて。
自分の気持ちばっかり伝えてたかもしれへん。
tt「……よし!」
mf「……なに」
tt「今日、行ってくるわ!!」
hr「……ふふっ、頑張って笑」
no「応援してますっ!」
mf「……うるさくしすぎないようにね」
tt「分かっとるわ!!」
……今日は。
ちゃんと、あいつの話を聞こう。
〜じゃぱぱside〜
jp「……はぁ」
開店前。
俺は、事務室で書類を確認していた。
売上報告。
スタッフのシフト。
予約状況。
……やること、多すぎ。
jp「……あとこれだけ……」
ペンを持ち直す。
そのとき。
コンコン。
dn「じゃっぴー?」
jp「んー?」
dn「大丈夫? まだお仕事してるの?」
jp「うん! もうちょっとで終わるよ!」
dn「……ほんとぉ?」
jp「ほんとほんと!」
どぬが、心配そうに俺を見つめた。
dn「……無理しないでね?」
jp「……ふふっ、ありがとう」
dn「じゃあ、先に準備してるね!」
jp「はーい!」
扉が閉まる。
……静かになった。
jp「…………」
俺は、机の上の書類を見つめた。
この店は、俺が大切にしてきた場所。
スタッフも、お客さんも。
みんなが笑っていられる場所にしたい。
だから。
……俺が、しっかりしなきゃ。
jp「……よし!」
そう呟いて、再び仕事に戻った。
〜たっつんside〜
午後8時。
店の扉を開ける。
スタッフ「いらっしゃいませ!」
tt「こんばんはー!!」
スタッフ「あっ、たっつんさん! お久しぶりです!」
tt「おう!!」
……いつもなら。
真っ先に、じゃぱぱを探す。
でも。
今日は、少し違った。
tt「……あの」
スタッフ「はい?」
tt「じゃぱぱ、今日忙しい?」
スタッフ「……あ、店長ですか?」
tt「うん」
スタッフ「今日は少し立て込んでまして……」
tt「……そっか」
……やっぱり。
tt「……ほな、無理に呼ばんでええよ」
スタッフ「え?」
tt「仕事終わったら、ちょっとだけ話せたら嬉しいって伝えといて!」
スタッフ「かしこまりました!」
俺は、空いている席に座った。
……さて。
待つか。
〜じゃぱぱside〜
スタッフ「店長、たっつんさんがいらしてます」
jp「……え?」
たっつん?
jp「……どこ?」
スタッフ「お席でお待ちです」
jp「……あれ?」
いつもなら。
入ってきた瞬間に、大声で名前を呼ばれるのに。
jp「……今日は静かだね」
スタッフ「お忙しそうだから、無理に呼ばなくていいって」
jp「…………」
……え。
あいつが?
