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今日の天気は青空快晴、なのになぜここにいるのだろう
本当についてない日だ
助けられる人は助けたが逃走補助したと因縁をつけられた
バイクは押収されたし、車もパンクさせられた
きっと持っていかれてしまっただろう
山ほど作って患者に処方していた処方箋も取られてしまった
有効性があるのになぜ使わないのか
なんだったら警察にも処方したのにな
まあレダーさん達を救えただけいいか
「はぁ、酷いことをする」
薬を作っていた時間が無駄になったことに悲しみを覚えながら
警務作業を終えてドアの前のお姉さんに荷物を貰う
ありがとうございますとお礼をいい,足早にプリズンから出た
さっさと囚人面した服をいつもの白衣に変える、身なりを整え、やけに可愛らしい兎を乗せ気づく
やべぇ、無線切れたまんまだこれ
既にプリズンから出て時間がかなり経っている
下手したらもう居ないかもしれないな
バラララとヘリが飛ぶ音、草木が揺れる
遠くでパトカーの怒号とそれから逃げているであろうギュルルっとした車のタイヤの声
やけにそれらの音が耳にはいるわけだわ
数字をピッピと868に直す
早速がやがや声が聞こえた
《―るの早くない?》
《あいつこの前ドーナツめっちゃ食ってたな》
《分かるわ、大口でもごもごしてるし,ハムスターにみえた》
《店長、米炊けました》
《まあ余ったら食べさせればいいか》
なんだか楽しそうだ
入るタイミングをミスった
完全に逃した
まあ、気を取り戻してタクシーでも呼ぼうかとスマホを眺める
近くでガシャンと大きめの音がして目線をそちらへ
ピンク色の見覚えのある車
どうやら迎えに来てくれたみたいだ
「ぐっさん!治療あざした!まじで助かった!」
「おっ、ぐち逸さんやん、あざす!やっぱりこっち側なんだってぐち逸さん!」
どうやら違ったようだ、出てきたのは真っ白な2人
一緒に乗りたくない
もう他人の振りをして目の前でアピールする人たちを無視して
空を眺めたワーキレイダナー
「えっ?ぐっさん⁉もしかして誰だか分かってない?」
「ほら言ったじゃん、普通のかっこで行こうって!」
「着替えるか-」
がさごそと目の前で着替える白井さん達2人
ホントになにやってんだこの人たちは
目のやり場に困るししれっと外傷がある
ため息を付きながら、ぐるぐると包帯を巻き、手早く請求を送り、いつもの姿の2人に話を聞く
「お二人ともふざけた格好でどうしたんですか」
「迎えですやん、なんかトピオが、ぐっさん持ってかれたかもって話しとって」
「そうそう、んで俺らが来たって訳、家に帰ったらパーティーっすよ!」
にこにこと笑いながら手を引く2人につれられ車に乗り込む
これこそ拉致では?
ぎゅんぎゅんスピードが上がりシートベですルトを、思わずきつく閉めた
「えっとどちらまで」
「良いところまでです!ぐっさん焼き鳥好き?」
「めちゃくちゃ好きですけど」
おっとなんだか今日は付いてる日になるのではと、アジトにつくまでそわそわしてしまった
熱々で冷まして食べた方が良いに決まっているが我慢できずパクりと齧る
噛む度じゅんわりする肉汁、それにかかったタレのなんと香ばしく、食欲をブーストする甘くてしょっぱいこの味
ご飯と一緒に食べたい!完全におかずだコレ
ケインさんが炊いたつやつやの炊き立てご飯を容赦なく焼き鳥についているタレで汚す
許してくれ、罪深いがこれはやるしかないのだ
タレの味が染みたご飯はとても美味しいのだ
幸せの汁をご飯にしっかり吸わせ、口に放り込む
焼き鳥の味の濃さと優しい米の甘さがいい仕事をする
日本人で良かった米が旨い
はふはふと1口また1口と消えていく
夢中で焼き鳥4本とお米二杯目食べ終えたところに
紫水さんから声がかかった
「ぐち逸さん軟骨は」
「貰います」
食いぎみで答え,串を火傷しないように4本もらう炭火で焼かれた軟骨と肉
香ばしい香りと胡椒の匂いが食欲を倍増させるそれは
パクりと齧るとコリコリと音を奏でる
ああ耳が幸せだ
じんわりとした肉汁と軟骨の食感が食べていて楽しい
1口、また1口食べる度に歯触りがいいなんて素晴らしい
ガッと噛んだ瞬間、やってしまった
「ーーっ!」
「あれ?ぐっさん口押さえてどうしたん?」
舌を噛んでしまったのである、血は出ていないが、かなり痛い
周りにはみっさんたち
助かったレダーさん辺りがいたら、からかわれることが確定するからだ
心配してくれるみっさんに正直に伝える
「ひた、かみまひた」
「ぐっさーんなにやってるの」
ケラケラと笑われたが、俺は悪くない
美味しいのが目の前にあることが悪いんだ
チラチラこちらを見てくるトピオさんにガンをつけながら食べ進める、なに見てるんだ見せ物じゃないぞ
残りの串が少なくなってきた、ご飯をおかわりして
卵を取り出し準備は万端である
やるか
つやつやのあったかご飯に残りの焼き鳥をのせて
卵を落とす
それをしっちゃかめっちゃかにして欲望のままに食らいついた
行儀は最高に悪いが最高に旨い
がっがっと掻き込むとガツンと来るタレの甘くてしょっぱいこの味を卵がまろやかにして米に纏わりついてくる
時々残していた焼き鳥が口の中へ飛び込み、肉の旨味が口に広がる
嗚呼おかわりして正解だった、俺の目は正しいのだ
ふんふん、るんるんして食べているとなんだか視線を感じる
バチッとバニさんと目が合った、ジーッと見られている
なんだなんだ?やらんぞこれは俺んだと見つめ返す
泥棒猫か?
「あげませんよ」
「いや逆にあげるよ」
それならとスッとご飯をバニさんに渡すと現金だなぁと皮とモモを串からはずしてのせてくれた
やった、貰えるもんは貰っておこう
「ありがとうございます」
「もう腹パンだからあげます」「んじゃこれも」
隣のトピオさんからはレバー、ミックスさんからねぎまの葱を貰った
これは残飯処理か?葱を食えみっさん
グレードアップしたそれを受け取り
中を眺める先程の黄色い大地が貰ったものにより彩りが生まれ
絶対これは旨いと確信した
とんだカモ葱だった,人は信じるもんだ
ばくっと口にいれると先程とは違って、葱のシャクシャク感と肉が増えた、なんか得したなぁ
これはいいな
じゃくじゃく、ずるずると頬張る
大口で食べ進め、粒も残さずきれいに食べきりふぅーと一息つく
今日は良い日だ