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2の続きです
注意 血の表現、死ぬ表現があります。
他作品と似ている所があったらすみません
私達はスマホで呼んだタクシーに乗り込んだ
流石に車に乗っていて死ぬことは無いだろう
そう考えていた私が馬鹿だった。
いきなり運転手が声を荒げた。
「ぶ、ブレーキが効かないッ!!」
嘘だろ。また死ぬのか…?
仏「え!?ちょっと!運転手さん!前っ!
前見てっ!!ハンドルきって!早く!」
車はスピードを増すが、ハンドルが効かない
「あ…」
うわぁぁぁああ!!!
ガッシャァァァァアンッッ!!!
ビーーーーーー!!
シュゥゥゥウ….
スピードを増した車はそのまま正面のコンビニに突っ込んだ。
車は煙をあげ、ボンネットはあり得ない形に変形している。
この状態で生きている者が居るわけがない。
何故私は意識があるのだろう。
「…..リトライ。」
また辺りが薄暗くなっていく
この光景を見たのは何度目だろう。
頭痛がまた私を襲う。
あまりの痛みに言葉も出ない。
「ハァーーッはっ、ヒュッ、ヒュッはぁっ」
自分が息をしているのかも分からない。
涙まで出てくる。
次第に辺りは明るくなっていく。
「..す….りす….イギリスッ!!」
フランスの声が聞こえる….。
同時にサイレンの音も。
そこで私の意識は途切れた。
気づいたら私は見知らぬ部屋のベッドに
横たわっていた。
初めは起きたばかりで頭がぼーっとしていたが段々と意識を取り戻してきた。
英「フランスッ!!」
仏「っ!」
開口一番、イギリスはjeの名前を叫んだ。
仏「イギリス!」
フランスの声が聞こえる。
良かった生きてる。
私はまだ状況を掴めないでいるので、フランスにさっきの出来事を説明して貰った。
フランスが言うに、私は橋の上で突然倒れ、
意識を失っていたらしい。
きっとリトライの影響だろう。
そう話すフランスの顔には涙が伝っていた
何度も何度も良かったと言う。
私はフランスが生きていて良かったが。
ふと、病室のドアの方へ目を向けると
さっきフランスが助けていた少女が廊下を歩いていた。
私は思わずあ!と声を漏らした。
少女はこちらに気付いたようで目を見開いている。
待て?この少女が居るってことは…..
まずい、この病院は爆発する。
そんな事を考えていると、
少女はこっちへ走ってきていて、もう目の前に立っていた。
少女「あなた、さっき火の中で会った?」
英「!」
少女の問いに私は固まった。
この子もループしているのか…?
仏「火の中?何を言っているんだい?」
英「…すみません、フランス。ちょっと席を
外してもらえませんか?」
仏「えっ?どうして?」
英「この子と二人きりで話がしたいんです」
仏「わ、分かった」
フランスが去っていく
英「…貴方もループしているのですか?」
少女「るーぷ?ならしてるかも」
英「なら、黒いフードの男に会いません でしたか?」
少女「?…会ってないよ」
英「そうですか…リトライっていう能力は
使えますか?」
少女「りとらい?多分使えない」
どう言う事だろう。
なら何故この子は記憶を持っているんだ?
少女「でもね!でもね!白いおっきな帽子の
女の人に会ってね!」
英「!、白い帽子の女性?」
少女「うん!その人私には時間を止め る力があるっていってね!」
英「時を止める?」
少女「うん!こんな風に!ストップ!」
英「?、何か変わりましたか?」
少女「みて!窓の外!」
私は少女に促され窓の外を見た
外には異様な光景が広がっていた。
固まって動かない人々、流れない雲、
風がなく靡かない木々。
英「な、んですか!?これはっ!?」
少女「面白いでしょ?ストップって言うと
周りが動かなくなるの!」
英「なら、どうして私は動けているの で しょう?」
少女「私が触れている人と物は固まらないの
何でかは分からないけど…」
英「そうなんですか、凄い能力ですね! 」
….もしこの能力が変な人に渡っていたらと
思うと、、いや…考えたくもありませんね
英「…貴方名前は何と言うのです?
私はイギリスと申します」
少女「私?私、鈴!」
英「鈴さんですか!宜しくお願いしますね」
鈴「うん!よろしく!イギリス!」
英「早速なんですが、鈴さん、貴方の能力を
使ってさっきのお兄さんを助けてほしい
のですが…」
鈴「お兄ちゃん…ごめんね。私のせいで
うん!絶対助けるね!」
英「ありがとうございます!
では早速爆弾を探しましょう!」
鈴「爆弾、?あ、そっか!さっきこの病院
爆発したもんね!分かった!」
捜索中
鈴「イギリスーー!!」
英「どうしましたー?」
鈴「爆弾あったよーー!」
英「え!本当ですか!?」
鈴「うん!ほら」
その爆弾は意外にも堂々と椅子の下に置かれていた。
英「どうしてこんな所に?」
その爆弾は時限式らしく、画面には2分14秒
と表示されていた。
英「うわ!あと少しで爆発じゃないです
か時を止められて良かったです!」
鈴「とりあえず、かいじょ?しなくちゃ!」
英「そうですね!」
カチャカチャ…
英「え、と、これ赤と青の同線どっち切った
ら良いですかね…」
鈴「うーん、勘…しかないね。」
英「ですよね。う〜ん、….よしっ!青!
青を切ります!」
チョキンッ
英「…鈴さん、時間を動かして下さい。」
鈴「うん、…いくよ…動け!」
時が流れる。
爆発は怒らなかった。
英「…は、はぁぁぁ。良かった…」
鈴「はぁ、爆発….止まった…!」
これでフランスを救えるでしょうか、?
鈴さんに別れを告げてフランスと合流した後病院を後にした。
フランスは何話してたの?とひっきりなしに聞いてくる。当然の追求か。
が、私はそれを軽く受け流した。
今はフランスが生きている、それだけで十分だった。
これ程嬉しいことはない
私は喜びに浸りながら見慣れた道を行く。
だが、この喜びも長くは続かなかった。
真隣でゴンッという鈍い音が鳴る
まさか…?
今度は看板が落ちてきたようだ。
下には看板の下敷きになったフランスが居た
英「フランスッ!フランスッ!」
いくら呼んでも返事は帰ってこない。
あぁ、また私は貴方を救えなかった…
…辛い。
最愛の人が何度も目の前で死ぬのだ
「もういっそ夢であってくれ。」
そう言って顔を手で覆う。
当たり前だが触った感覚がある
とても夢とは言えないような感覚が今はとても憎たらしかった。
「…リトライ。」