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まとわりつく気だるさは
あなたの体温だったかもしれない
なんとなく 手放した思考は
案の定 怠惰を生み出した
「私はこのまま腐ってしまうかもしれないよ」
「そうしたら どこに埋めようか」
「ヤシの木の下がいいよ きっとこの気だるさも乾いてしまうだろうから」
「死んでその惰性を治すなど よく考えたものだ」
わたしはこのまま動けなくなるから
いつまでもこの狭い狭い一室で
君とぬるい時間を過ごしたいのだ