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「*消えたい*」
ふと脳裏によぎった言葉
仕事や人付き合いがうまく行かず、それでも無理をして会社に行っていたが
身体を壊して会社を退職してしまった
医者から発達障害と診断された自分
なにかを表現するのが苦手で、曖昧な説明をされるとパニックに陥るという厄介なものだ
けれどもうそれは一生治せないものだから
自分はそう諦めていた
いまだ再就職の目処はたっていない
でもこれ以上両親に迷惑はかけたくない
がんばらなきゃがんばらなきゃと意思はあるのに
身体だけはなぜかついてきてくれない
吐き気、じんましん、高熱などをすぐにだしすぐに倒れてしまうからだ
こんな生活いつまで続くのだろう
いつまで自分はこのままだろう
思い詰めた先が先ほど脳裏に浮かんだ【*消えたい*】という言葉だった
すると暗い自室の中、布団にくるまりながらスマホで動画サイトを漁っていたら
おすすめに出てきた曲が目に止まった
【*悔やむと書いてミライ*】
ふとその曲を聴いた
それは消えたいと思うなか本当は消えたくはないような葛藤を描いているような曲調だった
過去を悔やんでも未来は訪れる
悔やみなからも前に進まなきゃいけない感じがしてしまった
自分は思った
「この人たちも自分と一緒なのかな?」
生活は今まで通り変わらない
自分はまた働けるかわからないけれど
この曲のお陰で自分は消えずにすんでいる