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静かな朝、伊吹丸は一人、世界の鼓動に耳を傾けていた。だが、その平穏な瞬間は長く続かなかった。心の中で、何かがずれている。空気が重く、大きな不吉な予感が彼の中で膨れ上がっていた。
「これは…まさか…。」
彼は直感的に感じ取った。均衡が破壊されようとしている。そして、それを引き起こしたのは――三輪。
伊吹丸はすぐさま、三輪がどこまで広がっているかを確認するために動いた。9月11日、ニューヨークのワールドトレードセンターが攻撃を受けた日。数えきれない犠牲者、崩れ去るシンボル。それは偶然ではなかった。背後にいるのは、三輪だったのだ。
「やはり、そうか…。」
伊吹丸は三輪が背後で暗躍している事実を確信した。9.11は、単なるテロ行為ではなく、三輪が世界を支配するために計画した壮大な序曲だった。混乱を引き起こし、信頼を失墜させ、新たを台頭させるための策略。全ては彼の野望を叶えるために緻密に練られていた。
「三輪…お前の手がここまで伸びていたとはな。」
伊吹丸は静かに息を吐いた。
「これ以上、好きにはさせない。」
伊吹丸は決意を固め、すぐに動き始めた。彼には、異能を無効化する刀――「無効の刃」がある。この刀で、三輪の策を止めることができると信じていた。そして、そのためにはまず、三輪が次に何を企んでいるのかを突き止める必要があった。
伊吹丸は過去の資料や情報を調べ、三輪の行動を追い始めた。9.11を皮切りに、三輪は世界各国の政権に干渉し、影で勢力を拡大していた。各国の要人が次々と失踪、もしくは彼の手中に落ち、混乱の火種は徐々に燃え広がっていた。
「時間がない…。」
彼は焦っていた。三輪が次に何をしようとしているのか、早く見抜かなければならない。そして、その時が訪れた。
伊吹丸は、三輪が次なる一手を打とうとしている場所――ローマへと向かった。そこでは、世界の中心となるべき都市が三輪の手中に収められようとしていた。彼の目的は明白だった。世界の中心地を押さえ、権力を握ることで、全てを支配するつもりだ。
だが、伊吹丸は簡単には引き下がらない。今や最大の敵となった三輪を止めるため、彼は己の刃を手に戦場へと赴いた。
「三輪…お前の野望をここで終わらせる。」
伊吹丸の決意は揺るがなかった。彼の目の前には、三輪が待ち構えている。9.11の首謀者であり、世界を混沌に陥れた張本人。そして、二人の因縁の戦いが、今ここに始まろうとしていた。