テラーノベル
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御本人様には一切関係ございません!
sgiさんside
sg「はぁ……はぁ……」
当てもなく歩いてもう何分経ったんだろう…みんなに、これ以上迷惑かけたくなくて…みんなの悲しそうな顔を見たくなくて…1人で出てしまったけど…
sg「……どこ、だろう…」
見たことのない街中、歩いたこともない道、見知らぬ人…
……怖い……
sg「…でも…記憶を取り戻すには…っ…」
…今までizwさんたちは…僕に良くしてくれた。記憶のない僕にも、優しくしてくれた。なら、今度は僕が…1人で早く記憶を取り戻すんだ…!みんなが望む僕はっ…僕じゃないから…
?「だからお前は駄目なんだよ。」
sg「っ!?」
今の声……記憶のある僕が、いるの?
?「言ったやろ。”時間には気をつけろよ”…って。」
sg「(でも、その意味を教えてくれないじゃん…!)」
?「自分で気づかなきゃ意味がないやろ。俺が、どれだけ周りから大切に思われているか。」
sg「…?」
何を言ってるんだろう…僕は大切に思われているんじゃない…”記憶がないから優しくされている”だけ…。そんなの、みんなの反応を見れば明らかじゃん…。
?「…はぁ。記憶が無くなると、こうも自己肯定力低なるんやな…。」
何言ってるの…?さっきからずっとずっと…!
?「…………お前は、怖いんやろ。だから、ずっと俺の言う事が分からない…いや、理解したくないんだろ。」
怖い…?理解したくない…?何が怖いの…?何を理解したくないの…?
?「……。」
それっきり、声はしなくなった。あの人が、何を言っているのか…結局分からなかった。
大切にされているのと、優しくされるのは別でしょ…何を僕は怖がっているの…?理解していないの…?
分からないよ………
?「おい、sgi?」
sg「!」
?「…お前、ここで何してんの?」
それは、私服姿でスマホを持ちながら歩くtmrさんだった。
sg「…tmrさん…。」
tm「…。どうした、何かあった?」
sg「……僕、ぼくっ……もう…何を信じたら良いのかわからないっ…助けてっ…!」
tm「…落ち着いて。泣かないで。ほら、深呼吸。」
sg「スゥーー……はぁぁぁーー…」
tm「落ち着いた?」
sg「…少しは…。」
tm「…それで、1人でどうしたの。退院したとは聞いてたけど。」
sg「……実は…」
僕は、記憶を取り戻すため、オフィスへ行ったこと、そこでたまに記憶が脳裏によぎった時、心配とは別に、”戻らなかった”という悲しみを感じたこと、みんなが望むのはやっぱり僕じゃないと思ったこと、疲れて一休みした際、夢で事故に関するものを見て、それが分かれば思い出せると考えて、1人で出てきたことを伝えた。
tm「…!……記憶がないのに、お前はいつも…。」
sg「…え?」
tm「お前、今までizwたちと何を話してきたんだ!?今までに自分の心とちゃんと向き合ったか!?お前はみんなを信じたんじゃなかったのか!?そりゃあ、記憶がないから、人への信頼度はお前が以前、嫌だと思う奴でも、友達だと思う奴でも今では同じで不安定なものだ。でも、いくら不安定だからってお前は人を信じなさすぎなんだよ!記憶がないからって、それに怯えたままで、お前はいいのか!?」
sg「…!」
tm「お前はっ、昔から…他人のために頑張りすぎなんだよ…少しは、自分がどうしたいか考えて、自分と向き合って、自分の好きにしていいんだよっ…!」
sg「…。」
tm「…みんなの為に、じゃない。誰かの意見や思いに左右されなくていい。お前の…sgi自身の思いは…どうなんだ?記憶を取り戻したいの?それとも、やっぱり怖いの?」
sg「………ぼ、僕っ…怖いのっ…記憶を取り戻したら、自分がいなくなってしまうようで…でも、みんなはきっと口では”無理しないで”って言っているけど、本当は、僕じゃなくて…”俺”に戻ってほしいんだって…それが悲しくてっ…僕が、自分で取り戻したいって思ったはずなのに…もう…自分がどうしたいのか…分からなくて…うぅっ…」
tm「…だってよ。」
sg「…えっ?」
何…?誰に言ってるの…?
