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目標と現実。小さなことでも目標や夢にすれば近く感じる。でもそこまで行くのが難しい。めんどくさがり屋な僕、森川 翔太は目標や夢だけ決めて動かないタイプである。
ある日、高校のホームルームで先生は言った。「なにか一つ大きな夢でも小さな夢でも決めて、諦めずに頑張ったり、努力したり一歩ずつ進めば必ず夢は叶います」その言葉を信じて僕なりに頑張ろうと夢を決めたが一歩も動く気はない。勝手に夢が叶えばなと一歩進んだことは神社へ行って神様にお願いすることだった。それも長くは続かず、どんなに頑張っても4日で終わってしまった。僕はポジティブに考える・・・と言うよりは自分は悪くないと逃げるという表現が一番近いと思う。自分ではわかっている。でも三日坊主で終わらなかったことがすごいことなんじゃないのかな。厳しいのか、優しいのか、そんなことに境目はあるのか。考えようと思ってもめんどくさい気持ちが勝ってまた床に寝転ぶ。よく考えれば何もかもめんどくさいわけじゃない。床に寝転ぶことがめんどくさいと感じていないのだからマシなんじゃないだろうか?また自分を甘やかしている気がする。そんな気はするけど自分は悪くない気もする。これは甘いのか、厳しいのか。親友に聞いてみたいけどそれすらもめんどくさい。いや、もしかして親友の都合に合わせているようなものだから賢い判断なのかも?もうわからなくなる。
今日も扇風機の前で愚痴を言う。高校から帰ってきて「暑すぎるーーー。なんでこんなに暑いの?虫ばっかりでマジで無理ィ。夏が一瞬ですぎればいいのに」そんな願いばかりを扇風機に訴える。これもめんどくさいと感じたことがないな。もしかして日常化すると意外と慣れてめんどくさくなくなるのか?いや、相変わらず高校へ行くのはめんどくさい。外に出るのが好きだったけど今ではもうインドア派。いつからこうなったのかな。もう一度、同じように生活リズムを整えれば・・・いや、そんなめんどくさいことをする必要はあるのか?別に生活に支障はないだろう。今日も1日を無駄にして課題は最終日までおいておく。
なぜか今日は課題をしなきゃな気がする。こんな毎日、まるでエンドレスで同じ日を繰り返してる!日付は変わっているはず・・・って時計もカレンダーも見る気がない。あー、時計から来ればいいのに。って声をかけることさえもめんどくさい気がするし。そしておそらく1ヶ月くらいたった。不思議なことにずっと同じ授業の内容を先生は話しているらしい。友達の会話も、他の人の話も、全部同じだ。それに気づいたのは約1年経ってからだ。
目の前に時計を持っていて白い羽を持った白猫が現れた。金の天使の輪もあるし、二足歩行で喋っている。驚くよりも僕は空を見上げて「神様、そういうことじゃないんだよー!」って大声で言った。その白猫は「僕は天使猫のテン。アンタいい加減にしないと本気でもう戻さないよ?同じ日を繰り返してるのに気にしないだなんて。神猫様に頼まれてわざわざ地上まで行って時を繰り返させてるのに!」怒りながらテンは言った。僕は思わずニヤけてしまった。「そ、それじゃあ、学校はもう卒業できるってこと?!」テンは呆れながら「そんなわけ無いでしょ。きっちり現代は時間を止めてる。あなただけよ?ここに閉じ込められているのは。ちゃんと僕があなたを昔通りに戻してあげる!ってことで一緒に住ませてもらうよ」これから大変な毎日になりそうだ。
両親の前ではテンは普通の白猫になる。「それ、引っ込めれるんだ」と言うとテンは頷いたあとに「それよりも、今日から僕が天界に連れて行くよ。そこで運動なり、めんどくさがりを直しな」そう言われてなおさらやる気が失せる。天界なんてもっとルール厳しそう。めんどくさいなぁ。そう思っていたら目の前に黒猫の尻尾と猫耳がある女子高校生が現れた。「そうだよねー、面倒だよねー。地獄なら涼しい所あるしルールも簡単だよー♪天界来るなら地獄へおいでっ♡」その女子は僕のタイプだった。テンは「はぁ?!悪魔猫のアマネ!そんな罠に引っかかるわけないでしょ!そうだよね?翔太くん!あれ?翔太・・・くん?」そう心配そうに僕を見る。僕はアマネに夢中だった。名前まで可愛らしい。こんな魅力的な女子などこの世に存在するのか?思考停止状態だった。さらにアマネは追い打ちをかけるかのように甘え声で言った。「翔太くんはぁ、私のこと好きだもんね。めんどくさいのやだもんね。嫌いならやらなくていいの!さ?一緒に地獄へ行こうよ、翔太くん♡」もう、行かざる得ない。めんどくさいけど。いや、行きたい!テンが僕のことを呼んでなにか言っている。もうこの状態の僕には何を言っても届かない。僕は精一杯、大きな声で言った。「もうついてこないで!これは僕の意思で行くんだ!」その瞬間、テンの方へ大きな黒い矢が飛ぶ。テンは怒りながら避ける。「アマネ!またそうやって地獄へ連れて行くのね・・・。アマネは翔太くんのためになってない!」アマネはにやりと笑い、「私が可愛いもんねぇ。テンは行きたい意欲を持たせるのが苦手なんじゃなぁい?」
