曲パロです。
米津玄師様のViViを参考に致しました。
以前、雑談の方で描かせていただいた文ストの絵を
具現化し、小説にしました。
腐要素が有ります(主に太敦です)
スタート。
死ネタ有り。
性行表現有り。
ifストーリーです。
「太宰さ……」
「……」
悲しくて飲み込んだ言葉 ずっと後についてきた。
「っ……もうっ!」
「なんなんだよ………」
苛立って投げ出した言葉
きっともう
「……太宰さん……」
帰ることは無い。
「敦くん」
「だいすきだよ」
言葉にすると嘘くさくなって。
「あっ……う……」
「だ、だざい、さ……」
「……大丈夫かい?」
「だざいさん……」
「だきしめて…くらさ……」
「…いいよ」
形にするとあやふやになって。
「……あれ?」
「私は、何がしたい……?」
丁度のものはひとつもなくて。
「……不甲斐ないや」
「愛してます、太宰さん」
「……私もだ」
明日になれば、
バイバイしなくちゃいけない僕だ。
「あ、雨」
灰になりそうな まどろむ町を
あなたと共に
「帰りましょうか」
置いていくのさ。
あなたへと渡す手紙のため、
「ん〜……何があったかなぁ」
いろいろと思い出した。
「太宰さん太宰さん!此のクレープとっても美味しいですよ!」
「ん、ホントだ!」
どれだって美しいけれども、
「……どうせ、なぁ」
一つも書くことなどないんだ。
でもどうして、言葉にしたくなって。
「敦くん、」
「今日も、」
「元気だね」
鉛みたいな嘘に変えてまで。
「今日、は、何処に行く?」
行方のない鳥になってまで、
「……太宰さんの御好きな所で」
汚してしまうのか。
?
” 君を好きになりきれない “
愛してるよ、
愛している。
明日になれば、
今日の僕らは死んでしまうさ。
「こんな、話など……」
「忘れて……おくれ」
「……どうして?」
「……」
「云いたいことは、」
一つもないさ。
君を見ていると、
彼を思い出すんだ。
私の大切な親友を。
こんな私など、笑い飛ばしてくれ。
こんな、過去に引きづられている私を。
溶け出した琥珀の色。
落ちていく気球と飛ぶカリブー。
足のないブロンズと。
踊りを踊った閑古鳥。
忙しなく鳴るニュース。
「街から子供が消えていく」
泣いてるようにも歌を歌う。
魚が静かに僕を見る。
どうにもならない心でも、
「太宰さん、」
あなたと歩いてきたんだ。
「大好きです」
「!」
愛してるよ、ビビ 明日になれば、
バイバイしなくちゃいけない僕だ。
「……雨だね」
灰になりそうな まどろむ街を、
「帰ろうか」
「はい!」
あなたと共に置いていくのさ。
「敦くん、大好きだよ」
言葉を吐いて、
「ふふっ、さっき僕も云いましたよ?」
体に触れて、
「……」
それでも何も、
「うん」
言えない私だ。
愛してるよ、敦くん。
愛してるよ。
「だざい……さん……」
さよならだけが、
「成功……したんですね」
僕らの愛だ。
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