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#ご本人様には関係❌
yuna🍑
105
ブロ⤴︎ッコリー
1,973
#うりひろ
琴葉_ 🍮🥄
32,200
『あなたにすきってつたえたい』
第4話 「忘れられるわけない」
jp『ごめん、tt』
jp『今日、学校行けない』
jp『昨日言ってたこと、全部忘れて』
tt「……は?」
スマホの画面を何度見ても。
そこに表示されている文字は変わらない。
tt「……なんで」
昨日まで。
あんなに普通だったのに。
jp『明日、好きな人に告白する』
そう言っていたのに。
なのに。
jp『全部忘れて』
って。
tt『なんで?』
送信。
既読はつかない。
tt『jp?』
tt『どうしたん?』
tt『何かあった?』
何度送っても。
返事は来なかった。
俺は立ち止まる。
いつもの通学路。
いつもなら。
ここにjpがいる。
jp『ttー!』
そうやって笑いながら、俺を待っている。
でも。
今日は誰もいない。
tt「……」
胸の奥が嫌な感じにざわつく。
何か。
大切なことを隠されている気がした。
学校。
教室に入っても。
jpの席は空いたまま。
先生「今日はjpは休みだそうです」
その言葉を聞いても。
理由は教えてくれなかった。
俺は授業中も。
何度も時計を見る。
昼休み。
スマホを見る。
……返信なし。
tt「……」
mbが俺のところへ来た。
mb「tt」
tt「……ん?」
mb「昨日のことなんだけど」
tt「昨日?」
mb「jpくんのこと」
tt「……」
mb「昨日、俺が告白したんだ」
tt「……うん」
mb「断られた」
tt「……」
mb「でも」
mbが少しだけ困ったように笑う。
mb「断られる前に、jpくんが言ってたんだ」
tt「……何を?」
mb「『大切な人がいるから』って」
tt「……」
mb「その人のこと、すごく好きなんだと思う」
胸が。
ぎゅっと締め付けられる。
tt「……そっか」
mb「だから俺は諦めた」
tt「……」
mb「でも、tt」
tt「何?」
mb「お前、jpくんと幼馴染なんだろ?」
tt「うん」
mb「だったら」
少しだけ間を置いて。
mb「ちゃんと気づいてあげたほうがいいと思う」
tt「……え?」
mb「じゃあ」
mbはそれだけ言って、席に戻っていった。
俺はその場に立ち尽くす。
気づく。
何に。
……まさか。
いや。
でも。
昨日の言葉。
jp『優しい人』
jp『一緒にいると安心する』
jp『昔からずっとそばにいてくれて』
jp『大切な人』
そして。
jp『好きな人がいるから』
tt「……」
全部。
俺に当てはまる。
でも。
そんな都合のいいこと。
考えていいのか。
放課後。
俺は学校を出る。
いつもの道。
でも。
隣には誰もいない。
tt「……静かやな」
いつもなら。
jpがくだらない話をして。
俺がそれにツッコんで。
二人で笑って。
それが当たり前だった。
こんなに。
隣が寂しいなんて。
知らなかった。
家に帰って。
ベッドに座る。
スマホを見る。
まだ返信はない。
tt『jp』
tt『大丈夫?』
tt『心配してる』
送る。
……既読はつかない。
tt「……」
俺はスマホを置く。
そして。
思い出す。
小学生の頃。
公園のベンチ。
jp「先に好きになったほうが負けな!」
tt「俺、絶対負けへんから」
jp「俺も!」
二人で笑った。
あの頃は。
こんなことになるなんて。
思ってなかった。
【好きになったら負け】
ただの遊びだった。
なのに。
いつからだろう。
この約束が。
俺たちを苦しめるようになったのは。
tt「……もう」
俺は顔を伏せる。
tt「負けでもええやん」
初めて。
そう思った。
負けてもいい。
笑われてもいい。
約束を破ってもいい。
だから。
jpがいなくなるのだけは。
嫌だ。
その夜。
午後十時。
スマホが鳴った。
jp『……ごめん』
tt「……!」
すぐに返信する。
tt『大丈夫なん?』
jp『うん』
tt『ほんま?』
jp『……ほんとは、ちょっとだけ』
tt『何があったん?』
しばらく。
返信が来ない。
そして。
jp『今日、家に帰ってからずっと考えてた』
tt『何を?』
jp『俺たちの約束』
tt「……」
jp『先に好きになったほうが負けっていう約束』
tt『うん』
jp『あれ、もうやめない?』
指が止まる。
tt「……」
tt『なんで?』
jp『だって』
jp『このままだと、ずっと何も言えないから』
tt『……』
jp『好きなのに、好きって言えない』
jp『会いたいのに、会いたいって言えない』
jp『大切なのに、大切って言えない』
tt「……」
胸が痛い。
jp『こんなの、もう嫌だ』
tt『……jp』
jp『ごめん』
jp『俺、わがままだよね』
tt『違う』
jp『……』
tt『俺も、もう嫌や』
送信。
少しして。
jp『……え?』
tt『俺も』
