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タクト、マデス、ミカエルの三人は、薄暗い路地裏に立っていた。周囲には異様な緊張感が漂い、彼らの心もそれに引きずられるように高鳴っていた。
「ここが、悪魔の根源の場所か……」タクトが呟く。
突然、暗闇の中から響く声が彼らの耳に届いた。「おお、やっと来たか、神風タクト。待ちかねてたぜ!」
声の主は、ヘルズロアだった。影から姿を現したその悪魔は、肌が青白く、目は異様にギョロついている。まるで人間を超越した存在のようだった。
「お前、いかにもキモオタの雰囲気が漂ってるな。」タクトは冷ややかに言った。
「えっ、なにその言い方!? キモオタって言うなよ、ヷ、ワイはただ、外凡解剖者っていう高等魔法使いなだけじゃんか!」ヘルズロアは、自身の術式を誇らしげに語った。「この力で、愚かな者どもを解剖して、自分の肉体に取り付けることで、魔力を増幅するんだよ!」
「解剖?」ミカエルが眉をひそめる。「それって、何をするつもりなんだ?」
ヘルズロアは笑いながら、目を輝かせた。「愚か者どもを集めて、彼らの肉体から魔力を奪う。悟りを開けない者どもを解剖して、どんどん力を増していくんだ。まるで、自分をレベルアップさせるゲームみたいに!」
「お前は、他人の力を奪って自分を強化する卑怯者だ。」タクトは冷酷に言った。「そんなことをして、何が楽しいんだ?」
「はは、楽しいからやってるんじゃん! みんなを苦しめるのが最高の楽しみだからさ!」ヘルズロアの目は狂気に満ちていた。「ワイの力を見せてやるから、覚悟しろ!」
そう言うと、ヘルズロアは両手を広げ、周囲の空気が一変した。彼の背後から不気味な黒い影が現れ、人々の恐怖を吸い込んでいく。次の瞬間、彼の周りに漂う影は、動き出し、彼に肉体を与えようとしていた。
「この力、堪能するがいい!」ヘルズロアは高笑いをしながら、タクトたちに襲いかかる。
「くそっ、来るぞ!」タクトは瞬時に構え、周囲を見渡した。マデスとミカエルも警戒を強めた。
「タクト、術式を封じないと!」ミカエルが叫んだ。
「お前の力を使わせるわけにはいかない!」タクトは決意を固め、「マデス、いけるか?」
「任せとき!」マデスは胸を張り、京都弁で続けた。「お前の力を無駄にさせんで、今度こそ終わらせるんや!」
三人は共に立ち向かう。ヘルズロアの狂気に満ちた笑い声が響く中、彼らはその強大な悪魔を倒すために、全力を尽くす覚悟を決めた。
「さあ、タクト、行くぞ!」ミカエルの声が響く。タクトは深呼吸し、全力で突進した。