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「つ、疲れた〜」

ワースはなんとブラコn…ではなく、オーターを振り切り高校の校門前まで来ていた。

「お疲れ様、第三魔牙。何処かのブラコンにでも追い掛けられたのかな?」

そこに話し掛けてきたのは幼なじみのシュエンだった。シュエンは何故か俺の事を第三魔牙と呼ぶ。中学の頃に同い年何人かで作ったグループでの俺の呼び名?みたいなものだ。ちなみにそのグループの名前は七魔牙と言う。いかにも厨二病っぽいが、俺はその集まりが好きだった。そいつらといたら俺は実家よりもリラックスして過ごす事ができた。でも、シュエンは七魔牙は中学の時につくったのに、幼い頃からずっと俺をそう呼んでいた。あいつは預言者かなんかか?

「ブラコン…ではないな。ただ、まぁ、ちょっと、な。うん」

「随分と歯切れが悪いね。まぁ、その様子じゃ僕の予想は当たってるみたいだけどね」

そこから、ワースはシュエンと他愛もない会話をして入学式までの時間を潰していた。

「ワース!どうしてお兄ちゃんを置いていったりしたんですか!」

「げ!もう来たのかよ」

「当たり前でしょう。私の愛しい弟に何かあったらどうするんですか!」

「うわぁ!めんどくせーな!ちょっ、やめろ!こっちに来るな!」

「オーターさんは相変わらずブラコンだな…」

ブラコンを発揮しているオーターに反抗するワースを見てシュエンが呆れた目でみる。いつもの光景である。だがしかし、此処で言っておきたい事がある。オーターは顔も良く、勉強、スポーツだってできる。そして、規則には厳しいが仲間想いな一面もある。そんな、The 完璧人間が重度のブラコンだと言う事を誰が想像できる。誰も出来ない。腐れ縁のライオですら最初にオーターのブラコンぷりを見せられた時はドン引きした程だ。だからか、普段のオーターとは違うブラコンぷりで周りの視線をワース達は見事にかっ攫うことが出来た。

「そんなん出来ても嬉しくねぇわ!」

うん、ごめん。ナレーションにツッコまないで。これ、一応君達には聞こえてない設定なの。

「は?ワースの有り難いツッコみをそんな雑に扱わないで貰えます?泣いて喜ぶべきでしょう?」

オーターは目をガン開きにしながらブラコンを発揮していた。凄く怖い。すると、5人の人が話し掛けてきた。

「おい、久しぶりに会ったらと思ったらこんな所で何を騒いでいる。ワース」

と、水色髪の片耳に土星(?主はあんまり分かってない)のピアスをつけたイケメン。

「あ、ワース先輩!お久しぶりです。それにオーターさんも」

黄色と黒のツートンカラーのそばかすの少年が、お辞儀をしながら言った。

「うわぁ、オーターさん!さっきの「愛しい弟」って言ってたのオーターさんかよ!」

赤髪で何か、髪を何かこうバッて上にやってる?(原作のドット君がつけてるあれです。あれ。名前が分からない。)少年が驚いたようにツッコんだ。

「えっと、あんまり面識はありませんが、お久しぶりです!」

黄色い髪の女の子が言った。

「もっもっも」

黒髪の少年がシュークリームを食べながら何かを言っている。

「いや、シュークリーム食べてないで何か言いなよマッシュくん!」

と、ツッコミ役でお馴染みのツートンカラーの子、フィンがツッコんだ。



「誰だお前ら」

何だこいつら、急に馴れ馴れしい。てゆうか、何で名前知ってんだ?


でも、水色髪の奴だけ何処かで会った事があるような…。



その場の空気が固まった。

オーターは特に何ともなく普段と変わらない表情をしていたが、シュエンは「アチャー」と言いながら頭を抱えていた。俺は何かおかしなことを言っただろうか?

「ハァー。すいません、ワース。彼らは私の塾の知り合いの方達です」

長い沈黙を破ったのは意外にもオーターだった。

「「「「え」」」」

「そんなのか?でも、兄貴は塾なんていってなかっただろ?」

「ワースが物心着く前に辞めたんですよ。それで、辞めた後もこの5人の面倒を見ていた訳です」

「へー、そんだったんだな。うちの兄がいつも世話になってるな。これからも兄の事宜しくな!」

ワースはいたずらっ子のように笑った。その笑顔で4人は我に返った。

「へ?え、あ、はい」

「わ、分かりました!」

「え!えっと、は、はい!」

「もっもっも」

4人は三者三様ならぬ四者四様で答えた。ただ、1人だけずっと放心状態の奴がいた。ワースは心配になって放心状態の水色髪の少年、ランスに声を掛けようとした。

「さすが!ワース!挨拶ができて偉いですね!」

と、言いながら兄が抱きついてこようとしたのでそれは叶わなかった。

ただ、ランスの傷付いたような顔がワースの頭から離れなかった。




つづく



あとがき

ランスがやっと出たー!ランス出す為だけに今回はいつもより長くしたんですよね。いつもは1000字超えたぐらい(短い)で辞めるようにしてるんですけどこの時点で2000字(他の人と比べたら短い)は超えてました。てゆうか、今の所全然暗くない。マジで嬉しい。ランワス要素があんまりないけど。

では、次回また会いましょう

ヽ(・∀・)バイバーイ

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