jp「……そっか」
なんだろう。
ちょっとだけ、嬉しい。
……いや。
それより。
少しだけ、寂しいような。
jp「…………」
……何考えてんだ、俺。
jp「……あとで行くって伝えて」
スタッフ「はい!」
〜たっつんside〜
しばらくして。
jp「……たっつん!」
tt「……おっ!」
振り返ると、じゃぱぱが立っていた。
いつもの笑顔。
でも。
少しだけ、疲れているように見えた。
tt「……お疲れ!」
jp「……え?」
tt「今日も忙しいんやろ?」
jp「……まあ、ちょっとね笑」
tt「……無理せんときや」
jp「…………」
……あれ。
固まった。
tt「……じゃぱぱ?」
jp「……いや」
jp「……たっつんがそんなこと言うの、珍しいなって」
tt「なんやねん!! 俺かて心配くらいするわ!!」
jp「ふふっ、ごめんごめん!」
……あ。
笑った。
やっぱり、可愛い。
でも。
今日は、ちゃんと話そう。
tt「……なぁ、じゃぱぱ」
jp「ん?」
tt「……最近、ちゃんと寝れてる?」
jp「……え?」
tt「なんか、疲れてるように見えるから」
jp「…………」
……少しの沈黙。
そして。
jp「……寝てるよ?」
tt「……ほんま?」
jp「……うん」
……嘘やな。
でも。
今は、無理に聞かへん。
tt「……そっか」
jp「…………」
tt「……ほな、今日は俺の話ばっかりせんとくわ」
jp「……え?」
tt「……じゃぱぱの話、聞きたい」
jp「…………」
……また、固まった。
jp「……なんで?」
tt「……好きやから」
jp「…………っ」
……あ。
結局、言うてもた。
tt「……いや、ちゃうねん!」
jp「……ふふっ」
tt「……何笑ってんねん!!」
jp「……たっつんって、ほんと変わらないね」
tt「……そらそうやろ」
jp「……うん」
じゃぱぱは、少しだけ笑った。
……でも。
その笑顔は、いつもより柔らかかった。
〜じゃぱぱside〜
……変な人。
本当に、変な人だ。
いつもは。
会うたびに「可愛い」「好き」って言ってくる。
うるさくて。
まっすぐで。
ちょっと困る。
……でも。
今日は。
俺のことを、ちゃんと見てくれている。
jp「……たっつん」
tt「ん?」
jp「……なんで、そんなに俺のこと好きなの?」
tt「…………」
……あ。
聞いちゃった。
でも。
ずっと、気になってた。
最初に会った日から。
あいつは、ずっと俺を好きだと言ってくれる。
だけど。
……俺の何が、そんなにいいんだろう。
tt「……なんで、かぁ」
たっつんは、少しだけ考えた。
そして。
tt「……最初は、顔やった」
jp「……え?」
tt「初めて会ったとき、めっちゃ可愛いなって思ってん」
jp「…………っ」
tt「……でもな」
その声が、少しだけ真剣になる。
tt「……今は、それだけちゃう」
jp「…………」
tt「店のことも、スタッフのことも、めっちゃ大事にしてるやろ?」
jp「……うん」
tt「誰か困ってたら、すぐ助けに行くし」
jp「…………」
tt「……自分が疲れてても、笑ってるし」
jp「…………っ」
……なんで。
tt「……そういうとこ、全部好きやねん」
jp「…………」
……なんで。
そんなに、見てるの。
tt「……でも」
jp「……え?」
tt「……無理して笑ってるとこは、心配になる」
jp「…………」
tt「……俺の前では、無理せんでええからな」
……あ。
その言葉を聞いた瞬間。
胸の奥が、少しだけ熱くなった。
jp「……たっつん」
tt「ん?」
jp「……ずるい」
tt「……え?」
jp「……そういうこと、急に言うの」
tt「……ほんまのことやで?」
jp「…………」
……知ってる。
だから、困るんだよ。
〜たっつんside〜
しばらくして。
じゃぱぱが、ぽつりと呟いた。
jp「……俺さ」
tt「……ん?」
jp「……昔、好きだった人がいるんだ」
tt「…………」
……え。
jp「……その人にも、好きって言われてた」
tt「……うん」
jp「……でも」
じゃぱぱは、少しだけ俯いた。
jp「……仕事が忙しくなって、会えなくなって」
tt「…………」
jp「……結局、すれ違っちゃったんだ」
……そっか。
jp「……それから、恋愛って難しいなって思って」
tt「……うん」
