TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

不死川を倒した後、一息つく間もなく、次の相手が現れた。二人の若者、伊之助と善逸が怒りに満ちた目で彼を見つめていた。

「冨岡も不死川も、みんなお前にやられた!」伊之助はその鋭い牙をむき出しにし、激しく足を踏み鳴らしながら五条に迫ってきた。「お前を倒す!必ず!」

善逸は震える手で刀を握りしめ、顔に決意を浮かべていたが、彼の体は恐怖で固まっているのが見て取れた。「でも、でも、伊之助…あんな強いヤツにどうやって戦うんだよ…」

五条は二人を見て、軽く鼻を鳴らして笑った。「へえ、君たちも挑戦しに来たのか。まあ、さっきの二人に比べたら少しはマシかもしれないけど、結果はどうなるか、見てのお楽しみだね。」

伊之助はそれを聞くと、怒りのこもった叫びをあげ、刀を抜いた。「うおおおおおおっ!お前を倒すんだ!」

善逸もその後ろで必死に刀を構えた。彼はまだ震えていたが、仲間を支えるために戦う決意を固めていた。「お前を倒すなんてできないけど、少なくとも…役に立たないと!」

五条は再び軽く手を上げ、無限を展開しながら、二人に言った。「でもね、君たち、本気でやるならそれなりの覚悟が必要だよ。」

その瞬間、伊之助が突進した。獣のような速さで、五条に向かって刃を振り下ろす。しかし、五条はその動きを無視するかのように、ただその場に立っていた。伊之助の刃は、空中でまるで何かに衝突したかのように止まり、次の瞬間、彼はその場で足を取られて倒れこむ。

「な、何!?どうして…!」伊之助は驚き、立ち上がろうとするが、再びその刃が振り下ろすことはなかった。五条の無限がすでにその攻撃を無効化していたのだ。

「こっちが無敵なんだよ。」五条はにっこりと笑って言いながら、無限を張り続けた。

その時、善逸が一瞬だけ目を閉じ、深呼吸をした。「伊之助、俺がやる!」善逸はその後ろに隠れるようにして、素早く立ち上がり、雷のような速さで五条に突進した。「雷の呼吸、壱の型!雷霆一閃!」

その瞬間、雷のような衝撃が五条に向かって走る。しかし、五条の反応は早かった。彼は無限を張り、雷霆一閃が届く前にその威力を全て無効化する。

「うーん、少しは迫力あったけど、やっぱり君たちには通じないんだよね。」五条はまたもや冷静に言うと、あっけらかんとその場に立っていた。

伊之助と善逸は、再びその絶望的な差を感じ、心が折れかけていた。二人の攻撃が全く通じないことに、心底恐れを感じていた。

「お前ら、どうしてそんなに無駄に必死なんだ?」五条はそのまま笑いながら歩み寄る。「君たちの攻撃、ほんとに面白いけど、でもね、僕の力にはかなわないんだよ。」

その時、不意に五条の右腕が激しく痛み出した。彼は一瞬だけ顔を歪め、その腕を見つめた。何かが起こったのだ。無限の力を発動していた右腕に、何らかの障害が生じたようだった。

「な、何だこれ?」五条は驚きの表情を浮かべながら、自分の右腕を掴み、試すように動かした。無限のバリアが解け、突然、五条の体が震えた。どうやら無限を維持できなくなったのだ。

その瞬間、二人の動きが少しだけ早くなった。伊之助がさらに迫り、善逸が後ろからその隙を突こうとした。しかし、五条の目の中に恐怖を見せることなく、無意識に左腕を振った。その瞬間、右腕の痛みが再び彼を襲い、五条は膝をついてしまう。

「これは…まずいな。」五条は困惑し、右腕をつかみながらつぶやいた。「無限が使えない。どうして…。」

その時、伊之助と善逸が同時に斬りかかってきた。しかし、五条の体力と無敵の力が限界を迎えようとしている中、彼は気づく。「これは、結局…僕の力量を超えてるってことか。」

その刹那、五条は急に立ち上がり、体勢を整え直した。その目には冷静さが戻り、少しの笑みを浮かべる。「まさか、こんなところで調子を狂わされるとはね。でも、まだだよ。」

彼の右腕は傷だらけで、力を使うことができなくなっていた。しかし、その強さはまだ失われていなかった。

この作品はいかがでしたか?

11

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