tt『この約束、嫌や』
jp『……』
tt『ずっと負けたくないって思ってた』
tt『でも』
tt『最近は、負けてもええかなって思う』
既読。
返信が来ない。
俺は画面を見つめる。
やがて。
jp『……なんで?』
tt『分からん』
tt『でも、jpがいなくなるほうが嫌やから』
その瞬間。
既読がついた。
すぐに。
jp『……っ』
そして。
jp『ずるい』
tt『何が?』
jp『そんなこと言われたら』
jp『もっと好きになるじゃん』
tt「……」
心臓が。
大きく鳴った。
tt『……え?』
jp『あ』
数秒。
jp『今の忘れて』
tt『無理』
jp『お願い』
tt『無理やって』
jp『忘れて!』
tt『絶対忘れへん』
jp『……もう!』
思わず笑ってしまう。
でも。
次に届いたメッセージを見て。
笑えなくなった。
jp『……明日』
jp『会って話したい』
tt『うん』
jp『ちゃんと顔見て言いたい』
tt『……何を?』
jp『秘密』
tt『またそれ?』
jp『明日まで待って』
tt『分かった』
jp『約束』
tt『約束』
少しして。
jp『おやすみ』
tt『おやすみ』
スマホを置く。
でも。
眠れない。
『もっと好きになるじゃん』
その言葉が。
頭から離れない。
tt「……」
もしかして。
いや。
きっと。
でも。
もし。
明日。
jpが。
俺に――
『好き』
って言ったら。
俺は。
何て返せばいいんやろ。
翌朝。
いつもの場所。
俺はjpを待っていた。
今日は。
昨日までとは違う。
約束を破る覚悟ができている。
負けてもいい。
そう思っている。
しばらくして。
遠くから。
小さな人影が見えた。
jp「……tt」
tt「……おはよ」
jp「おはよ」
jpが俺の前で立ち止まる。
いつもより。
少しだけ緊張している。
tt「……昨日、大丈夫やった?」
jp「うん」
tt「ほんま?」
jp「ほんと」
jpは少し笑う。
そして。
jp「今日ね」
tt「うん」
jp「言いたいことがある」
tt「……俺も」
jp「え?」
tt「俺も、言いたいことある」
二人とも黙る。
目が合う。
そして。
ほぼ同時に。
jp「……せーので言わない?」
tt「……え?」
jp「だって」
jpが笑う。
jp「どっちが先に言ったか分からなくなるから」
tt「……ずるいな」
jp「いいじゃん」
tt「……まぁ」
jp「じゃあ」
jpが小指を差し出す。
ttも小指を絡める。
jp「せーの、で言おう」
tt「うん」
jp「絶対だよ」
tt「絶対」
二人で顔を見合わせる。
jp「……せーの」
tt「好き」
jp「好き」
――同じ言葉が。
同じ瞬間に。
重なった。
二人とも。
目を見開く。
tt「……」
jp「……」
そして。
jpの顔が。
一気に赤くなる。
jp「……え」
tt「……」
jp「今……」
tt「……言ったな」
jp「……うん」
tt「俺ら」
jp「……うん」
tt「……負けたな」
jp「……」
jpが。
小さく笑う。
jp「……二人とも負けなら」
tt「……?」
jp「引き分けじゃない?」
tt「……ふはっ」
思わず笑う。
tt「ほんまやな」
jp「……よかった」
tt「何が?」
jp「一人で負けなくて」
tt「……」
jp「ずっと怖かったんだ」
jpが俯く。
jp「俺だけだったらどうしようって」
tt「……」
俺は。
jpの頭にそっと手を置く。
tt「俺もや」
jp「……」
tt「ずっと怖かった」
jp「……tt」
tt「でも」
俺は笑う。
tt「これからは、もう負けるとか勝つとか」
tt「考えんでええんちゃう?」
jp「……うん」
jpが笑う。
そして。
小さな声で。
jp「……好き」
tt「……俺も」
jp「もう一回言って」
tt「え?」
jp「もう一回」
tt「……好きやで」
jp「……////」
tt「顔赤いで」
jp「うるさい!」
tt「ははっ」
jp「……でも」
tt「ん?」
jp「嬉しい」
俺たちは。
いつもの道を。
いつもより少し近い距離で。
並んで歩き始めた。
――第4話
♡目標までいってないけど暇だったんで投稿しました!すみません🙇
いつもみてくれてほんと
ありがとうございます!🥺
これからも見て欲しいです!
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コメント
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うわあ……もう、胸がぎゅっとなりました。 「せーの」で同時に「好き」って言うところ、ずるいです。でもそれがこの二人には絶対必要だったんだろうなって思います。子どもの頃の約束に縛られて、お互いが「自分だけが負けるのが怖い」って気持ち、すごく伝わってきました。「引き分け」って笑い合えるラスト、ほんとによかった……! 設定の伏線回収も綺麗で、読後感がすごく温かいです。ありがとうございます。