僕の心が揺れ動く。そうだテンは僕のことを考えていってる。ここで僕が変わらなかったらもう変われないかも。でもこんなかわいいタイプの女子、手放したくない。どうするべきなんだろう。冷静になれ、地獄が涼しい訳が無い。とりあえず演技でアマネを振ろう。テンに行こう!ちょっとわざとらしいけど演技をした。「あー、そういう性格悪い女子は論外なんだよなー。可愛くてタイプだったのに性格が悪いんじゃだめだよねー。テン、一緒に行くよ」テンは僕の面倒くさがり屋からの進歩に感動で泣きながら「翔太くん!自分で誘惑に勝てるなんてだいぶ成長してるよー!僕、感動したよー」アマネは僕を見ながら不機嫌そうに「ねぇ!私が性格悪いんじゃないの!翔太くんを守るためなの!」と必死になって言った。僕は天界に行くと決めたんだ。ここで揺らいだら負けだ。「実際に僕のためになることをしているのはどっちなんでしょうね?」そう言って天界へテンと行こうとした瞬間に止められた。ラグドールの猫耳と尻尾を持つ妹系の女子高校生!しかも年下系!思わずニヤけてしまう。この子もタイプである。かわいい!ラグドールの女子は「私はねぇ、タンっていうの!私も天使猫だから一緒に天界に行こ?」これは誘惑ではない。そうだ。天使なのだから安心しても大丈夫だよね。テンは呆れながら「天使猫じゃないでしょ。1文字抜けてる。堕天使猫でしょ?」それを聞いて僕は驚いた。天使だと思って気を抜いたせいで完全に魅了されちゃった。もう・・・この子のために尽くしたくなる!「堕天使じゃないよ?そーだよね?翔太くん♡」
堕天使でも可愛いならいいかな、そう思っていると目の前にアメリカンショートヘアーの耳と尻尾を持つ女子が現れた。深呼吸したあとにその女子は僕の方を見て「戻るのだ 誘惑などに 負けないで 諦めたらね 試合終了」と短歌を詠んだのだ。まるで言葉すらいらない。短歌で気づけと言うかのように。その短歌に勇気づけられ、頑張って大きな声で「堕天使はお断りッ!」と言ってテンの方へ行った。その女子は「私は天使猫。アメと申します。テンが助けを求めてきたので急いで駆けつけたのですよ。意味わからずにそのまま連れていかれるケースが多いのですがまさか、短歌でちゃんと気づいて誘惑に負けないとは。さすがは翔太さんですね」そうにっこり笑ったのだ。その笑顔さえも誘惑なんじゃないかと思うが相変わらずニヤけてしまう。テンは緊張で固くなっている。テンはカチコチになりながら「あ、あ、アメ先輩、大変お世話になりました。お茶でもお出ししましょうか・・・?」アメはニコニコしながら「大丈夫 固くはだめよ リラックス 私へ態度 普通でいいよ」アメってなんで短歌で伝えるのかわからないから天界で過ごすときになにがきっかけなのか調べてみよう。
天界にて
アメは部屋で写真を持ちながら天井を見上げて「セイとのね 忘れやしない 約束を あの罰ゲームも 再会願い」と言っていた。きっとセイという人が誰なのか、大事なファイルがある部屋に行けばわかると思い、僕はセイの存在を知るべく大事なファイルがある部屋へ行き、ロックを外すための短歌を言った。「開きたまえ このドアを開け 重要な ファイルを見たい ロックを外せ」そう言うと重要な書類がある部屋のロックが外れ、入れるようになった。ファイルでこの天界に関係する人物のファイルを見るとセイと言う名前のシャム猫がいた。その猫はアメと喧嘩して家でしたっきり帰ってきてないというデータがあった。罰ゲームで1日短歌で喋ってと言われて苦戦したのも思い出として出会って気付けるように今も伝えるときに短歌で喋っているらしい。セイはアメの弟であり優しく、めったに怒ることはなかった。でも地獄にタイプな悪魔猫や堕天使猫がいたことで合コンに行こうとしたがそれを止められたのにイライラして出ていったということらしい。その部屋のロックを閉めているとアメの部屋からまた、短歌が聞こえてくる。「寂しさと 帰ってきてと 後悔と 今も短歌で 待っているから」悲しそうな声で短歌を詠んでいた。
近くのホテルルームの方で声が聞こえた。それは頼もしいけどかわいい声だった。「ホテルに泊まりたくって。251号室で!名前・・・ですか?アマノ セイです。ありがとうございます!」そして後ろで足音が聞こえてくる。後ろを振り返ると遠くにシャム猫の弟系の少年がいた。頼もしいけどかわいい少年で、あの声の持ち主もきっと彼だ。そして廊下に響き渡る声。「待たせたね 迷惑かけて ごめんねと 帰ってきたよ 忘れてない」チェックインをしたあとにアメの部屋へ行き、ノックをした。アメは出るとセイの姿を見るやいなや嬉し涙を流した。お互いに一句詠みながら再会を喜んだ。アメは涙を流して、でも嬉しそうな声で「会えること 信じていたよ 弟よ 今も忘れず 一句詠むのだ」セイは涙を浮かべながら「お姉ちゃん この日のことは 忘れない あの日のことを 忘れなかった」再会に思わず僕も涙を流した。これが感動なのか。感動などで泣かないと思ってたけどここまでとは。感情豊かになり、友達もたくさんできやすくなるだろう。共感し、共に泣いたり笑ったり。こういう何気ない日がきっと「いい日」なんだろう。これからはめんどくさいからやらないじゃなくてめんどくさくてもいい日なのだからチャレンジしたりしてみよう。「きっと明日もいい日になる」そう信じて僕は前を向いて歩き出すのだった。