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猛獣注意報

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猛獣注意報

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2025年05月03日

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【米将軍side】


ネタ寄りです。筆休めに。




可愛い、あざとい、美少年。


この三拍子をみれば、誰もがこの人物を思い浮かべるであろう。


そう。ルザクくんである。


確かにそうだ。合っている。

だがこの男、そこらの美少年とは訳が違うのだ。



「こめしょ〜」


『ちょ、ルザクくん、まって、』


背伸びして顔を近づける彼の手にはふわふわの猫耳カチューシャ。


あまりに暇すぎてとち狂った結果、 ゲームに勝った方が猫耳カチューシャを付けるという、男気ジャンケンのようなゲーム大会(参加者二人)を開催。

ゲームが得意で負けず嫌いなルザクくんに猫耳を付けさせよう!という作戦だった。



のだが。


『な、なんで……!』


「ありゃ、こめしょーの勝ち!おめでと〜」


ニッコニコで猫耳を手に取るルザクくんが爆誕してしまった。


『俺が着けたって何もおもろくないやん!』


「なんで?男に二言はないよね?こめしょー?」


ああああと頭を抱えれば、そっと頬に手を添えられ、顔を上げさせられる。


「大丈夫、僕しか見てないよ」


違う場面だったならあまりにもロマンチックな瞬間だったろう。

ただその手には猫耳カチューシャ。

ロマンチックもくそもあったもんじゃない。


だがしかし、さっきからルザクくんの言っていることはもっともで。

ここでやっぱやめたは流石になしだろうと心を決める。


『……わかった、つけりゃいいんだろ』


カチューシャを受け取り頭に付ける。

顔の火照りが尋常でなく、やらなきゃ良かったと後悔が押し寄せる。



「……こめしょー、今、どんな表情してるかわかる?」


恥ずかしすぎてルザクくんの方を見られずにいれば、いつもよりも低い熱の篭った声が聞こえ、思わず顔を上げる。


「……かわいい。食べちゃいたいくらい甘い顔してる」


ぺろり。

舌なめずりする姿に、あ、くわれると悟る。


それがどうして満更でもなく、大人しく誘われるまま床へ横たわる。


「ふふ、いただきまーす」


あーんと唇に噛み付くルザクくんを、俺は目を閉じて受け入れた。



この男、猛獣につき

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