テラーノベル
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その夜、少年は師と語り合ったーー
かつての日々に戻ったように、会えなかった時を埋めるかのように。
少年は、ただ、無邪気な”リア”に戻っていた。
別れ際、少年はラフィエルの前に立ち、胸の奥の違和感をゆっくり口にした。
「私は、悪魔を…ただ倒すだけが正義だとは思えません。」
師匠は静かに頷き、何も言わずにその言葉を受け止めた。二人は言葉少なに、でも深く語り合った。幼い頃から刷り込まれた信念、そして自分の胸の声。少年はそのすべてを吐き出し、少しだけ吹っ切れた気持ちで師匠を見つめた。
「…もう、戻らないと。」
ラフィエルの目が一瞬だけ寂しげに細まり、呼び止めようとするように手を伸ばしたが、少年は微笑むしかなかった。
振り返るたびに、ラフィエルの背中が胸に重くのしかかる。名残惜しさが胸を締め付ける
――もっと話していたい、もっと教えを受けていたい、そう思うほど、離れる現実は残酷だった。
「行きます…でも、ありがとう、師匠。」
その声にわずかな震えを含ませながら、少年はゆっくりと歩き出した。振り返れば、ラフィエルはただ静かに立っていた。
二人の間に流れた時間と、言葉にならなかった思いだけが、心に深く残った。
そして、少年は神殿へと戻って行った。月の明かりが、励ますように少年とラフィエルを優しく照らしていた。
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