iz『そういうことだったんだ。』
sg「!?」
今の、izwさんの声?でも何処から…
tm「ほら。」
sg「…!」
tmrさんが持っていたスマホには、グループ通話の表示がされていた。そこには、他の7人の名前もあった。
sg「あっ…ああぁ…!」
tm「落ち着いて。ほら、みんなの話聞いて?」
iz『…ごめんね、sgiさん。』
sg「……えっ?」
雨音♪
148
928
#問答打
あお
1,022
iz『俺たちも、無意識に焦ってたのかも。確かに、戻ってほしいと思うのも本当。だけど、sgiさんに無理してほしくない、本人の意思を無視したことだけはしたくないし、泣かせるなんてこと、したくなかった。…泣かせてしまってごめんなさい。』
sg「izwさん…」
kw『心が不安定になる気持ち、僕はよく知ってるのに、全然寄り添えなかった。すみません。でも、僕たちは貴方が大切な存在なんです。記憶がなくたって、それは変わらないんです。』
sg「kwmrさん…」
fk『…正直に言うとね、sgiさんが記憶喪失になったのはショックだった。そして、sgiさんのことをちゃんと考えていなかった自分のことも、ショックだった。…今度は、ちゃんと話し合いたいな。』
sg「fkrさん…」
ギュッ…!
sg「!?」
ym「ごめんなさいっ…sgiさんが記憶を失ったのは、僕たちのせいなんです…だから…謝りたいと思っていたけど、面と向かって謝れなくて…僕なりの謝罪として、記憶を取り戻す手伝いをしたいって焦って…sgiさんが悲しんでいることに気づかなかった…本当にごめんなさいっ!」
sg「……え?僕たちのせいって…どういうことですか?」
僕は、どうしてもその一言が気になって、後ろから抱きしめてきたymmtさんに聞いた。
tr「それについては、僕が説明します。」
sg「trskさん…?」
tr「っ…実は、僕とymmtさんとsgiさんで、お昼ご飯を買いに行く途中、信号無視のトラックが僕たちに猛スピードで来ていたんです。僕たちはそれに気づかなくて…唯一気づいたsgiさんが僕たちを押して、犠牲に…」
sg「…!」
ym「本当は、sgiさんが起きたら謝ろうと思ってた。でも、記憶喪失って知って…僕たちのせいだって…僕たちが、sgiさんの記憶を奪ってしまったのに…謝る勇気がなくて…本当に…ごめんなさいっ…!」
sg「……。」
そう、なんだ…僕、ただの事故に遭ったって聞いていたけど…
ym「嘘ついて、ごめんなさい…」
sg「ymmtさん…」
ym「……。」
sg「……僕は、怒ってないですよ。」
ym・tr「…えっ?」
sg「……僕、今度はちゃんと、自分の心と…みんなと向き合って、話したい。だから…オフィスに戻らせてもらってもいいですか?」
みんな「もちろん!」
続く
変なとこで切ってすみません。これ以上は長くなりそうで…
続きは早めに出せると良いなと思います。
では、閲覧ありがとうございました!!
コメント
5件
第19話、めっちゃ刺さった…。sgiくんの「記憶を取り戻したら自分がいなくなる」って不安、すごくリアルで胸が締め付けられたよ。でもtmrさんが「自分の好きにしていいんだ」って言ってくれたところ、グループ通話でみんなが謝ってくれたところ、涙腺に来たわ。sgiくんが「怒ってない」って言えたの、本当に強くなったなって思う。続きが気になる!