jp「……今は店のことが一番大事だし」
tt「……うん」
jp「……だから」
少しだけ、困ったように笑って。
jp「……たっつんの気持ちに、どう答えたらいいか分かんない」
tt「…………」
……なるほどな。
俺は、ゆっくり息を吐いた。
tt「……じゃぱぱ」
jp「……ん?」
tt「……答え、急がんでええよ」
jp「……え?」
tt「……俺、待てるから」
jp「…………」
tt「……店のこと大事なんも、分かってる」
jp「…………」
tt「……それでも、好きやねん」
jp「…………っ」
……本当は。
今すぐ、振り向いてほしい。
俺のことを、好きになってほしい。
でも。
……それで、じゃぱぱが困るなら。
tt「……ゆっくりでええ」
jp「……たっつん」
tt「……俺、何回でも好きって言うけどな!」
jp「……ふふっ!」
tt「……あ、笑った!」
jp「……もう!」
……よかった。
やっぱり。
じゃぱぱには、笑っててほしい。
〜じゃぱぱside〜
閉店後。
jp「……はぁ」
事務室の椅子にもたれかかる。
……今日も、疲れた。
でも。
いつもより、少しだけ。
心が軽い。
『……俺、待てるから』
jp「…………」
……たっつん。
あいつは、いつもまっすぐだ。
何も考えてないように見えて。
実は、ちゃんと周りを見てる。
……ずるいなぁ。
jp「……好き、かぁ」
小さく呟く。
……俺は。
あいつのこと、どう思ってるんだろう。
うるさくて。
しつこくて。
でも。
来てくれると、嬉しい。
来ない日は、少しだけ気になる。
……それって。
jp「…………」
……いやいや。
まだ、分かんない。
でも。
ひとつだけ。
確かなことがある。
jp「……また、会いたいな」
そう思ってしまった。
〜たっつんside〜
帰り道。
tt「……はぁ」
夜風が、少しだけ冷たい。
スマートフォンを取り出す。
店の公式アカウント。
じゃぱぱの写真。
……いつもなら。
見ただけで、にやにやしてしまう。
でも。
今日は、少し違った。
tt「……じゃぱぱ」
あいつが、昔の恋を話してくれた。
きっと。
簡単なことじゃなかったはずや。
……それだけで、嬉しかった。
tt「……よし」
俺は、空を見上げた。
……焦らんとこ。
ちゃんと、あいつのペースに合わせよう。
……でも。
好きって気持ちは、変わらへん。
tt「……絶対、幸せにしたるからな」
小さく呟いて、歩き出した。
そして、その頃。
じゃぱぱは、事務室の窓から夜の街を眺めていた。
jp「……たっつん」
小さく名前を呼ぶ。
あいつは、今日も。
俺のことを、好きだと言ってくれた。
でも。
今日、初めて気づいた。
……好きって言葉より。
俺の話を聞いてくれたことの方が。
ずっと、嬉しかった。
jp「……ふふっ」
思わず、笑みがこぼれる。
……ああ。
もしかして。
俺。
少しずつ、あいつのこと。
好きになり始めてるのかもしれない。
――第4話 END――
第4話、読んでくれてありがとうございます!!
ついに、たつじゃぱ編スタート!!
今回は、たっつんがただ「好き!」って言うだけじゃなく、じゃぱぱの気持ちをちゃんと考えて行動するお話でした!
そして、じゃぱぱの過去も少しだけ明らかに……。
たっつんの優しさに、じゃぱぱも少しずつ心を開き始めています!
次回は、じゃぱぱが初めて自分からたっつんを誘うお話!
でも、その約束の日に思わぬ出来事が……?
次回・第5話「初めての、ふたりきり。」
いつも期待に応えてくれてありがとうございます!
はーとよろしくおねがいします!
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コメント
1件
寺島あおいです🌷 第4話、じっくり読ませていただきました。 たっつんが「好き」って言葉だけじゃなくて、ちゃんとじゃぱぱの話を聞こうとしたところがすごく良かったです。あの「今日は無理に呼ばんでええよ」ってスタッフさんに伝えるシーン、ぐっときました……。それに対してじゃぱぱが「ちょっとだけ嬉しい、寂しいような」って思うのもすごくリアルで。 最後の『好きって言葉より、俺の話を聞いてくれたことの方がずっと嬉しかった』——この一文がもう、心に残りました。お互いの距離がほんの少し縮まった感じ、とても温かかったです。 次回も楽しみにしてますね🌸