コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
次の日、主が朝鮮半島の北側の化身の北朝鮮と、そのドールである北華を連れてきた。
マジカヨ。
思わずそう言いたくなった。
仕事が忙しいのに、構うことなんてできるわけがない。
………仕方が無い、か。
なんだかんだ言いながらいつも結局面倒を見てしまった。
俺は兎にも角にも、年下に甘いらしい。
そしてなぜか、俺の事を「師匠」と呼ぶやつが増えた。
これで二人目だ。中華と北華。二人して俺の事を師匠と呼ぶが、俺はそんな凄いやつなんかじゃない。
少し複雑な心境だった。
初めて会った時北華は、本物の人形みたいに、虚ろな目をしていた。
どうやら大好きな姉と離れて寂しかったらしい。
かと言って、アメリカ合衆国まで向かって、姉に会わせてやるなんて事は、できっこない。
申し訳ないが、仕方の無い事だと北華は理解しているようだった。
家事を教えたり、仕事を教えたり、庭の手入れを一緒にしたり。いろんな経験をさせていく内に、北華は感情を表に出すようになった。
心を開いてくれたようで嬉しかった。