【side】
shp「…辛く、なかったんでしょうか」
思わず本音がこぼれる。
ゾム様達は驚いた顔をして俺を見つめる。
shp「す、すみませっ……」
kn「そりゃ辛かったで?」
コネシマ様はそう言いながら俺の頭を撫でる。
kn「でもここの軍の奴らがめっちゃ良い奴ばっかやからな?そんなん忘れてしもたわ!!!w」
コネシマ様はそう言いながら笑ってる。
ゾム様達は「お前良い事言うやんけ~!!」と騒いでる。
いつか俺もあんな風に笑える日が来るのだろうか……
そんな事を考えると、やはり少し不安な気持ちが生まれてくる。
shp「…すみません……」
とりあえずそれだけ言って、チーノ様のそばに行こうとした。
しかし…俺はトントン様達と仲良く話して笑いあっているチーノ様を見てしまった。
分かってる、分かってるけど……
shp「…俺なんかいなくてもチーノ様は……ボソッ」
分かっていたはずなのにとても苦しい。
いや…俺は何か勘違いをしていたようだ。
この軍に来て初めて人として見られたと思っていた…
初めて一人の人間として認められたと思っていた……
でも、それは……
shp「ッッッ………」
タッタッタッ
ci「……?」
思わず食堂を飛び出してしまった俺は、星もない夜に、庭にポツンと座った。
チーノ様は俺がいなくてもきっと元気だ。
たくさん笑っていられる。
そう、「奴隷」の俺なんかいなくたって……。
結局、俺はどこにいても邪魔だ。
…そうだ、ここを出よう。
あとの事はもうどうでもいい。
生きようが死のうが誰も興味はないだろう。
チーノ様達もきっと……俺が「かわいそう」だからおいてくれているだけ。
でも、何故だろう…チーノ様達と離れるのはとても心苦しい。
shp「…」
改めて大きい軍基地を見る。
一か月も経ってないのに、とても長い間いたように感じる。
shp「……今まで、ありがとうございました」
そう言い、頭を下げる。
何も恩返し出来なくてごめんなさい、俺を拾ってくれてありがとう、という気持ちも込めて。
草むらの方から草を除ける音が聞こえた。
shp「……?」
きっと虫だろうと気にせず軍を出ようとしたその時、俺の視界が真っ暗になった。
shp「……ッ!!?」
状況を呑み込めないまま、俺の意識は消えていった。
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お久しぶりの更新です。
ようやくテストが終わりました。
久しぶりすぎてどう進めるか忘れてました…w
駄作ですが、読んでくれてありがとうございます!
コメント
5件
テストお疲れ様です 今回も感動する作品でしたよ!