テラーノベル
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これは主が本当に見た夢をテーマにして書きました。
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最初に標的にされたのは、理由なんてなかった。男子が二人、女子が二人。
合計四人に囲まれて、彼女は俯いていた。
反論もしないし、泣きもしない。ただ、逃げる機会だけを探していた。
その瞬間は、唐突に訪れた。
誰かが視線を逸らした。
それだけで十分だった。
彼女は走った。
校舎を抜け、フェンスを越え、気づけばプールサイドに立っていた。
次の瞬間、水しぶきが上がる。
――速すぎる。
クロール。
無駄のない動き。
50メートルを、体感で6秒もかからず泳ぎ切る。
ありえない。
でも、確かに彼女はそこにいた。
場面は変わる。
彼女には、付き合っている男の子がいた。
同じ学校で、同じアパートに住んでいる。
それなのに二人は、いつも距離を取っていた。
放課後は別々の異性と歩き、
アパートの前では一度通り過ぎ、
周囲を確認してから、時間差で中に入る。
慎重すぎるほどの行動。
それが日常だった。
この日は金曜日だった。
彼女が先に入る。
少ししてから、男の子がアパートに入る。
その時はまだ、
それが「最後の平穏」だなんて、誰も思っていなかった。
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