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「ほくと」(𝓡𝓲𝓷)『ジェシー』(友達)『こーち」(友達の好きな人)
3年生の修学旅行が終わり、学校に先輩たちの賑やかさが戻ってきた。
『北斗、生きててよかった……俺、本当に生きててよかった……!』
朝の通学路、合流したジェシーは今にも泣きそうな顔で、だけど言葉とは裏腹にブンブンと僕の肩を揺さぶってきた。
「はいはい、何があったの。優吾先輩からお土産でも貰った?」
『お土産も貰った!っていうか、それ以上の大事件!!』
ジェシーは震える手でスマホを差し出してきた。
画面に表示されているのは、帰りの新幹線で送られてきたらしい優吾先輩からLINEだ。
『これ、読んで……!』
促されるまま画面に目を落とすと、そこには僕の予想を遥かに超える言葉が並んでいた。
『修学旅行から帰ってきたよ。お土産、今度渡すね。あとさ、もうすぐ夏休みだし、もしよかったら二人であの大きい遊園地行かない?」
「……え、二人であの遊園地?」
[あの遊園地]といえば、絶叫マシンや大きなプールで有名な、誰もが知っている場所だ。
中学生が夏休みに二人で行くには、あまりにも特別な場所に思える。
「これ、完全にデートじゃん」
『A date……!?Yugo and me,on a date……!?』
僕が呟いた言葉に、ジェシーは顔を真っ赤にして頭を抱えた。
その場にしゃがみ込みそうな勢いでジタバタしている。
「英語のテストで99点だからって、いちいち英語で話さないで!……でも、よかったね、ジェシー。お土産どころか、夏休みの約束までゲットしちゃって」
『Oh,sorry…….はっ、いけない、あまりの衝撃で脳内がpanicに……!』
「だから発音良くパニックって言うのやめなよ」
『どうしよう、何着ていけばいい!?プールも入るのかな!?俺、今から腹筋100回する!!』
「落ち着きなよ、まだ学校にも着いてないんだから」
焦りまくるジェシーを見ながら、僕はまた呆れてため息をつく。
だけど、ここまで真っ直ぐに想い続けて、それがちゃんと届いているジェシーを見ていると、なんだか僕まで嬉しくなってしまう。
「まぁ、腹筋する前に、まずは『行く!』って返事しなよ」
『あ、そっか!すぐ返す!』
嬉しそうに液晶を叩くジェシーの横顔を見ながら、今年の夏休みはいつもよりずっと熱く(※最高気温的な意味でも、ジェシーの熱量的な意味でも)なりそうだな、と僕は密かに確信していた。
コメント
3件
あ〜もうめっちゃ可愛い!!ジェシーがパニックになりながら「腹筋100回する」って言い出すとことか、完全に恋する中学生のそれだわ😂 優吾先輩からの「二人であの遊園地行かない?」って、もうデート確定じゃん!ジェシーの英語混じりでテンパる様子がリアルすぎて、こっちまでドキドキしたよ。 ほくとの「まずは返事しなよ」って冷静なツッコミも絶妙だし、友達の恋を応援するスタンスがほっこりする。今年の夏はジェシーの熱量で地球温暖化加速しそうだなw
ぴざぶどう。
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りぴー
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