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ツグミと、風間の関係を知っているのは、右腕に取り憑いていた式神白虎の祓い時にいたドクとアスカと中島。
今回の調査の時にドクはツグミと風間との関係を京子と藍原には伏せていた。
過去の話だし、色恋物語が捜査の妨げになると予測したからだ。
しかし、ツグミの何気ない一条あやめとの思い出話で虎の式神と言ったことで、京子の疑惑を匂わせてしまったのだ。。。
京子がツグミの手を取り霊視を始める。苦悶の表情が続く。
藍原もスイッチを入れた。目にしたものは、ツグミの後ろでもの凄い形相で京子を睨む、白虎の姿であった。
今にも京子の頭を丸呑みするくらい近づき威嚇する。
京子はツグミの手を離し霊視を取りやめた。
「姉さん率直に聞く、風間という男とどういった関係だ」
「風間って。。風間くんのこと?」
京子はスマホの画像をツグミに見せた。
「この素麺を鼻から出している男だ」
「京子さんもう少しマシのが。。。💦」
ツグミは思い詰めるように黙ってしまった。
「あなた達の言っている風間さんは先程話に出てきてた、昔の恋人です。」
遠からず3人が心寄せる男。この中で京子だけが、全てのあらすじを理解した。あの雪の日の胸騒ぎ、居てもたってもいられず、風間の霊気をだどりホワイトアウトする街の中を彷徨った日、風間とツグミが13年ぶりに再会した夜だったと。
そして、風間の腕に人生をどん底に落とす怪我をさせた張本人。それがツグミ。
「ご縁なのかもしれないですが、なんか複雑ですね」藍原
「京子さんと藍原さん、風間くんと知り合いなんですね。。。」少し寂しげにツグミは問いかける。
「まぁ、ちょっとしたオカルトテイストな活動を。。。」京子はすこ濁したつもりだったが、食いついちまった。
「オカルト?先程、京子さん私の手を取り何をしたんですか?」
藍原と京子は顔を合わせて覚悟を決めて話した。
「先程、京子さんはツグミさんを霊視しました。その際、背後に白虎の守護霊が見えました。」
「びゃっこ?」
「白銀の虎です、風間さんの話で繋がってしまったのですが、13年前の鎌倉での抗争で貴方は白虎の力を使い、リキトと風間さんに重症をおわせた。」
「#ネギ__風間__#の奴は2年前まで、右腕が全く動かなくなり不便な性格をしてきた、あいつの事だ、姿を消したのはアンタに腕の事を知られないためだ。」
藍原も京子も事実を伝えるのは厳しいと思ったが、風間が背負ってきたもの、そして自分達の思いが背中を押してしまっていた。
「そんな。。。私何も知らないまま生きてきて。風間くん。。なんで」
ツグミは所構わず泣きだした。心の準備もしてなく、突然あった2人から過去の真実を告げられ、戸惑い、後悔、虚しさ、悲しみを受け入れなければならなくなったからだ。